究極のミニマリストハウス!17㎡の倉庫を住まいにリノベしたシアトルの隠れ家「Pico Dwelling」

アメリカ、シアトルの市街地に建つとあるビル。「Pico Dwelling」は、その半地下に潜む小さな住まいです。面積は182スクエアフィート…17㎡に満たないくらい。実はここ、倉庫として売りに出されていたスペースなのです。

住人のSteve Sauerは、小さな窓が1つあるだけの半地下の倉庫を、自らの手で10年かけて改修し、大人2人が暮らせる住まいへと変身させました。
水回りの工事もすべてDIY!楽しみながらつくり続けることで、自分にぴったりの理想の住まいを手に入れたのです。

「Pico Dwelling」に学びたいのは、空間の使い方。
空間全体を立体的に無駄なく使い、食器洗浄機付きキッチン、シャワー付きバスルーム(トイレ)、クローゼット、ベッド×2、ダイニングテーブルなどオリジナルの製作物のほか、家具やオーディオなど高スペックな暮らしの要素をパズルのように収めています。
ダイニングテーブルは折りたたみ式で、広げると6人で囲める大きさに。ベッドはクローゼットの上に1つ、もう1つはなんとバスルームの上にあります。
何より驚きなのは、玄関の床下に隠されたバスタブ!誰もここにバスタブがあるとは思わないでしょうね(笑)。
唯一暮らしに足りないものと言えば、洗濯機くらい。洗濯はビル附属のランドリースペースを利用します。

ただでさえ限られたスペースなのに、こんなにちまちまと分割したら窮屈でくつろげないのでは?
と思いきや、ちゃんとくつろぎの場も確保しているところが、この住まいを開放的にする鍵であり、魅力なのです。
その1つは、窓際のカフェスペース。壁の上方にある窓の下に床を張り、サイドテーブルとくつろぎチェアを設置。外光や空気、街の情景を楽しみながら朝食をとるスペースです。
もう1つは、その床下につくったシアタールーム。2人がけのソファと大きなモニターでゆったりと映画鑑賞を楽しめます。

ささやかな工夫の積み重ねでありながら、人が快適と感じるポイントを押さえた空間の使い方は、住まいの既成概念を覆すほど。
わずかなスペースでも、使い方次第で理想の暮らしが手に入る。そんな期待を持たせてくれる住まいです。

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via: inthralld.com, oixio.com