Bothánは、北アイルランドのYardboxが手がけたプレファブのタイニーハウスだ。約484平方フィートの平屋に、キッチンとリビング、寝室、浴室がそろっている。
Yardboxは2020年に、Cormac CarvilleとCiarán Carvilleの兄弟が父のWilliamとともに立ち上げた会社だ。大勢のきょうだいの中で育ち、自身も子だくさんの父親であるCormacは、ひとりになれる場所がありながら家族とつながっていられる住まいを考えてきた。Bothánも、親や大人になった子どもが家族のそばで暮らすための家として生まれた。
小さな小屋という名のタイニーハウス
Bothánはアイルランド語で「小さな小屋」「小さな住まい」を意味する。アイルランドの風景に自然になじむ、コンパクトでよく考えられた家にしたい。そんな思いが名前に込められている。
Yardboxは最初、北アイルランドでガーデンルームを設計し、工場でつくっていた。事業が育つにつれて、ふつうの住宅市場の外にある住まいを求める声が増えていったという。
アイルランドでは、価格の高さや供給不足のせいで家を持てない人が多い。一方で、敷地内に建てる付属の住まいについて建築の規制が変わり、すでにある土地や庭を家族で生かせる余地が広がった。タイニーハウスが、その受け皿になろうとしている。
切妻屋根と大きな窓がつくる伸びやかさ
つくり手は、Bothánをプレファブ製品である前にひとつの住宅建築として考えた。工法に家の姿や居心地を決めさせたくなかったという。
デザインはアイルランドの伝統的な農村建築に倣っている。くっきりとした切妻屋根に勾配天井を合わせ、床から天井まであるアルミの窓で室内と外の景色をつなげた。外壁はサーモウッド、屋根は立平葺きの金属で、木と黒い金属だけの抑えた色づかいだ。
オープンなキッチンとリビングの奥に、ダブルベッドの寝室と浴室がある。キッチンのキャビネットはあたたかみのあるオーク突板、天板はクォーツ。浴室のウォークインシャワーはガラスで仕切られ、狭さを感じさせない。
最初のBothánは、ダウン州にあるYardbox本社にモデルハウスとして建てられた。そこで設計や素材、間取りを練り直してから世に出している。
庭の奥まで届けるための2つの工法
工法は、ほぼ完成した状態で運び込む完全モジュール式と、パネル式の2つから選べる。裏庭への道が狭く、クレーンで箱ごと吊り込めない家は多い。パネル式なら主要な部材を工場でつくり、狭い搬入路を通して現地で組み立てられる。
発注から製造までの目安は約10〜16週間。製造と基礎工事を並行して進められるので、天候による遅れも出にくい。標準仕様には断熱した外皮、窓、ドア、内装、電気、浴室、キッチン、配送、設置まで含まれる。基礎や排水、インフラの接続は敷地ごとに別途見積もりになる。
キッチンや床、照明などの仕上げは選べるが、骨格はあえて変えない。すべてを特注にすると、プレファブの良さが失われてしまうからだ。
家族と同じ敷地に住みながら、それぞれの扉を持つ。Bothánが目指しているのは、近すぎず遠すぎない距離だ。
離れや隠居屋のように、ひとつの敷地に世代ごとの住まいを分けて建てる暮らしは、日本にも昔からあった。その知恵を、今の家族のかたちに合わせて小さく建て直す。タイニーハウスには、そんな使い方もある。
Bothánのデータ
- 物件名:Bothán
- ビルダー:Yardbox
- 国:イギリス(北アイルランド)
- 地域:ダウン州
- 面積:約484平方フィート
- 価格:英国で約£85,000から、アイルランドで約€100,000(約$113,000)
Bothánのよくある質問
Q. Bothánの広さは?
A. 約484平方フィートだ。オープンなキッチン・リビング、ダブルベッドの寝室、浴室を備えている。
Q. Bothánはどこのビルダーがつくっている?
A. 北アイルランドのYardboxだ。2020年にCormac CarvilleとCiarán Carvilleの兄弟が、父のWilliamとともに創業した。
Q. Bothánの価格は?
A. 英国で約£85,000から、アイルランドで約€100,000(約$113,000)からで、仕様や条件によって変わる。基礎や排水、インフラの接続などの工事は別途見積もりになる。
via: https://www.dwell.com/article/yardbox-bothan-prefab-backyard-house-granny-flat-2ae62953
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