イタリアン・デザインが人を陽気にさせる。Urbana Cafeの三輪自動車でエスプレッソ

via: urbana-cafe.com

イタリアを代表するチャーミングなスクーター、ピアッジオ社の「Vespa」の意味は、なんとスズメバチ。おお怖い。ミツバチの方が似合いそうな気がしますが、ピアッジオ社には、別にミツバチの名前の車、Piaggio Apeという三輪自動車があるんです。

アメリカのオハイオ州シンシナティ・ペンドルトンの街で、Piaggio Apeに載せてエスプレッソをサーブするUrbana Cafeの三輪カフェは、イタリアの魅力に満ちた陽気なモバイルカフェです。

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ペンドルトンにお店をかまえるUrbana Cafeでは、ウィークエンドのフライデーマーケットや各種フェスティバル、屋外でのウェディングパーティーなどにApe(猿じゃなくてミツバチね)をブンブン走らせ、本場ナポリのエスプレッソやイタリアン・スナックをケータリングしています。
荷台に書かれた“coffee with a purpose” は、「何はなくともコカ・コーラ」とは逆をいく、何か目的あっての「そのためのコーヒー」というニュアンスでしょうか。

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車載のエスプレッソマシンは、イタリア製ではなく、英国Fracino社のモバイル向けのDualFuelというタイプかと思われます。これ、LPGとバッテリーの2つの動力源が使えるんですね。

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Urbana Cafeのウェブサイトには、街なかでジュリアとルチアの二人組を見かけたらよろしくね、と書いてあるんですが、まさかこのブルース・ブラザーズのような二人がジュリアとルチア? ビール飲んでるから、ウェディングの出席者かな。

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パイやタルトも美味しそう。オーキッドと緑のデコレーションのセンスが流石です。

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水色の車体カラーが、屋外の緑と爽やかにマッチします。そこに白い花をあしらうと、とってもいい感じ。

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ピアッジオ社が、三輪自動車Piaggio Apeの販売をはじめたのは1948年。第2次世界大戦の敗戦国イタリアでは、まだ国民に四輪自動車を買う経済的な余裕がなく、ピアッジオ社はベスパの駆動系を流用して、手頃な価格でPiaggio Apeを販売しました。

同じく戦後の日本でも、三輪自動車は庶民の仕事の足として活躍しました。ダイハツ・ミゼットに代表されるオート三輪は、1950年代後半に自営業者の間で爆発的なヒットとなります。ご存じない方のために、ミゼットの写真を載せておきます。イタリアン・デザインに引けを取らないポップで愛らしいデザインです。

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Urbana Cafeのあるペンドルトンは狭い地域なので、モバイルカフェのお客さんとバリスタとはきっと顔見知りでしょう。「これ、先週のフライデーマーケットで見つけたの。素敵でしょ?」なんていうカウンター越しの会話が想像できます。儲けのためにApeを派遣しているというより、ただみんなが楽しくなってくれるから、“そのためのコーヒー”を届けているんじゃないでしょうか。

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フードトラックやモバイルカフェでは、まずショップの外観が目を惹くことがポイント。Piaggio Apeの水色の車体とイタリアン・デザインに人は惹きつけられ、エスプレッソやイタリアンテイストのスイーツを、イタリアっぽく陽気に楽しむ。
小商いでは、世界観の共有が重要なんだなあと感じました。

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