バックパッカーワーキング

「物」と「お金」にとらわれない、旅人的シンプルライフの法則

スズキガクプロフィールアイコン | 2014.4.28
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現在、友人のツテを頼り、東京、関西、福岡、奄美大島と、西日本を中心にあっちこっちを旅しています。
時おり街角のガラスに映る自分の姿を見かけると、背負ってるのは大きなバッグひとつだけ。これで旅ができていると思うと、ずいぶん軽装だなーと感じます。

旅人はいかに支出と荷物を減らすかを常に考えている人種で、物を持たない生活が得意です。
新しい実験的な暮らしには、多すぎる荷物は似合いません。
今回は、なるべく身軽で自由な生活を実現するために、「物」と「お金」から、旅人的シンプルライフの作り方をお伝えします。

持たないんじゃない、持てないんです。

さて、まずは「物」から。
皆さんの周りにも旅慣れている人はいませんか?
彼らを見ると「どうやったらそんなに少ない荷物で!?」と驚いてしまうほど軽装の場合が多い。

旅に出るなら軽装が便利です。
荷物が多ければ多いだけ歩くのが億劫になり、余計な汗をかき、疲れてしまいます。
持ち歩くバッグが3つも4つもあったら、盗難や忘れ物の心配が増えます。

あれこれあったら便利だなと思う物は多いのですが、ぐっと我慢して、荷物を減らしているのが多くのバックパッカーの実情です。シンプルに生きたいからではなく、シンプルに生きざるをえない、バックパッカーは常にそういうジレンマを抱えています。
一方で、物が持てない不便さを工夫やアイデアで解決して行くのは、ある種のゲームのような楽しさがあり、そういう生活を楽しんでいる人達も数多くいます。

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8ヶ月間世界旅行、一人旅の荷物の量は?

ちなみに、僕の場合、世界旅行にはこんな荷物を持って行きました。
重量は全部で24kg、内容を細かく書いていますが、読み飛ばしてくれてもかまいません。

まず服ですが、

・靴下と下着が4日分
・Tシャツが3枚
・Yシャツが1枚
・ズボンが2本
・上着とフリースジャケットが1着
・ストールが1枚

靴は履きつぶすまで履きっぱなしです。
他には

・本を数冊
・折り畳み傘
・サブバック
・パソコンと電源コード、電子機器の充電器
・ハンディカメラと一眼レフを一台ずつ
・カミソリや歯ブラシなどの洗面用具
・小さいボトルのシャンプーと石鹸
・ガムテープや薬などの細々したもの

を入れてました。

けっこう少ないでしょう?人ひとりが8ヶ月間生活していくのに、「これだけで足りるんだ。」と感じた方も多いのではないでしょうか?

どこまで削れる?足るを知る。

さて、荷物を含め、物を減らす方法ですが、基本的な考え方は、自分の生活に必要な物を知り、いらない要素をカットし続けること。
自分が最低限必要な物はどれぐらいか?どのくらいの道具があればストレスを抱える事無く生活できるか?
それを考えた上で、減らし過ぎかな、というぐらいに荷造りをします。
外に出て必要な物に気づいても、代用できる物はないか考え、どうしても困る場合に店で買います。

旅の荷物を減らす事は、そのまま、シンプルな生活をしていくトレーニングになります。
「必要かもなぁ」と手元に置いてある物に限って、年に数回も使わない。そんな物が部屋を見渡すとたくさんありませんか?

極力物は持たない、不要な物は思い切って処分する、不便を楽しむ、必要な時は頭をひねって手持ちの道具を代用して使う、などを繰り返して行けば物は自然と少なくなります。

部屋のスペースを埋める物、抱えすぎている仕事、月々の支出、などなど、一度何かを減らす事に成功したなら、それは全てに応用できます。
シンプルな生活スタイルが好きかどうかは好みになっちゃうのですが、なかなか気持ち良くて僕は好きです。

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稼ぐより、減らす方がラク

次にお金の話に移ります。
物がない生活に慣れたら、次はお金。
生活に必要なコストを減らしてしまいましょう。

旅をしながらできる仕事は現状、収入が不安定な物がほとんどです。
『クラウドワークス』のようなサイトで、デザイナーやライター、プログラマーなど、フリーランスが仕事をしやすい環境は年々整ってきているとはいえ、定期的に収入が得られる保証は無いし、なにより報酬が安い場合が多い。
仕事をこなしながら実績をつくり、高い単価での仕事ができるようになるには時間が必要です。

その時間にかかる生活コストが下がれば、もっと気楽に生きて行けます。
荷物を多く持つほど心配事も疲れも増えます。これから「旅をしながら仕事をする生活」を目指す場合、稼ぐ方法より先に支出を減らす方法を身につける方が現実的です。

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必殺の固定費ダイエット!

毎月の生活コストは
食費、光熱費、交遊費など、毎月変化する「変動費」
家賃や通信費や生命保険料、新聞代や雑誌の定期購読など、毎月定期的にかかる「固定費」
の二つに分けられます。

その中で軽量化をしやすいのが、「固定費」

旅をしながら仕事をする事を考えた時に、どう収入を得るかに注目してしまいがちですが、同じくらい大事なのが支出を減らすこと、特に固定費を減らす事だと僕は考えています。

例えば、旅の最中はホテルではなく、ゲストハウスを利用する。
必要のない課金制webサービスをやめる。携帯電話の料金プランを見直す。旅の間の住居は『Airbnb』など部屋の貸し出しサイトを利用して維持費を浮かす、そうするだけで、月に数万円は節約できます。

減らすコツは、荷物の時と同様に、かつゲーム感覚で試しにやってみる事。
「今月は携帯電話でパケット通信をせず、wifiだけで過ごしてみる」とか。「雑誌の定期購読をしていたけど、図書館で借りてみる」とか。ルールを設けて、楽しみながら自分の生活をシンプルにしてみるんです。
まずは試しにやってみて、必要なかったと思えばそのまま削ってしまい、必要だと思ったらまた元に戻せばいいだけです。

ところで、このサイトのマニフェストをご存知ですか?

人生はクリエイティブだ。

僕らは湧き上がる好奇心に
従う勇気を持っているだろうか?
もっと人と繋がりたい。
もっと文化に触れたい。
もっと世界中を旅したい。
もっと自分を信じたい。
僕らは、凝り固まった
心と体をぶち壊し、
明日をつくっていく力を秘めた
アーティストだ。
あなたの好奇心はなんですか?
悔いのない今を、一瞬を。

上の文章はこのサイト「未来住まい方会議」のマニフェストです。
きっともっと、生きる事は楽しいはず。
旅をしながら仕事をするなんて言うと今は笑われるかもしれません。他のライターさんが実践している新しい生活方法も、同じように今は物珍しいものかもしれません。
でも、そんな生き方があっても楽しいと思いますし、誰かがもうちょっと気楽に、軽やかに生きるためのきっかけになるかもしれない。

開拓者に多すぎる荷物は必要ありません、足取り軽く前に進んでいく姿が似合うのです。

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YADOKARI「未来働き方会議」オープン!

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Writer スズキガク

1986年生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、自転車日本一周やユーラシア大陸輪行旅行に出かける。帰国後はライター・編集者として活動中。元・自転車屋、元・BBQインストラクターの経歴があり、興味を持ったものには何でも首をつっこむ性分です。おいしい料理とビールをこよなく愛しています。

FB:gaku.suzuki.12
TW:@haresoratabiya1

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