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【書評】贅沢な生活に電気は必要ないのか?「電気代500円。贅沢な毎日」|YADOKARIの本棚

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「私の家の電気代は一ヶ月500円です。」冒頭でこのように紹介される筆者アズマカナコ氏の生活。東京郊外の築60年にもなる日本家屋に家族4人で暮らしている。
彼女はなぜ、車・エアコン・冷蔵庫・携帯電話など、現代社会で必要不可欠な「便利な道具」のない生活を送っているのだろうか?

便利な製品に頼らない生活を想像してみると、不便で大変そうに感じる。しかしアズマ氏は、「お金をかけずに手間をかける生活」が自身にとってあたりまえで、贅沢な生活だと強調する。なによりそんな生活が好きだから続けているそうだ。

本書で紹介されているのは、アズマ氏の普段の生活やモノゴトに対する価値観だ。
・電化製品なしで過ごす秘訣
・季節に合わせた食生活
・服の選び方と手入れ
・生活に必要な場所とモノ
・情報とご近所との付き合い方
・所有と処分で循環させる
読み進めていくと、これら生活ひとつひとつの場面に、アズマ氏が向き合い丁寧に思考していることがわかる。

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このような生活のお手本は、アズマ氏の祖母が楽しんでいた「身の丈に合った」生活と、「今あるものでどうにかする」という姿勢。
生活の背骨となっている自分が良いと思ったものを大切にする価値観は、祖母の姿から学んだようだ。本書で登場する「足るを知る」という老子の言葉は、「欲張らずちょうど良いところを理解する」というニュアンスで用いられている。今ないものに注目するのではなく、今あるものへの感謝を忘れないことが大事だと、アズマ氏の日常が教えてくれている。

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本書からアズマ流生活のモノサシを知ることは、あなたの生活について考えるきっかけになるだろう。日常生活で当たり前になっていることはたくさんある。それらを丁寧に観察してみると、ひとつひとつが満足と不満の種であることがわかるはずだ。
なにを残し、なにを手放すのか。アズマ氏の暮らしがあなたの生活を見直すきっかけになるのではないだろうか。

月極本3 特集「好きなお金、嫌いなお金。」

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