錆びた貯蔵タンクをタイニーハウスに。アメリカの大胆過ぎるビフォーアフター

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思いもつかなかったものをタイニーハウスに変身させる、アメリカのTV番組 “You Can’t Turn That Into a House” ー(それを家に変えてみせよう)。2017年に始まったシリーズ1の1回目のエピソードは、古い錆びた貯蔵タンクを、ウィークエンド用のタイニーハウスにリノベーションしようというもの。カンザスシティ郊外で、トルネード街道の悪天候の洗礼を浴びつつ完成させた、錆びたタンクのタイニーハウスの出来栄えやいかに?

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アメリカ人のタイムア・ナンアとリーアン・ナンアの兄弟は、ミズーリ州に所有する土地にあった古い穀物倉庫のサイロを、友人の建設者カイル・デイビスの協力のもと、納屋の古材を使って、住居用のキャビンへと見事にリノベーションしました。

このサイロのキャビンが評判となり、3人は、FYIネットワークのTVシリーズ “You Can’t Turn That Into a House” に出演し、毎回予想もできないものをタイニーハウスに生まれ変わらせていきます。番組のエピソードでは、ごみ収集コンテナ、スクールバス、馬バス、養鶏小屋などを、1週間から10日かけて、大胆に改造していく彼らの挑戦の模様を追っています。

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錆びたタンクの改造は、両先端の円の部分を、円周に沿ってバーナーで焼き切って外すことから始まりました。ここは、全面ガラス張りの窓になります。ポーチに通じるフロントドアのために、側面の中央に大きな長方形のスペースを開けます。

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タンクの全長に近い広々としたポーチを、雨ニモマケズ、ぬかるみの泥だらけになりながら設置していきます。

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よくやるわ!と言うしかないタフな仕事ぶり。トルネードが稲妻とともに上空に現れて、あわててみんなで避難。番組のためとはいえ、かなりデンジャラスです。

さて完成後の内観ですが、両端の全面ガラスからの開放的な風景と豊かな採光が、白く塗られた円筒空間をモダンに引き立てています。ゆったりとしたベッドスペースで、リラックスした週末を過ごせそうです。

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対面には、レザーソファを置いたリビングと、シンプルなキッチンスペースがあります。ゲストのための朝食用のカウンターも設置。短期間の突貫工事で完成させたとは思えない、細かな配慮がうかがえる設計です。

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「自分たちのの建築スタイルは、ミニマリスティックで、北欧スタイルの機能性を重視したもの。住む人が快適にくつろげる空間に仕上げることが何よりも重要だ。」とナンア兄弟は語ります。

「サステナビリティというテーマがこの番組の背景にあるんだ。そのままだと見捨てられてしまうものにもう一度息を吹き込むこと。ここ中西部だと使われなくなった穀物サイロが何千もあるだろ。それらが家に生まれ変われることを実践して見せたんだ。」

via: wbur.org ミズーリ州のナンアの兄弟のキャビン

普通の人から見たらガラクタのようなものから、子どもがレゴで遊ぶように想像して家へとつくり変える3人。無邪気な発想とタフな行動力で、あっと驚くタイニーハウスのビフォーアフターを、これからも続けていくことでしょう。

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