世界の小さな住まい方

開放的で閉鎖的、アートの街の精神を表現する「colonia pictorilor」

佐藤英太プロフィールアイコン | 2014.12.22
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ルーマニア北部にあるBaia Mare は、行政がモダンアートを推奨している街。
そんな街中では、道を歩いただけで非日常に誘われることがあります。それを引き起こす建物のひとつが、「Colonia Pictorlior」です。

道路に面した入り口を進むと、我々をアートの世界へと導く刺激的な空間が広がっています。
基本的な役割は、作品展示や出版物の販売をしたり、広告媒体になったりと、アート発信センターのような建物です。

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大抵の展示施設は入り口を進み、受付をすませ、それから普段とは異なる空間へと向かいますが、「Colonia Pictorilor」の場合、一歩踏み入れただけで非日常へ入り込めます。この建物は日常と非日常の狭間に存在しています。

「Colonia Pictorilor」は、閉鎖的かつ開放的といった相反するものを同時に存在させることで、アートへの衝動を駆り立てる空間にしようという狙いがあるようです。そして、それを演出するのに適したのが建材として使われているコンクリートなのだとか。もしかしたら、相反するものの共存こそが芸術なのかもしれません。

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「開放的」と「閉鎖的」といった相反する要素を混在させ、道端から一歩踏み込んだだけでクリエイティブな世界に引き込む。パブリックとクリエイティブの間に存在している。相反するものの共存、何かと何かの狭間に存在すること、このふたつが芸術の何たるかを物語るようですね。

「Colonia Pictorilor」は、Baia Mare の芸術に対する姿勢を表現した建物とよばれているようです。
建物によって、その街の文化や色合いが見えてくるなんて素敵ですね。「住む」以外にも、表現や、意志のようなものをリードする役割もありそうです。
要素と要素の狭間に存在すること、相反するものを共存させること。Baia Mareを見事に表現した「Colonia Pictorilor」、ぜひ一度は訪れてみたいですね。

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Via:
9.optiune.ro
homeadore.com

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佐藤英太プロフィールアイコン

Writer 佐藤英太

世界の小さな住まい方ライター担当。

新潟うまれ新潟育ち、お米とお酒が大好き。長野県松本市在住。ゲストハウスのヘルパースタッフ兼フリーライター。
ものづくり→森づくり→木工職人→農のある暮らしへと関心が移り今に至る。学部時代は「感性工学」に興味があり、心理学と情報処理を専攻していた。「考えること」が好き。「美しいもの」が好き。
キーワードは「農的暮らし」「旅」「表現」。
農的暮らしは、在り方として健全で、美しい。旅をしたいのは、美しいものを見たいから。自身の中にある「美しい」を余すところなく表現したい。今後は高知県に移住し、「農的暮らし」に挑戦する予定。日々の暮らしや感じていることをブログで発信している。

FB:佐藤 英太
HP:エータノート

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