世界の小さな住まい方

大きな夢を現実にしたプチマイホーム「Tiny House」

YADOKARIプロフィールアイコン | 2014.10.16
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夢のマイホームは大きくなくってもいいのかもしれない。コロラド州に住むグラフィックデザイナーのChristopher Smithさんと作家のMerete Muellerさんは家を建てた経験「ゼロ」。

そんな畑違いの二人が挑戦したのは「マイホーム」の建築だった。それも、近年アメリカで見られる大豪邸ではなく、たった12㎡の小さな家。 しかしながら、 自分達で素材を仕入れて仕上げた家はまさしく二人にとっての夢のプチ豪邸に違いない。

Christopherさんは首都ワシントンD.C.で育った都会っ子。Mereteさんも比較的大きな都市ボストンで育った。転機が訪れたのはChristopherさんがコロラド大学院を卒業する目前。自分の将来を考えて思い立ったのが、「Bucket list(死ぬまでにやっておきたいことリスト)」を実現すること。その一つが「山に囲まれた山小屋に住むこと」だったそう。

そこで2012年に二人は土地探しを開始し、自分達の住むコロラド州ボルダーから20分ほど離れたところにある2ヘクタールの土地を購入。山に囲まれた理想の土地は見つかった。さて家はどうする、というところで思いついたのがこの小さな家。

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「Tiny House Movement」に関わる傍ら、二人は自分達の家を建てる行程をドキュメンタリー映画にすることを思いついた。撮影中に一つ一つ手探りで進む家の建築。笑うこともあれば、泣いたり喧嘩をしたりすることもある。そんなたくさんの思い出が詰まったこの家をMereteさんは「自分達の子供のようだ」と話す。

外壁にはBeetle-kill pineというパイン材を、フローリングにはリサイクルされた木材を使用。きちんと断熱材も入れ、夏の暑さと冬の寒さを遮断できるようにした。小さい家の明かり取りのために窓は7つ取り付け、家の中が暗くならないように工夫。移動もできるように、牽引用のトレーラーの上に家を建てた。

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家の内部はいたってシンプル。リビングスペースにはソファと本棚、そして小さなキッチンと寝室のロフト部分があるのみ。
電気はソーラーパネルで発電し、トイレもバイオトイレと言われる、排泄物を分解し堆肥化できるものを取り付けた。キッチンには、アルコールストーブと呼ばれるコンロを設置。水道だけは水道管が引かれてないため、必要な分だけバケツに入れて運ばなければならないのがやっかいだ。

それでも夢だった家を建てたことを思えば、そんな苦労は一気に吹き飛ぶ。「たくさんの人が『どうせならキャンピングカーを買えばいいのに』って言ったけど、私達は『マイホーム』を持ちたかったの」Mereteさんはそう話す。

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英語で「Simplicity」というと、質素、簡素、地味、といった意味になる。しかし、シンプル=単に質素というのではなく、無駄を削ぎ落としたChristopherさんとMereteさんの建てた家は、その昔にヨーロッパから渡って来た、多くのパイオニアと呼ばれる人達の開拓者精神を彷彿させる。夢のマイホームは大きければいいのではなく、住む人が心地よい空間であるべきなのだ。

Via: 
www.denverpost.com
www.huffingtonpost.com
tinyhousereport.com
www.tinyhousedesign.com
thepublicradio.org

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Writer YADOKARI

ミニマルライフ/多拠点居住/スモールハウス/モバイルハウスを通じ暮らし方の選択肢を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し発信します。暮らし方の選択肢を増やすことで、場所・時間・お金に縛られないライフスタイルを実現し、人生の満足度/幸福度を向上させます。

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