【イベントレポート】\ うちわ色付けワークショップ同時開催/ チャリンコ屋台に色を塗ろう! ~鶴川団地で使える新しい屋台をみんなでつくる~
団地で暮らす「コミュニティービルダー」が団地住民や町田市民と一緒に、鶴川団地の新たな魅力を創造・発信していく未来団地会議「鶴川団地プロジェクト」。
鶴川団地で暮らし始めて7ヶ月になるコミュニティービルダーの鈴木さん、石橋さんはこれまで、団地の人にインタビューをしたり、お子さんに向けて紙芝居や絵本の読み聞かせイベントを行ったり、さまざまな活動を行ってきました。
そして、10月には鶴川団地内のセンター広場にて新たなイベントを開催!
それが「チャリンコ屋台に色を塗ろう!」です。
チャリンコ屋台はその名の通り、自転車で引っ張る屋台。真っ白な屋台を鶴川団地らしい姿になるように、町田ゆかりのアーティストの「かねこじんこう」さんと水性ペンキで色を塗っていくワークショップです。
そんなワークショップの模様をレポートします!
ワークショップ開催日の10月24日は晴天。
鈴木さん、石橋さんを始め、スタッフは朝早くから準備に余念がありません。
真剣な様子で看板を描く鈴木さん。
「たくさんの人が参加してくれるといいなあ……」と気持ちを込めながら制作していきます(鈴木さんはイベント系の仕事をされていたこともあり、デザインやイラスト制作などが得意!)。
またこの日はチャリンコ屋台の色付け以外にも、うちわの色付けワークショップも同時開催。
スポンジやローラー、水性ペンキを使って自分だけのうちわを作ることができます。
またかねこさんお手製の型紙でステンシルも!
こちらはチャリンコ屋台にも使用します。
いよいよイベントスタート!
スタート時間の10時ごろには、団地で暮らすお子さんたちが、親御さんに手を引かれて広場に遊びにくる姿が。見慣れないチャリンコ屋台に興味津々です。
鈴木さんや石橋さんが「色塗っていかない?」「楽しいよ!」と声をかけると、次第に人が集まってきました。
検温と消毒をしっかりしたら、色塗りチャレンジです!
色はリクエストするとかねこさんがその場で作ってくれます。
藤色でしょうか? 思いのほか渋いカラーをリクエストするお子さんも。
石橋さんたちに塗り方を教わる男の子。
最初はローラーで塗るのもこわごわだけど、大胆になっていきます。
こちらの男の子は赤をチョイス。
真剣なまなざし……。
中には最初はちょっと怖がっていたお子さんも。
初めてのうちわの色付けは得体がしれなかったのかもしれませんね。
でも、周りの大人たちがやってみせると興味を持ってくれたようで……。
「塗ってみる?」という言葉に「うん!」と手を伸ばしてくれたようです。
みんなで集まってワイワイうちわの色付けをします。
こちらの男の子はお洋服と同じ青色をチョイス。ちょっと力が入ってしまっているのかな? 緊張気味の様子でしたが、熱心に色付けをしてくれていました。
うちわは持ち帰っていただけるので、おうちで活躍してくれているかも!
チャンリンコ屋台のほうはお子さんだけではなく、大人も参戦!
商店会会長の佐藤さんもローラーでペタペタ。
好きなように塗っていいよ! と絵筆やローラーを握る機会は大人でもなかなかないもの。
親御さんたちもお子さんと一緒に塗っている様子は心なしか楽しそうでした。
そのあとも、嬉しいことに続々とみなさん参加してくださいました!
うちわの色付けをする人、チャリンコ屋台の色付けをする人、見学をしている人、コミュニティビルダーに話しかける人……いろんな人の交流で広場はとてもにぎやかに。
たくさんの人が色付けしてくださったおかげで、チャリンコ屋台はとってもカラフルに。
そしてここからかねこさんの手で仕上げに入っていきます。
富士山と鶴を描き込んでいって……。
世界に1台のチャリンコ屋台の完成です! できあがると周りからも思わず歓声があがりました。
ワークショップ中、大忙しいだったかねこさんに感想をお聞きしました。
「お子さんもたくさん来てくれてよかったですね。予想できない動きをするので、基本は自由にやってもらう形にしていました。ステンシルで丁寧にやりたいという子もいれば、スポンジでドットを描くのに夢中になる子もいたり、個性が出ていたのも面白かったですね。本当はもっと緑が多い予定だったんですけど、思ったよりカラフルになって。派手で、パワフルなよい仕上がりになりました。
僕自身は子どもに教わるスタンスで。『そういうふうに描くんだ!』という発見が多いんですよ。そこにその色を入れるのか! その横にそれを描くか! とか勉強になるな~!って。逆に僕が楽しんでしまっていたかもしれません」
そして、鶴川団地での2回目のイベントとなったコミュニティービルダーのおふたりは……。
「今回、商店街の広場でやれたのはすごくよかったですね。通りすがりの人や遊びに来た人たちに参加してもらう、っていうやり方は、事前告知を見て来るよりも受け入れてもらいやすいのかな。実際の屋台の骨組みや、アーティストのかねこさんも来てくださって、たくさんの人のおかげでイベントもうまくいったと思います。早くあの屋台を使って何かやりたいですね。次は絵本の第2弾の読み聞かせ会があるので、そこで使えたらいいな」(石橋さん)
「日曜にイベントをやってみて、午前中からみなさん出て来られるんだな、という新しい発見がありました。その普段の生活の流れで、参加された方が多かったのでそれがよかったと私も思います。私たちで作り上げるじゃなくて、子どもたちが参加してくることで、思い出ができるんじゃないかな。あの屋台がどこで登場するんだろう、というところも期待をして、次のイベントにも参加してもらえたらもっと楽しくなりそうですね」(鈴木さん)
完成後は、チャリンコ屋台に試乗される方も!
これから、チャリンコ屋台が鶴川団地でどのように活躍するのか、楽しみですね。