【アフターレポート】\二拠点居住と山梨 Vol.2/ 複数の拠点で生きていく 〜多拠点生活のリアルな暮らしと働き方〜

二拠点居住と山梨 Vol.2_1

働く場所にとらわれずに住む場所を選び、住む場所にとらわれずに働く場所を選ぶ。働き方や生き方が多様化する現代社会では、「生きる場所」の選び方が多様化しています。そんななか話題となっているのが、複数の拠点を持って生活する「多拠点居住」というライフスタイルです。都心からのアクセスが良いうえに、豊かな自然に囲まれた山梨県は、多拠点居住の拠点の1つとして注目を集めています。

「二拠点居住と山梨」は、山梨県を拠点の1つとする多拠点生活に興味がある方向けのイベントシリーズです。11月27日(土)に行われた2回目のオンラインイベントでは、「二拠点居住と山梨 Vol.2 複数の拠点で生きていく 〜多拠点生活のリアルな暮らしと働き方〜」と題し、多拠点居住の実践者であるワタナベルカさん(BONCHI AVENUE代表)と武井えみりさんによるトークが行われました。

山梨で“働く”

イベントの冒頭では、やまなし暮らし支援センターの依田さんより、山梨県での暮らしについて、二拠点居住という観点から説明がありました。

依田さん「テレワークが浸透したけれど、週に数回、あるいは月に数回は出社しなければならないという方に、二拠点居住はぴったりだと思います。県内にコワーキングスペースやシェアオフィスが続々とオープンしているので、そのような場所を活用しながら、二拠点居住をする選択肢も良いと思います。

また、拠点を増やすことを機に、自身のスキルを活かして新たな事業を始めたり、地域おこし協力隊など地域に密着した仕事を始める方もいらっしゃいます。地域のニーズやネットワークをよく知ること、自治体や商工会のサポートを活用することが、新しい拠点で仕事を探す際のポイントだなと思います。

顔の見える関係で助け合って生きていく風土なため、自治体、消防団、地域の行事への参加などを求められることもありますが、そこからビジネスチャンスや人との繋がりなど、新しい動きが生まれるきっかけにもなると思います。」

東京圏からの距離や交通の便、県内のエリアの特徴、そして今回のキーワードである「仕事」について、ご自身も多拠点生活を行っている依田さんからお話を聞くことができ、山梨に拠点を置く多拠点生活が具体的にイメージできた参加者の方が多いようでした。

有楽町にあるやまなし暮らし支援センターでは、東京圏在住で山梨県への移住や二拠点生活を検討している方向けの相談窓口が設置されています。山梨での生活に興味があるけれど何から始めたら良いのか分からない、どのような移住事例があるのか知りたいなど、些細な相談も大歓迎。山梨での暮らしに関してじっくり話を聞いてみたいという方はぜひ、やまなし暮らし支援センターの相談窓口に足を運んでみてくださいね(相談は無料、要事前予約)。

多拠点生活のハードルは高くない!?

1人目のゲストは、山梨県北杜市、千葉県流山市、石川県輪島市の3つの土地で多拠点生活を行う、フリーランスデザイナーのワタナベルカさんです。ワタナベさんは、工房開放イベント「BONCHI AVENUE」の代表を務めています。

ワタナベさん「多拠点生活をするのは難しいというイメージを持っている方が多いかなと思うので、実際はそんなにハードルは高くないよという話をしたいと思います。」

トークの始めにそんな話をしてくださったワタナベさん。近場に複数拠点を持つ、東京と地方で2つの拠点を持つ、1人で日本各地に拠点を持つ、家族と一緒に複数の拠点を持つなど、一言で「多拠点生活」と言っても、その暮らし方は十人十色だといいます。

過去に生活していた山梨県甲府市と東京・三軒茶屋を含めると、5つの地域に拠点を持ったことがあるワタナベさん。それぞれの家ごとに、生活のなかでの役割を分けているそうです。

ワタナベさん「多拠点生活の様相は、個人の希望によって大きく異なると思います。移動したい距離、共に過ごす相手、多拠点する目的。この3要素を中心に整理すると、自分のやりたい生活がどのようなものか分かってくると思います。私の場合は、場所へのこだわりはあまりなく、色々な人との機会に恵まれる生活がしたいなという思いで多拠点生活をしています。」

拠点を増やすうえでどうしても気になってしまう金銭面についても、ご自身の例を紹介してくださいました。

ワタナベさん「5つ拠点を持っている時も、家賃だけなら合計5万円かからずに生活できていました。三軒茶屋のシェアハウスは多拠点用ドミトリーのようなところで、5日で11,000円のプランを利用して滞在。千葉県流山市はパートナーと住んでいるので折半して35,000円。山梨県北杜市と石川県輪島市は、それぞれ実家と祖母の家なので家賃はなし。山梨県甲府市では、空き家になっていた祖父母の家を活用してシェアハウス(甲府別宅)のオーナーをやっていたので、こちらも家賃はなし。

都心で一人暮らしをすることを考えたら、住まいを選べば多拠点の家賃はあまり負担にならないので、多拠点生活は意外と簡単に実現可能だなと思います。」

フリーランスの多拠点生活

甲府別宅にて住人達と鍋を囲む様子

ワタナベさんは現在、フリーランスでweb制作、グラフィック制作などデザインの仕事を請け負っています。大学卒業後は会社員としてデザインの仕事をしていましたが、首を故障し、長時間のデスクワークが難しくなってしまったため、フリーランスに転身したそうです。

ワタナベさん「私の場合は、多拠点生活をするためにフリーランスになったのではなく、身体の都合でフリーランスになりました。多拠点生活をするうえで、会社員の方が良い、フリーランスの方が良い、ということは一概に言えないのではと感じています。

仕事をするなかで、地方ではスペシャリストよりも、何でもこなせるジェネラリストが求められる傾向があると感じています。細かいことも相談できて、やりましょうかと言ってくれる人が重宝されるので、実績がない分野の仕事でも、地元の方からお話を聞いて、自分にできそうな内容のであれば積極的に対応するようにしています。自分を必要としてくれる人に出会うための営業活動が大事になってくるので、シェアハウスの甲府別宅は甲府の人と出会うために運営していたところもあります。」

多拠点フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスで働きながら多拠点生活を送るうえで、ワタナベさんは自身の生活をどのように感じているのでしょうか。

ワタナベさん「私は人混みにいると疲れてしまうタイプなので、今の生き方を選んだことで、色々なことから自由になって良かったなと思っています。時間の使い方を自由に決めることができて、色々な人に会う機会があるけれど、各所と適度に距離をとることのできる多拠点生活は自分に合っていると感じます。一方で、”会社の先輩”という存在がいないので、キャリア検討が難しいと感じる部分もあります。

私は幼い頃から、山梨~石川間の移動を繰り返していたので、移動が全然苦じゃないのですが、移動好きというのは、多拠点生活をする際に大事な要素かなと思います。あとは、自分で物事を決めて行動することに不安を抱きやすい人は、ストレスが溜まってしまうかな。まずは自分にとって無理のない地域、無理のない生活環境から始めてみて、楽しいかどうか試してみるのが良いかなと思います。」

山梨の人の優しさ

ワタナベさんはデザイナーとしてのお仕事に加えて、工房開放イベント「BONCHI AVENUE」の活動を通して、地域とより深く繋がっています。BONCHI AVENUEは、山梨の中心部にある盆地を歩き工房やショールームを訪れ、ものづくりを行う職人と対話し、街と手仕事の魅力を体感するイベントです。ワタナベさんご自身が興味を持った甲府の工房を訪れ、職人さんや作家さんたちと親交を深めたことから始まったプロジェクトだそうです。

ワタナベさん「他の土地でもプロジェクトをやったことがあるのですが、山梨の人はすごく優しく受け入れてくれるなと感じています。BONCHI AVENUEについて甲府の方と色々話していくなかで、本当にできるの?などと言われたことは一度もなくて、おもしろいね、一緒にやろうよと、皆さんすごく支えてくださる。なので、山梨の人の優しさでここまで来た、という思いが強いです。これからもそんな風に地元の方の力を借りながらでやっていけたら良いなと思っています。」

色々な人との機会に恵まれる生活がしたいという思いで多拠点生活をしているワタナベさんにとって、新しい取り組みをおもしろがり、優しく力を貸してくれる人の多い山梨県は、ぴったりの拠点なのかもしれませんね。

「フツーの会社員」の二拠点生活

2人目のゲストは、2021年2月にメインの拠点を山梨に移し、山梨と東京での二拠点生活を始めた武井えみりさんです。都内の会社で働くいわゆる「フツーの会社員」である武井さんは、なぜ山梨に拠点を移し、二拠点生活をすることになったのでしょうか。

武井さん「移住を決意した1番の理由は、敬愛する人たちに日常的に会えるからです。」

そう語る武井さん。武井さんの移住には、敬愛する「発酵兄妹」さんが大きな影響を与えているそうです。発酵兄妹は、甲府にある老舗の味噌屋「五味醤油」の6代目である五味仁さん、妹の洋子さん、そして発酵デザイナーの小倉ヒラクさんの3人組ユニットで、発酵や手前味噌の文化を伝える活動を行っています。2019年、甲府にて発酵兄妹も登壇していたイベントに参加したことが、武井さんの転機になったといいます。

武井さん「イベントの後、登壇者の方々がガイドブックに載っていないような地元の名店に参加者を連れて行ってくださって、一緒に飲みました。その体験が強く印象に残っていて、以来、山梨の面白そうなイベントやスポットを見つけたり教えてもらったりしては、週末によく訪れるようになりました。”山梨の人脈モンスター”と言われている五味さんを介して、DJなど音楽活動もしているワインの醸造家さん、カフェを営む瓦屋さん、山梨の人や暮らしを伝えるフリーマガジンの編集長など、『素敵だな』と思う生き方、取り組みをしている人をどんどん知っていきました。

そういう人たちがみんな繋がっていて、楽しそうに一緒に何かを作ったり、イベントを企画している姿を見るうちに、参加者として楽しむだけではなく、自分もプレーヤー側になりたいと考えるようになりました。そこで、まずは敬愛するプレーヤーの皆さんの近くに身を置くことから始めようと思い、昨年コロナ禍で仕事がほぼリモートになったタイミングで、移住を本格的に考え始めました。」

山梨暮らしはリアルRPG?

地元・神奈川に対して山梨と同じように愛着を持つことができず、それを不思議に思っていた武井さん。山梨に心惹かれる理由を考えるうちに、あることに気がついたと言います。

武井さん「実家に帰っても家と駅の往復で、まちと線でしか繋がれていないことに気がつきました。それに対して山梨は、東京に比べれば小さい世界のなかで、共通の知り合いや、新しく開拓したお店で出会った人たちによって、どんどん新しい人や場所へ繋がって、世界が広がっていくんです。RPGのような世界観でおもしろいなと感じています。

もともと山梨の人に惹かれて足を運ぶようになったので、自分の好奇心も影響しているとは思うのですが、他にもいろいろな地域へ旅した中で、まちと面で繋がっていく感覚が1番強かったのが山梨でした。ずっとこの環境にいる山梨出身の方は嫌になることもあるのかもしれないけど、私にとっては面で繋がっていくことが新鮮ですごく楽しいです。」

移住して9ヵ月ほどの武井さんですが、敬愛する人たちの近くに身を置く生活のなかで、イベントのお手伝いをさせてもらったり、地元のラジオ番組に出演したりと、なりたい自分に少しずつ近づいている実感があるそうです。

武井さん「”山梨は山に囲まれていて排他的”と聞いたことがあるのですが、仲間だと思った人に対してはすごく世話を焼いてくれる気がします。せまい世界だからこそ、中に入ってしまえば楽しいのかな。だからこそ、どこからどうやって中に入るか、その入口が大切だと思います。

私は出身地じゃない山梨に、会いたい人や帰りたい場所ができて、そのおかげで毎日幸せに過ごせているので、今度は自分もそういった繋がりを作るきっかけ、入口を提供する側になりたいなと感じています。」

こうした想いから武井さんは、山梨の中と繋がるきっかけ、入口となる旅を提供する「エミリロ」という活動を行っています。

会社員の多拠点生活

月に1度品川のソーシャルバーで店長をし、山梨・ローカルをテーマに、フードやドリンクを提供している。

山梨で充実した日々を送っている武井さんですが、完全な移住ではなく東京との二拠点生活を選んだのはなぜなのでしょうか。会社員のリアルな二拠点生活事情も含めてお話してくださいました。

武井さん「会社員なので、コロナが落ち着いた後の出社頻度など今後の働き方が見えなかったことと、『地域に馴染めなかったらどうしよう』という不安から、東京にも拠点を残すことにしました。私は人との繋がりを感じると喜びを覚える人間なので、東京にも帰る場所があるのは嬉しいです。

また、具体的な話でいうと、移住前後でトータルの家賃は変わっていません。メインの拠点を山梨にしたことで安くなった家賃と、東京のシェアハウスに払う料金を合わせて、都内に住んでいた時の家賃と同じ金額になります。交通費は会社から一定額支給されるので、自腹で山梨に通っていた移住前と比べると自己負担額は減りました。最近は東京へ行く頻度が増えてきているので、そうすると自己負担額も増えるかもしれません。」

自分にとっての幸せを形に

自身のことを「コミュニケーション強者ではない」と語る武井さん。それでも、山梨で魅力的な人々と共に、充実した毎日を送っています。

武井さん「都会であっても地方であっても、ありのままの自分でいられたり、なりたい自分に近づける場所を見つけられたら良いと思うのですが、そのためにはまず、自分が何に幸せを感じるかを知ることが必要かなと感じています。自分が幸せだと感じる状態を知ることができたら、その状態を作るために行動する。私にとってはそれが、山梨と東京の二拠点生活でした。」

自分にとっての幸せと向き合った結果たどり着いた二拠点生活。なりたい自分になるために自分の人生を選択している大人は、とても魅力的ですね。

まだまだ知りたい、多拠点生活!

お二人からリアルな多拠点生活トークを伺ったあとは、テーマに沿ったフリーディスカッションと、質疑応答のコーナーです。参加者への事前アンケートをもとに作成されたテーマパネルと、イベントの参加者からリアルタイムで届く質問に答える形で進行されました。その模様をハイライトでお伝えします。

〇山梨暮らしの魅力、自分の街の好きなところは?

ワタナベさん「甲府は、10年前シャッター街だったところに最近お店がすごく増えています。新たに小売りを始める人、街への思いを持って動いている人が増えていて、客観的に見て街がすごく良くなっていると感じます。

BONCHI AVENUEで作家さんとお話をしていても、今の状態をもっとこういう風に改善したいという理想を持っている方が多いので、ビジネス的にも良い環境だと思います。私は仕事を創っていきたい気持ちがあるので、そういう面でも、ポテンシャルが高い街だと感じています。」

武井さん「小商いの店が多いのが、私はすごく好きです。自分の好きなもの、得意なものを自分にできる規模感で差し出していて、平日だけ、週2日だけ、1日5時間だけしか営業していないお店などもあるのですが、その分こだわりが詰まっていて、素敵な店主さんと素敵な空間に出会うことができます。こういった小商いの形に出会ったことで、お客さん側が合わせるのもありなんだなぁという気づきと、『(お店を営む上で)無理しなくていいんだ』という安心感をもらえましたね」

〇家族がいるなかでの多拠点生活は?

ワタナベさん「旦那も両親も、自然なこととして私の生き方を受け入れて見守ってくれています。旦那はいつも一緒じゃなくても良いよというスタンスなので、それはけっこう大事かも。多拠点生活をする上で家族に心配をかけることがあるとは理解していますが、現状を許される感じと、いつも一緒じゃなくても大丈夫というパートナーのスタンスが、家族のいる多拠点生活が続けられているポイントかなと思います。

多拠点生活をしていると互いの生活を把握しづらく、それは人が不安になる要素だと思うので、旦那には自分の日常を細かくおもしろく伝えるようにしています。パートナーが見ていない空間に対しても親近感を持ってもらうのが大事かな。

あとは、子どもが生まれたら家族とばかり過ごすことになるのかなと以前から疑問に感じていて。友達と子育てしても良いんじゃないかという発想もあるので、将来、多拠点生活をしながら自分がどんな風に子育てをするのか楽しみです。」

〇多拠点生活をしている方は周りにもいる?

ワタナベさん「移動生活をしている人はわりと多いです。会社をやめて地域に行く人もいて、シェアハウスに住んで他の住人の雑務を引き受けていくうちにそれが仕事になっていって、という人も多いですね。移住先にコミュニティがあれば、全部持ってるものを捨てて仕事ありませんか、と飛び込んでみるのも1つのやり方かなと思います。」

〇県外出身の武井さん。山梨での暮らしは初めからスムーズにいった?

武井さん「私は移住前の約2年間、定期的に山梨に来て色々な人に会ったりお店に行ったりしていたので、地域との関係性が0ではないところから山梨暮らしが始まったというのが大きかったと思います。ゆるやかに移住していったという感じでした。

それでもはじめのうちは、『知り合いはいるけど友達はいない』という状態でした。コミュニティやお店などとにかく色々なところに足を踏み入れて色々な人と繋がっていくことで、楽しく過ごせています。あとは、共通言語を持つこと。共通の知り合いや共通の体験があると打ち解けるきっかけになるので、”ここオススメだよ”と教えてもらったらなるべくすぐに行くようにしています。」

〇複数の拠点があると手紙はどうなるの?

ワタナベさん「拠点が変わりすぎると手紙が1ヶ所に届かないという問題が起きてしまいます。私は大事な手紙は絶対一カ所に届いてほしいし、母親に届いた手紙の整理など秘書のような仕事を頼んでいるので、仕事関係は北杜市に集約し、住所も北杜市に置いています。

移動生活をしている友人のなかには転々と住民票を変える人もいるけれど、私は変わらない拠点があるので、全部を一カ所にまとめたほうが楽だなという形で選んでいます。」

円滑に多拠点生活を送るコツから、なかなか知ることのできない事務的なお話まで、多拠点生活を考えている方にとても参考になるお話が盛りだくさんのトークセッション、質疑応答コーナーでした。

多拠点生活は”なりたい自分”を実現する手段の1つ

ワタナベさんが甲府別宅を運営していた頃に富士五湖で行ったサウナイベントの様子

最後に、やまなし暮らし支援センターの依田さんが、今回のイベントを素敵にまとめてくださいました。

依田さん「お二人とも複数の拠点を持つことが目的ではなく、なりたい自分ややりたいことが先にあって、それを実現する手段の1つとして山梨を選んで多拠点生活をしているという印象を持ちました。家族の状況やご自身のライフステージなど、タイミングがバチっと合った時に、手段の1つとして考えていただければ良いのかなと思います。

移住する前は色々考えることもあると思いますが、山梨県の人はすごく人情に厚く義理堅いところがあるので、一度面倒を見ると決めたらとことん面倒を見てくれます。1人キーマンと知り合うことができれば、リアルRPGのように、どんどん人づてに繋がりができていくのは山梨ならではかな思うので、もしそういった機会があれば、チャンスを逃さないでいただきたいなと思いました。」

日本全国から移住や多拠点生活に興味のある70名以上の方からお申込みをいただいた今回のイベント。イベント中にリアルタイムでコメントを送信できるオープンチャットには、たくさんのコメントが寄せられていました。

「二拠点自体に定義はないと思うんですけど、楽しむってことを色んな場所でやれるっていう出会いとかそういうのがすごく今日おもしろく聞かせていただきました」

「自分にとっての拠点、ふるさと、ホームと思える場所が増えていけばもっともっと自由になるのかなと思いました」

「興味深いお話をお聞きしてますます二拠点居住してみたくなりました。」

多拠点生活の実践者からリアルな体験談を聞くことで具体的なイメージを持ち、”なりたい自分”への最初の一歩を踏み出す人が増えたら、幸せの連鎖が生まれそうですね。

やまなし二拠点居住体験ツアー

イベントシリーズ「二拠点居住と山梨」では、3月5日(土)に、オンラインセミナーで紹介した場所へ実際に足を運ぶ「やまなし二拠点居住体験ツアー」を企画しております。詳細の公開をお待ちくださいませ!皆様のご参加お待ちしております。

※当イベントは新型コロナウイルス感染症の拡大によるまん延防止発令により、オンラインツアーに変更となりました。詳細とお申し込みはこちらからご確認ください:

https://va.apollon.nta.co.jp/yamanashi_nikyotenonline/

文/橋本彩香