世界の小さな住まい方

まるでブロックを組むように、簡単に建てられる家は環境にも優しかった「Pop-Up House」

田村千夏プロフィールアイコン | 2014.12.8
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建てて終わり、じゃないのが建築。その先のことも考えていますか?

「Pop-Up House」は、これからの建築の建て方、そして解体の方法にも新しい展望を与えてくれる住宅システムです。
従来の工法に代わる建設システムをつくること、また、地球のエネルギー問題に歯止めをかけることを目的に、フランスの建設会社、multipod studioによって研究開発が進められました。

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特別な工具は必要なく、電動スクリュードライバーさえあれば誰でもすぐに組み立てられます。
ローコストで、軽くてリサイクルできる素材を使っているので、解体も簡単、環境にも優しい。

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まず床の構造となる木造のフレームを組み、その上に、壁面となる約30kgのブロックを仕切りながら並べていきます。
木材には安価なラミネートベニアランバー(LVL)を使用。ブロックは軽いので、大人1〜2人でどんどん運べちゃいます。並べた後は、鋼鉄ネジで固定していきます。

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壁や天井も同様に、ブロックと木質ボードを並べてネジで固定するだけ。外装は羽目板で仕上げます。あとはサッシ、ガラスを入れて完成です!
シンプルなシステムなので、ブロックの数を増減して空間を拡張したり縮小したり、用途に合わせたサイズでつくれます。内装は、従来通りの施工方法でお好みのデザインに施工可能です。

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身軽で環境に優しいところが、この住宅の一番の魅力。これまでの建物は、建てる時のことばかりを考えてデザインされてきました。
きっちり部材を組み立てて重厚につくられるのに、いざ解体となるとショベルカーで上からばりばりと壊されるだけ。大量の廃棄物が出てしまいます。
廃棄物をなるべく出さずにきれいに解体できること。これからの建物に求められる姿ではないでしょうか。

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Via:
designboom.com
vimeo.com
multipod-studio.com
archello.com

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YADOKARI「未来働き方会議」オープン!

田村千夏プロフィールアイコン

Writer 田村千夏

たむらちなつ。東京在住、出版社勤務を経てフリー。

大学で建築設計を学び、建築をつくることだけでなく、建築や街ができるプロセスや、そこに関わる人々の手痕を伝える編集的な仕事に惹かれる。
もっと建築の可能性を探っていきたいという思いから「未来の住まい方会議」に参加。

近年中に地方へ移住を計画中。地方に軸足を置いた活動の広がりや、地方から発信していくことにも興味がある。

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