世界の小さな住まい方

世界的建築家が手掛けた持続可能なちいさいおうち「Diogene」

石井敦子プロフィールアイコン | 2014.11.25
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パリのポンピドゥー・センター、大阪の関西国際空港旅客ターミナルビル、ニューヨークタイムスタワーなど世界中で名だたる建築を手掛けたイタリア人建築家レンツォ・ピアノが今回、ドイツのVitraキャンパスと協力しておひとり様向けのマイクロハウス「Diogene」を発表した。

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家具会社でもあるVitra furniture companyの持つドイツのヴァイル・アム・ラインにあるVitraキャンパスは、過去にも建築の成果を披露する場としてスイス出身の建築家ユニットヘルツォーク&ド・ムーロンや、世界各地で建築を手がける、イギリス在住イラン人建築家ザハ・ハディッドからも作品を提供されている。

巨大な公共施設を手掛けることが多い建築家レンツォ・ピアノが作る6㎡のマイクロハウスというだけで大いに興味をそそられるが、たった6㎡に何が収まるというのだろう。いやいや侮ってはいけない。このマイクロハウスにはリビングルーム、シャワー、キッチン、ベッドルーム、収納がきっちりと備わっているという。

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実際に家を観てみよう。アルミパネルのシルバーの外装が近未来版「ちいさいおうち」を彷彿とさせる、三角屋根の可愛らしい家が見える。

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三角屋根の片面は大きな窓が配置されており、室内に明るく陽射しが差し込む。天窓の下の壁面には窓がないが、反対側の壁面には大きく窓が取り付けられている。アシメトリーな配置の窓は、ともするとせせこましくなってしまう小さな室内に、奥行きを生み、開放的な印象を与える仕掛けとなっている。
Vitra Campus Renzo Piano Pavillion
反対側の屋根にはソーラーパネルが張り付けてあり、この家の電気を十分に賄える。またこの屋根は雨水を再利用できるようにも設計されているため、持続可能な家でもある。

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部屋は用途別で半分に分けられる。半分はキッチンとバスルーム。キッチンには電気コンロ、冷蔵庫が備え付けられている。バスルームはコンポストトイレとシャワー、そして収納がそれぞれついている。

Sezione Zona Giorno
残りの半分はリビングとベッドスペース。壁に取り付けられているテーブルは使わないときは閉じてしまえる。ベッドも折り畳み式となっているため、日中はソファーとして使うことができる。

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これだけ環境と持続可能性に配慮したちいさなお家が、なんと300万円ちょっとで入手可能だそうだ。世界的建築家のレンツォ・ピアノの作品がこの金額で手に入れられる機会はそうないのではないだろうか。

住居以外にも、オフィスや集会所としても使えそうなこのちいさいおうち「Diogene」。さまざまな場所で見かける日もそう遠くはないだろう。

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Via:
dailymail.co.uk
designboom.com
dezeen.com
gizmag.com
inhabitat.com
rpbw.com
Renzo Piano
Composting toilet
Herzog & de Meuron
Zaha Hadid

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石井敦子プロフィールアイコン

Writer 石井敦子

世界の小さな住まい方ライター担当。

1970年東京生まれ、鎌倉育ち。幼少から未知の世界を求めて三輪車で近所を徘徊。米国への留学をきっかけに徘徊の規模が世界へと広がる。好奇心旺盛で、異文化への興味は特に強い。お呼びがかかれば、インドの結婚式にも馳せ参じるフットワークの軽さと、虫以外はなんでも食べる食欲がウリ。異国の住民目線の生活を好むため、旅の手段も現地人の家に転がり込む居候型。世界中で家族を増やす計画を実行中。鎌倉在住。好きな言葉「Nothing is useless(人生に無駄な経験なし)」

TW:@azkoishii
HP:Nomad Azko的世界放浪

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