さあ、森に出かけよう。おもいっきり息を吸って、大地の匂いをかいで、光の粒の一瞬一瞬に命のしぶきを感じよう。そこでは、都会の喧騒がしゅんと消え、あなたの身体は楽になり、自然のエネルギーによって目覚めていく。

Moskow Linn Architects は、毎年夏にStudio Northというワークショップを開催している。学生が6日間で建物を完成させるという短期型のプロジェクトだ。

場所は米国バーモント州ウィンザー郡、定員は10名。都会的ではない田舎の環境に関わってもらうことで、若者の独創性をかき立てるのがねらいである。

そして2013年に建てたのが、今回紹介するカバノキでできたパビリオンだ。使用したカバノキは直径約20cmのもので、これを長さ3m弱にそろえて切断している。

土台は丘の傾斜に設置され、方角はウィンザー郡から約40km離れたところあるアスカットニー山を向いている。そのため景色は抜群で、空、山、木々、草と、きれいに層状に見晴らすことができる。

まさに、自然が極上に折り重なるミルフィーユ仕立ての景観。

このスポットは公園の東屋的空間として利用できるが、一方、そのスピリチュアルな場の雰囲気に惹かれてか、現在ここではヨガ教室から結婚式にいたるまで、神聖なイベントも続々と行われている。

ここをパワースポットといわずして、なんと表現しえるだろう！

via：dwell.com