ドキドキするチェスのような2色仕掛けの「Chameleon Cabin」

スウェーデンのお城の庭園にひっそりと浮き立つ、摩訶不思議な小屋―

建築家Mattian Lindのデザインによるこの建物は、耐久性に優れた厚さ2mmのボール紙からできています。大理石風にきらめく外観を紙だけで作れるとは驚きですが、さらなる特徴は2色仕掛けであること。シュールで宇宙的なムードの黒い建物が、180°反対側から眺めると、まっしろでポップな小屋に早変わり!

このトリック。サイドの壁面を見ると、ギザギザで白と黒のストライプになっていることがわかります。実は、壁や切妻のルーフラインを構成したパーツを、全部で95組作り、それをプリーツ状に組み立てていたのです。各パーツの裏表には白黒異なる色面が用いられているため、見る方向によってカメレオンのように色が変わったというわけ。高さ3m、床面積約7㎡ですが、資材を加えれば奥行きは自在に変えられるスグレモノです。

おそらく黒から白へ、白から黒へ刻々と変色する過程は、一部のキネティック・アートを彷彿させることでしょう。こうした景観の変化に目を奪われる私達をさらに挑発的に魅了するのが、スクエアな小窓と黄色い内装。適度なリミット感とポップカラーは、中を覗きたいという人間の好奇心をかき立てるものがあります。

たとえばパーティーの場に据えて、中にミュージシャンやDJが入ってパフォーマンスをすれば、通常のステージとは異なる窃視的な見せ方で、観客を惹きつけることができるはず。

アレンジ次第で場の雰囲気を気軽に変えられる、組み立て自在なイリュージョン小屋。ぜひいろんなシーンで活躍してほしいですね!

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via dezeen.com
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