YADOKARI小屋部 / インタビュー・対談 / プレミアムメンバー限定

【対談】ナリワイの伊藤洋志さん×YADOKARI小屋部 住まいは自分でつくる時代!?全国にコミュニティビルドを広げるためには?

スズキガクプロフィールアイコン | 2015.1.29
  • facebookでシェア
  • ツイート
IMG_6431

左側:伊藤洋志氏 右側:唐品知浩氏

新しい住まいとの関わり方として、「コミュニティビルド」という方法が広まりつつあります。
コミュニティビルドとは、住まいを建てる時に、従来のように施工のプロに建築を頼むのでなく、家に住まう本人を中心に、目的を共有した仲間で建物を建てる方法です。

未来住まい方会議でもご紹介している「YADOKARI小屋部」が実践するコミュニティビルドには2つの意味があります。

・1つ目は「コミュ二ティを作って建築(ビルド)する」という意味。
DIY好きから小屋を建ててみたいという人たちをSNSで繋げ、近くでプロジェクトがあると、ボランティアで手伝いに行く。そこでスキルを学んで、今度自分で建てる時には、そこに手伝いに来てもらう。

・2つ目は、「コミュニティを建築(ビルド)していく」という意味。
小屋を製作する過程でできるコミュニティの輪は、近所や地域に波及していき更に大きくなっていきます。どちらも孤独になりがちなセルフビルドの責任を1人で背負うのではなく、仲間や地域とリスクと成果をシェアしていく方法です。

年々注目度が高まっている「コミュニティビルド」ですが、まだ実践する人は多くありません。

今回は、「やればやるほど健康になり技が身につき、仲間が増える仕事」を作り出す「ナリワイ」という活動を実践し、
和歌山の古民家をコミュニティビルドで改装した伊藤洋志さんと、施工の初心者を集め小屋を作る「YADOKARI小屋部」の活動を行う唐品知浩さんに、新しい住まい方や働き方のヒントをお聞きします。

対談者プロフィール

伊藤洋志氏

1979年生まれ香川県出身。京都大学森林科学専攻修士課程修了。零細ベンチャーの立ち上げメンバー、農業ウェブマガジンの編集長を経て現在に至る。シェアアトリエや貸別荘の運営、床張り講座やモンゴル武者修行などワークショップの企画運営や、収穫販売を担当する遊撃的農家、木造校舎でのウェディングサポートなど、大小様々な仕事を考案し生計の建て方を実践研究するナリワイメーカー。 著書には「ナリワイをつくる」(単著 東京書籍 2012)「フルサトをつくる」(phaと共著 東京書籍 2014)など。HP:ナリワイナリワイ Facebookページナリワイ tumblr

唐品知浩氏

㈱リゾートノート取締役、YADOKARI小屋部部長。〇〇を面白がる会主催。リクルートを2012年5月退社後、㈱リゾートノートを設立し、別荘専門のポータルサイト「別荘リゾートnet」を運営。YADOKARI小屋部の部長としても活動し、虎ノ門で開かれた日本初の「小屋展示場」に建てた小屋をはじめ、2014年5月から12月現在までに7棟の小屋を手がける。HP:別荘リゾート.net

小屋作りと床張り、ユニークな活動のきっかけとは?

── 床張りと小屋作り、お二人には共通して「住まう場所を自分で手がける」という共通の活動があります。活動を始めるきっかけは何ですか?

唐品知浩氏(以下、唐品)唐品 YADOKARIで紹介している「小さな住まい方」のような家は、デザイン性も高く、需要も多いと思うのですが、日本で建てるとなると建築コストが高くなってしまいます。建築費が高いままでは、いつまでも実際に手に入れられる人が少ない。それでは、新しい住まい方をする人が生まれてこないと言う問題意識があったんです。

私は別荘を紹介する不動産サイトを運営しているのですが、全国に手頃な価格の土地は数多くあるんです。家の建築コストさえ下がれば、「新しい住まい方」は実現できると感じていました。

それで、もともと交流が有ったYADOKARI代表のさわださん、ウエスギさんにサイトで紹介されているような小屋を自分たちの手で作ってみたいと話したら、部活動という形で活動を始めることになりました。

伊藤洋志氏(以下、伊藤) 私の場合は、「床さえ貼れれば家には困らない」というキャッチコピーで「全国床張り協会」という団体を立ち上げて、床を中心にリノベーションをしているのですが、この活動は偶然始まりました。

活動のきっかけは、知人の和歌山のパン屋さんです。そこで、ナリワイのサービスでパンの作り方や田舎での物件の借り方を合宿で学ぶ、「田舎で土窯パン屋を開く」という生活体験型ワークショップをやっていました。
震災の年の2012年に、和歌山でも大水害が起きたんですが、そのパン屋さんも被害に遭われてしまい、建物が天井まで浸水。合板だった廊下の床が全部ダメになりました。
家の面積は100㎡もあって、業者さんは災害で足りてないし費用も高額になるしで、修理をしたいけど、なんとかならないかと連絡が来たんです。

「この際、人を集めて床張りを身につけるワークショップできないか」というパン屋さん思いつきを、床張りの先生をスカウトして講座にして、ダメもとで集めてみたら予想に反して10名の人が集まってくれました。それが活動のきっかけです。

床張り協会も最初は「人が来るかな?」と思っていたんですが、唐品さんも最初はそんなことを思いました?

唐品 私の方も同じです。最初は人が集まるとは思ってなかったけれど、意外と参加してくれる人が多くて驚きました。

この続きはプレミアムメンバー登録をすると読むことができます。
プレミアムメンバーの方はこちらからログイン

  • facebookでシェア
  • ツイート

YADOKARI「未来働き方会議」オープン!

スズキガクプロフィールアイコン

Writer スズキガク

1986年生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、自転車日本一周やユーラシア大陸輪行旅行に出かける。帰国後はライター・編集者として活動中。元・自転車屋、元・BBQインストラクターの経歴があり、興味を持ったものには何でも首をつっこむ性分です。おいしい料理とビールをこよなく愛しています。

FB:gaku.suzuki.12
TW:@haresoratabiya1

スズキガクの執筆記事一覧 »

▼「未来住まい方会議 by YADOKARI」の購読はFacebookが便利です。