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家の可能性

世界の小さな住まい方

ポール・スミスが求めた休息小屋「Paul’s Shed」

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那須崇利
世界の小さな住まい方ライター担当。身長150㎝の頃から、180㎝になる頃まで、チェコ共和国プラハで育つ。現在は東京都世田谷区在住。自転車便メッセンジャーをやっていたが、タクシーに轢かれる。その後、構造設計事務所で建材開発に携わるが、リーマンショックで失業する。派遣社員として、住宅メーカーのBIM開発部門に入る。 現在、総合建設会社にてBIM職人および模型職人として、建築を楽しんでいる。将来は、SIなどの建築生産システムに関するイノベーターでありたいと考えている。躯体や設備など「スケルトン・サポート(S)」を建設会社が、内部空間など「インフィル(I)」を自動車メーカーやハウスメーカーが、提供するようなイメージなど如何でしょうか。

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牧草地の陽だまりにそっと佇む切妻屋根の小さな小屋。依頼人はファッションデザイナーのポール・スミス。デザインしたのは家具デザイナーのナタリー・ド・ルヴァルだ。

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二つの椅子、一つの机、照明をぶらさげたシンプルな空間。この小屋の平面寸法はおおよそタテ3mxヨコ3m。ポールスミスが最初に出店したノッティンガムの店舗と同じ寸法になっている。

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小屋の片面には大きな窓が床から屋根まで目一杯に張られ、敷地に降り注ぐやわらかな日差しを取り入れることができる。それでも、時間が経てば、傾く日差しが名残惜しい。ところがこの小屋、向きを360度回転させることができるので、周囲全ての空間を眺めながら過ごすことができる。

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ナタリー・ド・ルヴァルは、ロンドンを拠点とし、オーダーメイド家具のデザインおよび製作を行う家具デザイナー。ポール・スミスは、言わずと知れた著名なファッションデザイナーである。
ポールの依頼内容は、多忙を極める彼が「スイッチオフし、リラックスできる場所」としての小屋だった。そして、それは、庭の片隅に、ただ置かれるものではなく、丘の上や、森の側の素晴らしい景色に囲まれる小屋である必要があった。

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このプロジェクトは、インテリアデザインの巨匠テレンス・コンランとアメリカ広葉樹輸出協会(American Hardwood Export Council)によって企画され、コンランが友人たちに投げかけたテーマに対する答えを形にしたものだ。
テレンス・コンランが、友人たちに投げかけたのは、「身近に欲しいけど、どうしても見つからないモノ」というテーマ。それに対して、ポールスミスを始め、ノーマンフォスターやザハ・ハディドなどの建築家やデザイナーたちの答えを形にしようというのが「The Wish List」プロジェクトである。

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「身近に欲しいけど、どうしても見つからないモノ」は、まだまだ世の中に沢山あるものだ。そして、ほかの「The Wish List」がどのようなものなのか。興味は尽きない。

Via:
deleval.co.uk
paulsmith.co.uk

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