【インタビュー】日本遺産「里沼」と四季折々の美しさを、タイニーハウスと共に。「里沼リゾート Hotel KOMORINU」

「里沼(SATO-NUMA)」をご存知でしょうか?
人が自然と関わることで環境が保たれている地域を「里山」と言うように、沼の周りで自然と共調しながら人が暮らし、歴史文化が育まれてきた沼を「里沼」と言います。そんな希少な沼辺文化が存在するのが、群馬県館林市です。

動植物たちが暮らす自然の源、そして私たち人間の暮らしを支える水源としても利用され、館林市の歴史や文化と深く結びつくこの里沼は、令和元年に日本の原風景として価値づけられ、日本遺産に認定されています。

そんな里沼のすぐ近くに、YADOKARIのタイニーハウス「Tinys INSPIRATION」がお目見え。2024年4月にオープンした宿泊施設「里沼リゾート Hotel KOMORINU」の客室としてご利用いただいています。

日本遺産「里沼」のほとりでタイニーハウスに滞在することの魅力、施設がオープンするまでのエピソードについて、施設の運営に携わる館林市経済部つつじのまち観光課の清水さん、大森さん、大朏さん、施設の副支配人山本さん(以下敬称略)にお話を伺いました。

目を惹く外観と高い機能性。Tinys INSPIRATIONを施設の新たな魅力に。

—「里沼リゾート Hotel KOMORINU」とは、どんな施設なのでしょうか?

清水:館林を象徴する里沼のほとりで豊かな自然を味わいながら、手軽にアウトドア体験をお楽しみいただける施設です。施設内には2棟のトレーラーハウスに加え、たくさんの客室を備えた宿泊棟、施設のすぐそばにはキャンプ場も運営し、計3つの宿泊体験をご提供しています。

—大きな宿泊棟がある中で、別途タイニーハウスを設置していただいているのですね。なぜタイニーハウスの導入を決めてくださったのでしょうか?

清水:宿泊施設をリニューアルするにあたり、「多くの人の注目を集め、施設を囲む自然の魅力を引き出してくれるような何か新しい仕掛けが欲しい」と思っていました。そんな中、耳にしたのがタイニーハウスです。施設の新しい魅力となってくれるのではないかと期待しました。

—たくさんのタイニーハウスがある中でYADOKARIのタイニーハウスをお選びいただいたきっかけは何だったのでしょうか?

清水:YADOKARIのタイニーハウスを知ったのは、東京ビッグサイトで行われたトレーラーハウスショーを訪れた時でした。Tinys INSPIRATIONは目を惹くお洒落な外観で、アウトドアを楽しむ宿泊をより快適なものにしてくれる水回り付き。想定予算の範囲内で当時検討していた別のタイニーハウスよりもスペックが高いものでした。「これも良いね!」と職員2人で意気投合し、検討し始めました。

大朏:施設のコンセプトでもある美しい里沼の景観に溶け込むようなデザインに出来ないかとご相談させていただきましたが、その点に関してもYADOKARIさんには柔軟に対応いただけ、こちらもとても助かりました。

—ありがとうございます。どんなデザインにしていくか、一緒にイメージを膨らませながら決めていきましたよね。

大朏:この場所が、沼に面した景色の良い場所なので、景観を邪魔することなく、ここでの滞在を楽しめるようなデザインにしたいという思いが強くありました。

YADOKARIさんの方でこれまでの実例などをお見せいただき、具体的に完成した姿をイメージしながら選ばせていただくことができて、とてもよかったです。

楽しみながらデザインを考えていくにつれて、自分たちの中にも「もう少し広さのあるステップやデッキがほしい」などというようなこだわりが湧いてきて…。こうしたDIYに心得のある職員がおりましたので、彼を筆頭に複数の現業職員たちに協力を仰ぎ、業務の合間を塗って作業を完成させました。

「あの建物、なんだろう?」タイニーハウスが地域の注目の的に

—オープン後、お客さんの反響はいかがでしょうか?

山本:世代や住んでいる地域を問わず、多くの方にお楽しみいただいておりますが、実は、遠方からの旅行ではなく、館林にお住いの方など近隣地域の方も多くいらっしゃっているんです。通りすがりに見かけて、興味を持って来てくださったようで、やっぱりタイニーハウスは目を惹くものなのだなと実感しています。

—他にも宿泊棟や、キャンプ施設を併設されていますが、タイニーハウスでの宿泊だからこそ得られる体験には、どんなものがあるのでしょうか。

山本:まず1つ目は、他の客室とは比べ物にならないほど壮大な沼辺の景観を間近に楽しめることです。周囲の自然を思う存分お楽しみいただけるよう、可能な範囲で一番大きなサイズの窓を設置していますし、お天気の良い日は、デッキに出て、コーヒーを飲んだり、本を読んだり、この景色の中で思い思いにお過ごしいただけます。

以前地域の方がいらした時には、デッキに椅子とテーブルを置いて、まったりとお過ごしいただいている姿が印象的でした。お近くにお住いの方でも、タイニーハウスでの滞在なら、いつもとは違う特別感を気軽に味わっていただけるのではないでしょうか。

山本:2つ目は、広い自然を自分の占有空間にし、プライベートな時間をお過ごしいただけることです。
トレーラーハウスの室内そのものは非常にミニマムなものですが、開放感を感じていただけるよう、屋外空間を広く確保しています。

この中で花火やBBQをしていただくことも出来ますし、この空間を活かして、思う存分楽しんでいただけたらと思っています。
2棟ご予約いただいた際には、この広い空間を完全にプライベートな空間にしてお楽しみいただけますので、団体での利用などにもオススメです。

—こんなに広い空間を占有できるなんて、いろんな楽しみ方がありそうですね。

大森:そうですね。トレーラーハウス周辺を占有空間としていただきながら、宿泊棟の大浴場やレストランをご利用いただくこともできますし、里沼の周りを一周できるウォーキングコースも整備されています。

宿泊棟には、シェフが手掛けた本格的な洋食を楽しめるレストラン「Four Season Dining」が。

大森:春は本当に桜が綺麗ですし、近くにはつつじの名所「つつじが岡公園」もあります。夏になると花ハス、秋には紅葉が楽しめ、冬場は沼に白鳥が飛来するなど、四季折々の自然をご堪能いただけます。
広い敷地内にある施設をご利用いただきながら、里沼がもたらす美しい自然を思う存分楽しんでいただける場所なんです。

沼周辺に佇む木の多くは桜の木。春になると桜を見に多くの人が立ち寄るベストスポットなのだそう。

山本:利便性を求める方はホテル、自然をワイルドに楽しみたい方はキャンプ、そして快適さと自然を最大限味わうことの両方を楽しみたい方は、トレーラーハウスというように、本当に多目的にお楽しみいただけることが、この施設の1番の魅力。

ライフステージや目的に合わせて客室をお選びいただき、穏やかな時間をお楽しみいただきながら、里沼の美しさを多くの方に知っていただける機会になれば嬉しく思います。

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人々の暮らしと深く結び付き、良好な環境が保たれてきた沼辺での時間は、まるで自然の一部になったかのような、そんな静かで穏やかな時間をお過ごしいただけるのではないでしょうか。

日本が誇る景観の中に佇むTinys INSPIRATIONで、里沼が生み出した自然と共にある豊かな非日常を是非、お楽しみください!

▼里沼リゾート Hotel KOMORINU 公式HPはこちら
https://www.hotel-komorinu.com/