”住む”とはなにか?ひとつの解がここにある「Guest House by AATA」

「Guest House」は南アメリカ大陸、チリのリベルタドール州にあります。ゲストハウスといっても、プライベート住宅です。この家は、AATA architects が2005年から2006年にかけて施工したものです。

「Guest House」は、方角、窓の位置、太陽光、内装、遮断性に注目し、その土地の条件に最も適応するように設計されました。「住むとはなにか」という問いへの答えを体現したようなつくりになっています。とくに、壁や屋根のつくりにそれが表れています。

壁は、泥でコーティングされた干し草ブロックを、ポリカーボネートの板で囲う構造になっています。また屋上部分には草が敷き詰められており、風に煽られることを防ぎ、熱を外に逃がす役割を果たしています。屋根を単純に重くするだけでなく、熱を逃がし、かつ周りにある資源を使い、とてもよく工夫されています。

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壁や屋根に使用した草は、建物の周りに生えているものを使っています。その土地にある豊富な資源を使っている点がポイントですね。
「住む」というのは周りにあるものを使っていくことで、豊かさというのは、衣食住の材料が豊富にある土地のことかもしれませんね。

将来の住処を探す時、衣食住の材料が豊富かどうか、という視点で旅をするのも楽しそうですね。

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Via:http://www.aata.cl/index.php