学生が築いた、リサイクル資材が導く地域の繋がり「Story Tower」
公園の一角に出現した、白い鱗上の屋根で覆われたボックス型の建築物。これは何?好奇心と共に足を踏み入れれば、見上げるそこにはなんと積まれた本達が!そう、こちらは簡易図書館。ラトビアにあるリガ工科大学の学生達が、サマースクールの期間を使って作った「Story Tower」。
そしてこの気になる鱗状の屋根は・・・なんと、折り畳まれたテトラポット型の食品包装のパック達。防水加工されたそれらリサイクル資材を屋根の部分に使用し、組み立てには木材が使用されているのだが、半永久的な耐久性を持つ。
2週間の設計期間と、3日間の組み立て期間。学生達はランプを元にデザインをした。地域の繋がりを照らす、公園に設えられた図書館。中に揃う本達は、改装工事中の近くの図書館から譲り受けたもの。図書館がリニューアルオープンするまでの一年半もの間、このタワーは健在する。
街の多様な人の輪を繋ぐ、一つの中継点として。旅の合間、バスや電車の待ち時間をもっとハートフルに過ごす場所として。そこで出会う人たちが、各々のストーリーを築けるタワーでありますように。学生達の思いを一心に詰め込んだ夏が、リサイクル資材で作られたこのStory Towerを産んだ。新しい形の地域の繋がりはここから、築かれる事だろう。
via urdesign.it