韓国・ソウルに届いた巨大なダンボール、その正体とは・・・。「Naver App Square」

夏のソウル、明洞劇場前。ここに17日間だけオープンしたポップアップ・ストアがある。段ボール風のコンテナが早変わりして建ったその小屋は、設置面積24m²。韓国に拠点を構える建築設計事務所Urbantainerの一風変わった企みである。
NAVER_0823_0239_003韓国でもっとも人気のあるポータルサイト、Naverをご存じだろうか。ここで行われているのは、その携帯アプリサービスのプロモーション活動である。 訪問者が気軽に体験できるユニークな簡易建築は、アプリの認知度を広めるのに効果大。そもそもウェブ上にしか存在しないオンラインブランドが、突如ストリートの3次元空間に出現し、宣伝を始めるのだから、オモシロい。
NAVER_0828_0341-011コンセプトは、デリバリーボックス。スタンプやラベル、人々がスキャンできるQRコードが印字された外装は、確かに段ボール小包のように見える。 入ってみると、椅子やテーブル、ワインの瓶などのインテリアはすべて段ボール素材でできているし、スピーカーやディスプレイも、きちんとボール紙に覆われている。徹底したワンマテリアル・アプローチである。
NAVER_0828_0397_001
mergeこの空間では、音楽識別やワインラベルのスキャンなど、Naverが得意とする検索システムを、その場で体験できる。実際にスピーカーで自分好みの曲を聴いたり、ワインの銘柄を調べられるのだ。
「Naver App Square」は2011年8月に消失したが、そのコンセプトの面白さから、2012年度の iFコミュニケーションデザイン賞を受賞した。
20110919_NAVER_0828_0039-3
Via:NAVER APP-SQUARE