世界の小さな住まい方

2階建てバスをブティックに、ノスタルジックな想いを乗せて走るモバイルショップ「Lodekka」

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1965年製のダブルデッカー(2階建てバス)内に所狭しと並んでいるのは、ヴィンテージ品の数々。1階だけでなく2階にも、40年代から60年代の洋服や小物などが、バスの至る所にディスプレイされています。このバス「Lodekka」は、オレゴン州ポートランドで活躍するモバイルブティック。元は本場イギリスで活躍した、正真正銘のダブルデッカーです。この英国紳士のようなLodekkaがモバイルブティックに生まれ変わるまでには、たくさんの紆余曲折がありました。

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2010年、職場から解雇されることになったErin Sutherlandさん。この先どうしようと考えていたところ、路上でランチなどを売るキッチンカーを始めることを思いつきました。そこで、中古の車を色々見てみましたが、小さすぎるものばかり。そして、次に検討したのが中古のスクールバスです。見つけた1930年代のバスは気に入ったものの、これも小さすぎてダメ。そんな中、2階建てバスのLodekkaに出逢いました。

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Lodekkaの内装工事は思った以上に大変だったようです。それでも6ヶ月かけて1人で全てこなしました。「この6ヶ月は、寝ても覚めてもバスを綺麗にする作業ばかりで、本当に辛かったわ」そう語るErinさんは、化学防護服を身につけ、石綿(アスベスト)が舞う中、黙々と作業したそうです。
全ての作業が終わり、さて開店するかというところまで来た時、「すぐに開店したい」という思いと、「キッチンカーはすでに町中に溢れている」という観点から、モバイルブティックをオープンすることに決めました。

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売るものは全てヴィンテージで、「身につけられる物」と「ノーブランドで仕立ての良い物」というテーマで固めました。これには、良い物を安く仕入れてリーズナブルに買ってもらいたい、というErinさんの想いが込められています。
実はこのLodekka、今年の2月にErinさんからErinさんの友人でNicole Woodさんにオーナーが変わりました。それでも売る商品は、今までのような味わいのあるヴィンテージの品々です。

イギリスからアメリカに渡った1965年製のLodekkaや、売られているヴィンテージ品には、乗った人や使った人の思い入れがこもっているのかもしれません。 そして、Erinさんが完成させたモバイルブティック版のLodekkaも、新しい歴史の幕開けと共に、今日もたくさんのお客さんを待っているのでしょう。

Lodekka 09ErinさんとLodekka

Via:
behindthefoodcarts.com
oregonlive.com
hulaseventy.blogspot.com
williamsdistrict.com

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Writer アプティグラフト佳菜

アメリカ在住。現在、アメリカの大学にてジャーナリズムを専攻し、学位取得を目指す。普段大学では、社会問題や法律に関係した記事を中心に執筆。

アメリカに移住してからというもの、アンティーク&ヴィンテージのグラスウェアや小物の収集に明け暮れ、他にも、時間が出来ると布小物を製作したり、写真撮影をしたりと、あちこちに手を広げては時間が足りないのが悩み。

将来は、とにかく日本語と英語でどんな記事でも書けるマルチなジャーナリストになれるよう、日々修行中。

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