北欧スウェーデン、夫の祖国の素敵な暮らし

第4回:スウェーデンのクリスマス 〜食べて、飾って、灯す、アドべントの過ごし方〜 | 北欧スウェーデン、夫の祖国の素敵な暮らし

サリーン森亜プロフィールアイコン | 2014.12.2
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12月に入り、今月はいよいよクリスマスが近づいてきました。ここスウェーデンでは、どのようにクリスマスを迎えるのでしょうか?


今回は私が体験したスウェーデンの田舎の伝統的なクリスマスの様子をお伝えします。12月に入るとスウェーデンの家庭ではジンジャークッキーやキャンディ、チョコレートなどを作ってクリスマスに備えます。第3回で書いたとおり、スウェーデン人はFIKA(お茶の時間)が大好き。

12月に入ると日々のお茶の時間に、この手作りのジンジャークッキーが登場し、窓からの雪景色を見ながら毎日クリスマスの雰囲気を味わいます。
その年、私が始めて過ごすスウェーデンのクリスマス。窓辺からしんしんと降る雪を眺めながら、クリスマスソングの流れる部屋でのお菓子作りは、クリスマスがこの国の伝統文化である事を感じさせました。

伝統に忠実に生きている。人々はあまり意識していないかも知れないけれど、私はスウェーデンでそんな生き方がどこの家庭にも根付いていると感じました。

クリスマスの風物詩、ポマンダーとアドベントキャンドル

部屋のクリスマスデコレーションは、カーテンからテーブルクロス、キッチンクロスまで赤を中心にクリスマス仕様のものに変わり、クリスマスライトやトムテと呼ばれるサンタクロースが飾られます。
なかでも私が特に気に入っているのが、手作りされるポマンダーとアドベントキャンドルです。

ポマンダーとは、柑橘系のフルーツにクローブというスパイスを刺して作るクリスマスの飾り物。16世紀頃ヨーロッパで流行したそうで、今でも作られています。
殺菌、抗菌作用の強いスパイスは魔除けや疫病の予防として、お守り代わりに飾られていたそうです。また、プレゼントされると幸せになれる、なんていう言い伝えもあるそうです。


12月のある夜、義理父が「オレンジの飾りまだ作ってないぞ。あの匂いがないとクリスマスじゃない。クローブあるかな?」そして私に「知ってる?作るかい?」と言ってきました。スウェーデン語と英語のミックスで言われ、なんの事なのか良くわからなかった私ですが、「何、その面白そうなの!」とワクワクしましたものです。

そして、オレンジとクローブが準備され、ピンと来ました。「あっ、これか!」日本でもお店のディスプレイなどで見た事があって、作ってみたいなと思っていたのです。これも、スウェーデンのクリスマスには欠かせない物だったのですね。


作り方は見ての通り、オレンジにクローブを刺していき、リボンをするだけです。作っているとオレンジとクローブの良い香りが手に残ります。義理父は「あー、この匂い。クリスマスだね〜。」と作っている私の横に座って眺めていました。人が作っているのが好き、自分ではお作りにならないようです。 そして、こちらがアドベントキャンドルです。


アドベント(キリストの到来を待ち望む期間)は11月30日に一番近い日曜日からクリスマスイヴまでの4週間の事を言うそうです。1つ目のキャンドルは最初の日曜日に灯されます。そして、その後日曜日が来るごとに2つ目、3つ目と灯して行くのです。

食事の時や家族団らんのお茶の時間に、毎日少しずつキャンドルを灯す時間を設けて行きます。こんなふうにクリスマスを待ち焦がれるのはとても素敵です。このキャンドルは各家庭で少しずつ違い、個性あるものが飾られます。

もみの木をとりに森へ

そして、最後にもうひとつ、忘れてはいけないのはクリスマスツリー。クリスマスイブの前日の朝、クリスマスツリーを探しに義理父と森へ行きました。「行くとき、絶対声かけてね!」と念を押していたものの、声がかかったのが予想外に早朝だったので、寝ぼけ眼で少し焦ったのを覚えています。


めぼしいもみの木は既に決めてあるので、そこに向かって雪の中をズンズン進みます。深い雪の森の中へ入って行くのはなんとも楽しいものです。


無事に大きな大きなモミの木の収穫に成功です。スウェーデンでは家の中に飾られるクリスマスツリーはクリスマスの2〜3日前からクリスマス後の20日間飾られます。

日本でも12月になるとクリスマスに向けて気持ちが高まります。街のイルミネーションやクリスマスソング、待ち行く人は何だか足早で、なんだかちょっとため息が出たりもします。けれどクリスマスが好きな人はもちろん、そうでない人もきっと、その雰囲気は嫌いではないと思います。

家庭での過ごし方そのものがクリスマス色に染まるスウェーデンの12月、これが私が初めて体験したスウェーデンのアドベントの過ごし方です。こんなに楽しいのなら暗く寒いこの時期も心は明るく過ごせるのだと納得できました。
ちなみに今年(2014年)の1本目のアドベントキャンドルを灯すのは11月30日です。何かと忙しい師走ですが、皆さんも是非アドベントキャンドルを灯してほっこりしてみてはいかがですか?

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Writer サリーン森亜

1981年生まれ、東京育ち。オーストラリアで今の夫(スウェーデン人)とキャンピングカーで4ヶ月間の旅をする。その間、バックパックのみでの1週間のトレッキングや自給自足のファームでの仕事をし東京での生活とは全く異なった、自然と共に暮らすことや、生きるためのスキルがある暮らしを経験する。その後2012年にスウェーデンに移住。夫の生まれ育った田舎町で家族3人で暮らしている。スウェーデンのシンプルで心地の良い暮らし方や暮らしの中に溶け込むビンテージ品、ハンドクラフトに魅了される。蚤の市やハンドクラフトshopを発見し、巡るのが楽しみ。素敵な北欧雑貨をコレクションしながらネットショップもやっています。

FB:Skan.retro Facebook
HP:Skandinavien Retro 北欧雑貨の店

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