世界の小さな住まい方

どんな人にも、どんな場所にも住まいを。三輪車の家「Tricycle House」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.9.30
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世界の人口は70億人を超えているとか! 人は増えるけれど、土地には限りがある。高層ビルを建てれば住める部屋は増えるけれど、そんなところに部屋を借りる経済的な余裕がなかったら……

People’s Architecture Office (PAO) + People’s Industrial Design Office (PIDO)が考えだしたのは、三輪車にくっついた究極のモバイルハウスだ。

自転車大国で、人口の増え続ける中国。経済的に余裕がなかったら、屋根のあるところで住むのは諦めなくてはいけない……?

いやいや、そんなことはない。誰でも快適な住まいを持っていい。

中国の場合、土地の私的所有は認められていない。それをうまく利用したのがこの三輪車の家である。

三輪車01
素材は半透明のプラスチック。計算しつくされた折り目は、アコーディオンのように折りたためる。それはそれはミニマムな空間だけれど、驚くことにはシンクも、コンロも、なんとバスタブだって完備されているのだ!

三輪車04

三輪車05
水回りの設備も、丈夫なプラスチックでできた折りたたみ式だ。使わない時には収納できる。ひし形に繰り抜かれたおしゃれなシェルフは、ぱたんと倒せばダイニングテーブルになるし、ベッドにだってなる。

三輪車06

三輪車07
え? それにしたって狭すぎる?

心配いらない。この三輪車モバイルハウスは、他のモバイルハウスと合体できるのだ。モバイルハウスだけじゃない。「モバイルガーデン」だってある。どこでもガーデニングだって楽しめてしまう。

三輪車10

三輪車11
都市部の駐車場は、夜の間は使われない。そのスペースを住まいに利用しない手はない。都心に住まいがあるから、通勤の渋滞に巻き込まれることもない。

半透明のプラスチックは、プライバシーを守りながらも光を通す。昼間は日光が、夜間は街の明かりが照明代わり。そんな飄々とした合理性も、このモバイルハウスの魅力だ。どこでも、どんな人にも、豊かな毎日は用意されているのだ。

via:
http://www.dailymail.co.uk/
http://www.gizmag.com/
http://www.archdaily.com/

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野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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