コンテナとポリカーボネイトのコラボレーション「ventanilla module」
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南米ペルーのpachacutec ( パチャチュテック ) という町で、TRS workshop ( ティー・アール・エスワークショップ)というチームが手がけたこのコンテナハウスは、「ventanilla」という地域にちなんで「ventanilla module ( ベンタニーヤ・モジュール ) 」という名のプロジェクト。
4人家族が入居できるほどのスペースと、ローコストで快適な住処を作ることに成功した。
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この建築物の構成要素は、基本的に2次使用の搬送コンテナとポリカーボネイトだけ。意外と思われるこの2つの組み合わせは、外観がスタイリッシュになっただけではなく、様々な面で多くのメリットを生み出している。
まず、建築素材を極限まで削っているため、かなり大幅なコスト削減になっている。
構造としては、建物の基礎部分として運搬用コンテナ置き、そのうえをポリカーボネイトで覆うプレハブ形式の為、時間の節約にもなる。メンテナンスも非常に楽になるため、ランニングコストも大幅に削ることができる。さらに、退去したいとしても、その土地に影響を与えず、環境に優しいというわけだ。
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建物の「基礎」の部分になっている、8 x 15 m の2つのコンテナが、しっかりと軽いポリカーボネイトを支えている。コンテナのサイズが決まっている点も、土地選びが計画的に運ぶ利点といえよう。
コンテナのドアをそのまま玄関ドアとして利用している点も、コストダウンにつがっている。
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気になる室内は、想像以上に中は広々と感じる。天井を高くしている点と、屋根でもあり、壁でもあるポリカーボネイトが半透明ということも相まり、明るく、圧迫感のない室内になっている。
コンテナ部分の一階はリビングやキッチンなどのスペースで、ポリカーボネイトの二階部分はプライベートエリア、つまり寝室や洗面所などがある。室内の壁や二階部分の仕切りや床など、基本的にすべてOSB ( 配向性ストランドボード )の合板を使用。
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二階部分の勉強スペースは、ポリカーボネイトのおかげで、優しい自然光が差し込み非常に明るい。周りの景色もぼんやりと見えるため、気が散らずに勉強に集中出来そうだ。
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ポリカーボネイトを使うことの利点は、半透明なところ。ガラスのように完全に透けて見えるわけではないので、プライバシーもしっかりと守ることができる。さらに、赤道直下のペルーの強い日差しを和らげてくれるので、建物の中には優しい光が差し込む。もちろん日中の電気代節約に繋がるところも重要だ。
ポリカーボネイトは通気性・耐久性・耐寒性に優れているため、ペルーの砂漠気候や、寒暖差の激しい山地気候でも、比較的快適に過ごすことができる素材といえよう。
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必要に応じて、寝室を付け加えるなどの拡張性も可能なので、従来型の住居よりよりフレキシブルな住まいとも言えるだろう。
ペルーも大地震や大雨による洪水などの自然災害に加え、暴動などの人的災害など、緊急に避難しなければならないケースが数多くある。そのような場合に、この「ventanilla module」のような、素早く・低コストで建設できるシェルターがあると、ペルーの人たちにとって大きな助けになると言えるだろう。
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このプロジェクトは、教育の一環として、それぞれのステップにおいて現地の人たちとともに施工をしており、建築の行為自体がコミュニティー形成の一部となっている。
これらの活動を通して、長期的に持続可能なDIYビルディングのコミュニティが形成できるとしたら、非常に理想的なミニマリズムコミュニティのモデルともなりうるだろう。
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