【書評】カレーキャラバンには新しい活動のヒントがある「つながるカレー」|YADOKARIの本棚

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知らない街に行きその場で手に入る食材でカレーを作ってその場で出会った人に無料でふるまい一緒に食べる。
これがカレーキャラバン。約2年間のカレーキャラバンをまとめた「つながるカレー コミュニケーションを「味わう」場所をつくる」。この取り組みでカレーがなにとどうつながったのでしょうか?

カレーキャラバンの活動は、墨東大学というプロジェクト内の「墨大カレー考」が元になっています。現在の活動は月に1度ほど。開催は全国各地にわたりその場所に合ったカレーづくりとつながりが生まれています。

本書を読むと、知らない街でカレーをつくり、ふるまうというシンプルな行為だけで、居心地の良い場所が作られていくのだと驚かされます。
場所を作ること、人とつながること、活動を持続させること。これらは新しい活動を始める人にとって壁になりやすく、つまずく元になりやすいもの。本書で紹介されているカレーキャラバンも数々の壁に直面しながら、ひとつひとつの活動から見つけたヒントを元にこれらの問題を自然と乗り越えているのが印象的です。

カレーキャラバンのHPでは次回の開催日と場所がわかるので、興味をもった方は実際にこの”つながり”と”楽しい空気”を体感してみてはいかがでしょうか?

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