”高い家賃”を覆す、24時間で建てられる低コストプレハブ住宅「Heijmans ONE」

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近年、都市部では全世界的に、住居費の高騰が深刻な問題になりつつあります。特に大学を卒業したばかりの若者にとって、住居にかかる固定費はとても大きな問題の1つです。オランダのアムステルダムは、賃料が年々高騰している都市の1つ。16㎡の部屋を1つ借りるために、安くても月700ユーロ(約95,000円)もかかるそうです。

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そんな住宅事情を変えるために、オランダの建設会社、Heijmansは若者向けのプレハブの家「Heijmans ONE」を開発しました。プレハブといっても、工事現場の事務所のような無機質な建物ではありません。木がふんだんに使われた、とてもあたたかい雰囲気の家なのです。

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高い天井、広くて開放感のあるスペース、大きな開口部からふりそそぐ太陽の光など、とても居心地の良い空間作りがされているこの住宅。これらの条件だけでとても魅力的ですが、この住宅の最大の特徴は、建設にかかる時間が短い点です。

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プレハブなので、基本的には工場で組み立てられ、現場では簡単な施工のみで完成します。施工にかかる時間は、なんと24時間以内。あっという間に建てることができるのです。建設した後、もし仮に土地をすぐ明け渡すことになっても、24時間以内に解体でき、それをまた次の土地に運んで建設することができるので、一種のモバイルハウスとも言えるかもしれません。

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工期が短時間ですむということは、用途がきまっていない土地に「間借り」して家を建てることができるということ。そのため、土地にかかる費用を抑えることができます。また、工場での大量生産が可能なので、建築にかかる費用も従来の住宅に比べて大幅にコストダウンすることが可能です。

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現在この家のプロトタイプがZeeburgrtrilans islandsに建っていて、28歳の若者がそこに居住しています。このプロトタイプを第一歩として、年内に30棟生産することを目標だそうです。高いお金を払って家を買い、一つの場所に住み続けるという今までの持ち家の概念を覆すこのプロジェクトは、これからの住まい方の新しい形になっていくのではないでしょうか。

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