世界の小さな住まい方

古代ローマと現代を結ぶ建物、「Roman Villa」

YADOKARIプロフィールアイコン | 2014.10.8
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Roman Villaと名付けられたその建物は、オーストリアの西側、スイスとリヒテンシュタインの国境近くの町に静かに立っている。古代ローマ時代の邸宅跡に建てられたRoman Villaは、 地元の人々や観光客の唯一の目印となって、古代ローマと現代を結ぶ役割を担っているのだ。

Roman Villaは、2008年にBernhard MarteとStefan Marteの率いる建築家チームMarte.Marte ArchitektenによってオーストリアのBrederisという町に設計建築された。周りには特に何もない草原の中にある古代ローマ時代の遺跡。その中にぽつんとRoman Villaは立っている。建物は「塔」「台地」「壁」の3つのテーマから構成されており、2つある古代ローマ時代の邸宅跡の間に建てられている。

Roman VIlla.2
塔は遠くからでも探せるように10メートルの高さがある。訪れた人々が古代ローマ時代の遺跡を探しやすいように、との配慮からである。台地の部分は、遺跡が草原一帯に広がっていることから、台地の上に立つことによって遺跡周辺を見渡せるように工夫されている。壁部分には、遺跡から発掘された品々が展示されているので、まるで小さな博物館のようだ。

Roman VIlla.3
さらに、42㎡に建てられたコルテン鋼のRoman Villaの地面に近いガラス部分からは、地下へ続く古代ローマの邸宅跡を覗くことができる。Roman Villaを設計した建築家チームによると、このガラスが虫眼鏡の役割をして歴史を垣間見ることができるように、というアイディアからだ。人の目線に合わせた高さのガラス部分は、向こう側からの景色が見えるようシースルーになっているので、むき出しの鋼鉄の建物が重苦しい雰囲気にはならない。

Roman Villa.4
コルテン鋼は錆のある丈夫な素材で、その錆の質感が古代の建物跡と違和感なく馴染んでいる。コルテン鋼の建物とそれに使用された鋲は、古代ローマ時代の鎧を彷彿とさせる作りになっている。

Roman Villa.5
古代ローマ時代の建物跡を壊すことなく上手く融合させる形で建てられたRoman Villaは、自分たちの歴史を誇りにするヨーロッパ人らしい建物だ。草原に颯爽とそびえ立つそれは、古代ローマと現代との橋渡しをするタイムマシンなのかもしれない。

Roman Villa.6

All photos courtesy of Marc Lins

Via: 
http://www.designboom.com/
http://www.dezeen.com/

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Writer YADOKARI

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