世界の小さな住まい方

緑色の獣と行く、アメリカ大陸縦断の旅「Sheila The Green Beast」

石井敦子プロフィールアイコン | 2014.11.12
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子供の頃、未知の世界を求めてより遠くへとさすらったことはないだろうか。そしてどこだかわからないところまで行ってしまい、ひとり迷子になって途方に暮れる。幼い頃の筆者もより遠くへ知らない風景を求めて三輪車でうろついた記憶がある。

今回ご紹介するのは、子供の好奇心と大人の行動力を手に入れたカップル、アリータとコルビーだ。

トヨタのランドクルーザーHJ47を持つのはふたりの夢だった。彼らは32年モノのランドクルーザーを前オーナーから手に入れた。前オーナーは「緑色の獣・シーラ」と名付けたHJ47で、すでに約161,000kmのオーストラリア旅行を体験していた。ふたりはこの名前をそのまま前オーナーから引き継ぎ、シーラと新たな冒険の旅に出ることにした。

ふたりは長旅に耐えるように、シーラに手を加えた。彼らは水のろ過システムとシンクを装備した。また屋上にテント、日よけ、ソーラーパネルを取り付け、車内にも冷蔵庫を設置した。もちろん、ちょっとくたびれてはいるが、彼らの愛用のカメラとサーフボードのためのスペースも確保した。旅の相棒を得たふたりは、オレゴン州ベンドからアルゼンチンのテラ・デル・フエゴへとアメリカ大陸縦断の旅に出た。

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彼らは旅のことを「土埃と雪と長く続く海岸線からなる陸路の冒険旅行だ」と表現している。彼らは行く先々で堪能した、かけがえのない体験や美しい風景などをカメラに収める。そこから得たインスピレーションを詩や文章にしたためて、Wander with Meというブログを発信している。

彼らの一日はこんな感じだ。

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日の出とともに一日が始まる。朝ごはんは胃に負担のない軽いものを食べる。現地の屋台や市場で見つけたフルーツやオートミールやグリーンスムージーなど。彼らはスパイスや米、豆、ドライフルーツやナッツなどの乾物をガラスジャーに入れ、車内に常備している。調理はトラックの後ろから引き出した2口コンロで行う。「食」はそれぞれの文化を反映し、季節により手に入るものも変わるので、彼らの会話の中心になることが多い。

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ふたりのベッドは屋上のテントに蚊帳をつけたものだ。夜間は涼しい風が額をなで、上空には美しい星空が広がるロマンチックなベッドルームへと変身する。

彼らのトイレは大概の場合、草むらだ。約23リットルの太陽光温熱バッグを木の枝につるしてシャワーを浴びる。周りを鳥や昆虫が飛び交う中、浴びるシャワーは時折驚くほど熱くなるが、誰もが望む最高の屋外シャワーを体験できるようだ。

「僕たちは寂れた白砂のビーチにある灯台からメキシコの小さな街の自動車修理工場までとありとあらゆる土地でキャンプをしてきた。
カリブにある、ベリーズ国の賑やかなクレオール一家の庭の芝生。オアハカ砂漠の巨大サボテンの中。グアテマラの山村の湖岸や、丘の上のジャングル農場を所有するジャマイカ人の会社などを寝床にした。僕たちは夕食の席で、多くの寛大且つ善良な人々に出会ってきた。ろうそくや焚火の炎の明かりでコーヒーを飲み、会話を楽しんだ。一緒に笑うことで、僕たちの関係は赤の他人から友人へと変わるんだ。」

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旅での出会いは一生を左右することもある。今も自由な旅を続けるアリータとコルビー。彼らの冒険物語はまだまだ続く。ご興味を持たれた方、今後のWander with Meの投稿に注目されたし。

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Via:
wanderwith.me
tinyhouseswoon.com
adventure.com
huckberry.com
upknorth.com
sidetracked.com

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石井敦子プロフィールアイコン

Writer 石井敦子

世界の小さな住まい方ライター担当。

1970年東京生まれ、鎌倉育ち。幼少から未知の世界を求めて三輪車で近所を徘徊。米国への留学をきっかけに徘徊の規模が世界へと広がる。好奇心旺盛で、異文化への興味は特に強い。お呼びがかかれば、インドの結婚式にも馳せ参じるフットワークの軽さと、虫以外はなんでも食べる食欲がウリ。異国の住民目線の生活を好むため、旅の手段も現地人の家に転がり込む居候型。世界中で家族を増やす計画を実行中。鎌倉在住。好きな言葉「Nothing is useless(人生に無駄な経験なし)」

TW:@azkoishii
HP:Nomad Azko的世界放浪

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