ポルトガルに建てられたモダンなお墓「Cube-shaped mausoleum」
最近のランドセルは、「赤」と「黒」のものがうんと少なくなりました。個性のある色や形のランドセルは、本人のシンボルともいうように小さな背中でキラキラと輝いています。
「今までのやりかた」にページをめくるように、新しいスタイルのモダンなスタイルの建築物が増えています。ついにそれは、お墓の形も変えていくことになりました。モダンなお墓をつくりたいと依頼をしたのは、ポルトガルに住む家族。ベネズエラのゴメス家の霊を祭った宮、霊廟(れいびょう)を建築したいと依頼したのです。
カトリック教が国民の97%を占めるポルトガルで、モダンなお墓を作ろうと立ち上がった建築スタジオ「Armazenar Ideias」のペドロ・マトス氏は、モダンながらも神聖さを感じさせるデザインにしたいと考えていました。そこで調達したのが、できる限り純粋な白の大理石。
キューブ型の白い大理石と対比するように、黒いガラスを使用し、外から見えないようにプライバシーを与えました。それは、ブラック・ミラーとして、自分自身を映し出す鏡にもなります。
このモダンな霊廟は、伝統ある霊廟の中で圧倒的な存在感があります。それは、目立ちたいだけの傲慢な姿ではなく、協調性を持ってそこに置かれているかのようです。