すべての人に快適な住まいを。

韓国の農村に建つ、ポップな黄色が目を引くコンテナハウス。この家には両親と子ども5人の大家族が生活しています。設計した JYA-RCHITECTSと、スポンサーとなった韓国の児童基金は、これまでにも貧しい家族の住宅を改修するプロジェクトを手がけてきました。

しかしこの7人家族が住んでいた家は、あまりにも古く不衛生で、大発生してしまったネズミを避けながら生活するような状態でした。これでは改修は不可能ということで、解体して一から建て直すことが決まったのですが、問題となったのは大所帯が生活できるスペースをどうやって少ない予算で建設するかということ。考え出されたのは、運送用のコンテナを組み立てるという方法でした。これなら低予算で、しかも短い時間で新しい住まいを提供することができます。

この家は３つのコンテナからできています。１つにはキッチンやバスルームなどの水回りが収められ、残りの２つがリビング兼寝室となっています。これらのコンテナはむき出しではなく、テントの上に張るタープのような外組と屋根に覆われて二重構造となっているので、冬でも温かく過ごすことができます。半透明の屋根からは日差しがふんだんに差し込み、家族の生活を明るく照らしてくれそうです。コンテナの上部は秘密基地のようなロフトになっていて、子どもたちの遊び場にぴったり。

こんなふうに手軽に家を建てられる方法が広まれば、もっと多くの家族が快適な住まいを手にすることができそうです。

via : SMALL HOUSE BLISS / Design rulz