ふたつの顔を持つアトリエ「Polygon Studio」
なんとなくサザエさんのエンディングを連想させる、トンガリ屋根の小さな家「Polygon Studio」。この家は彫刻家のアトリエとして建てられました。非対称のふたつのトンガリ屋根は、この家の役割がひとつだけではないことを象徴しています。
そう、このPolygon Studioは、アトリエであると同時にゲストハウスであるという、ふたつの顔を持っているのです。設計したのはアメリカの建築家Jeffery S. Poss Architectと、シカゴを拠点として活動するWorkus Studio。
扉をあけてすぐの地上階がアトリエです。大きな窓からは湖とその畔の森を見渡すことができます。吹き抜けで明るい開放的な空間です。備え付けられた大きな棚には彫刻作品を収納することができます。ゲストのためのスペースは、もうひとつのトンガリ屋根の下にロフトとしてつくられました。
そして面白いことにこの家の外見も、見る方向によってがらりと表情を変えます。入り口側から見れば、杉材で造られた温かみのある山小屋のよう。反対側から見ると、トタンで覆われた無愛想な倉庫のよう。有機質と無機質。それはあたかも、人と彫刻、この家が歓迎するふたつのものを反映しているかのようです。
via : archdaily.com, artslope.com, dezeen.com, smallhousebliss.com