スペインマドリードの片隅で、私たちが予想だにしないような限られた空間をステキな方法で活用している女性がいます。
彼女の名はElli。建築プロジェクト”Didomestic”を通じて多くの人にスペースの利用方法の1つとして提案を行っているのです。

小さな小さなロフトスペースとその階下を一体どのように活用しているのでしょうか？
まずロフト部分。天井は手に届きそうなくらいの距離しかありませんから、棚などは設置できません。
そこで彼女は床下を開けることが出来るようにしたのです。

朝起きてマットレスの隣の床下を開けると、出て来るのはモーニングコーヒーセット。別の床を開けると裏が鏡張りになっており、中にはメイクやスキンケア用品が収納されています。その隣の床下をパカっとすればバス用品。その隣にはお風呂が・・・。そう、ロフトにのんびり浸かれるお風呂がついているんです！

階下におりると、そこは何もないスライドドアで区切られたスペースのみ。本やPCはどこにあるの？テーブルや椅子がないけど、ごはんはどうするの？そんな疑問が頭をよぎるほど、何もないまっさらな部屋なのです。

ここで注目すべきは、天井。階下のスペースの天井は、ロフトの床部分になります。ここも先述のように開けられるようになっているんです。パカっと開けば本棚が出てきたり、キッチンの前には天井から机や椅子がぶら下がるように出てきます。

当たり前に家の中にあるものを天井に収納出来る上に、スライドドアなので区切り方もあなた次第。
ダンスフロアにだって、ハンモックでゆったりだって、ディナーパーティーにだって、あなたの好きなようにスペースを利用することが出来るのです！オープンスペースとして、友達に貸してあげるのもありかもしれませんね。

収納するために私たちはどうしても棚やボックスを買ってしまいます。
ですががEliiのように、今あるスペースの中で整理するのに使える部分はないのかと考えることで
こんなにもステキな空間が出来るなんて！
あなたも家の中にひっそりと存在している収納スペースを、是非探してみてください。

Via:
Elii Architects