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トレーラーハウスとは?価格・設置・税金までわかる完全ガイド【2026年版】

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緑の丘を背に置かれた、木の外壁のトレーラーハウス

トレーラーハウスとは、車輪の付いた台車(シャーシ)の上に住まいや部屋をのせ、建物ではなく「車両」として扱われる、移動できる空間のことです。住居・別荘・事務所・店舗・宿泊施設など使い道は幅広く、建物を建てるより早く、少ない手続きで設置できることから注目が集まっています。

この記事では、トレーラーハウスの販売・設置を手がけるYADOKARIが、価格の相場、本体以外にかかる費用、設置できる場所と法律、税金、住むための条件、内装・間取り、購入の流れまで、検討に必要なことを1本にまとめました。YADOKARIは、2023年以降だけで300台以上のトレーラーハウスの販売契約をいただいています(2026年10月時点・社内の販売記録より)。

監修:YADOKARI株式会社 代表取締役 さわだいっせい

3行でわかるトレーラーハウス

  • 何か:車輪付きの「車両」として扱われる部屋。条件を満たせば建築確認申請や固定資産税がかからない
  • 価格:新車は約400万円〜、大型・寒冷地仕様などは1,000万円を超え、1,600万円台のモデルもある(税別・サイズと設備による)。ほかに運搬・設置・接続の費用がかかる
  • 向いている人:早く・身軽に空間をつくりたい人、土地を手放さずに使い道を変えたい人、宿泊・店舗・事務所の事業を小さく始めたい人

トレーラーハウスとは?「車両」として扱われる条件

トレーラーハウスは、シャーシと呼ばれる車輪付きの台車の上に、居住や仕事に使える部屋(上物)をのせたものです。普段は決まった場所に置いて使い、必要なときは車で牽引して移動します。

緑の中に置かれた、深い緑色の木の外壁のトレーラーハウス「MIGRA」

もともとはアメリカで、季節ごとに住む場所を変える人や、工事現場の宿舎として広まりました。日本では、工事現場の事務所や仮設の店舗として使われることが多かったのですが、近年は木の質感を生かした内装や大きな窓を備えた、住まいとしても魅力的なモデルが増えています。

注目されている理由は大きく3つあります。1つ目はスピードです。工場でつくって運ぶため、基礎工事が必要な建物より短い期間で使い始められます。2つ目は身軽さです。事業をやめる・移転するときも、建物のように壊す必要がなく、別の場所へ運んだり、売却したりできます。3つ目は土地の生かし方の広がりです。建物が建てにくい土地や、将来別の使い方を考えている土地でも、いまの空間をつくれる可能性があります。

最大の特徴は、条件を満たせば、法律上「建築物」ではなく「車両」として扱えることです。国土交通省の技術的助言では、トレーラーハウスのうち、規模・形態・設置状況から見て「随時かつ任意に移動できる」ものは、建築物に該当しないものとして扱うとされています。実際には、次のような状態を保つことが目安になります。

  • 車輪が付いていて、そのまま公道を走れる状態にある(車検を取得しているなど)
  • 水道・電気・ガスなどが、工具を使わずに外せる方法でつながっている
  • 設置場所から公道まで、移動のための通路が確保されている
  • 基礎に固定したり、階段やデッキを建物と一体にしたりしていない

これらを満たさない場合は建築物とみなされ、建築確認申請や固定資産税の対象になることがあります。最終的な判断は自治体によって異なるため、設置前に確認することが大切です(用語集:随時移動可能性)。

木のぬくもりがあるトレーラーハウスの内観

出典:神奈川県建築行政連絡協議会「車両を利用した工作物の取扱い」(PDF)(国土交通省の通知「トレーラーハウスの建築基準法上の取扱いについて」平成9年 住指発第170号などを踏まえた、自治体の取扱いの例)

キャンピングカー・コンテナハウス・プレハブ・タイニーハウスとの違い

「移動できる」「小さい」という点で似ているものと、主な違いを表にまとめました。

車で牽引して運ばれる黒いトレーラーハウス
種類 法律上の扱い 主な使い方 移動 建築確認申請
トレーラーハウス 車両(条件を満たす場合) 住居・事務所・店舗・宿泊施設などの長期利用 牽引して移動できる 原則不要
キャンピングカー 自動車 旅行・レジャーなど短期の移動と宿泊 自走できる 不要
コンテナハウス 多くは建築物 店舗・事務所・倉庫・住宅 クレーンなどで運ぶ 原則必要
プレハブ小屋 多くは建築物(小規模なものは例外あり) 物置・作業場・事務所 解体・移設が必要 規模や地域によって必要
タイニーハウス 固定型は建築物、車輪付きはトレーラーハウスと同じ扱い 住居・別荘 タイプによる 固定型は必要

キャンピングカーは「移動しながら泊まる」ための乗り物で、トレーラーハウスは「置いて暮らす・使う」ための空間です。広さや断熱性、水回りの充実度はトレーラーハウスのほうが住まいに近くなります。

言葉の使い分け:この記事では、車輪の付いたシャーシ(台車)に部屋をのせ、条件を満たせば「車両」として扱えるものをトレーラーハウスと呼びます。タイニーハウスは、基礎の上に建てるものも含めた「小さな家」全体のことで、車輪付きのタイニーハウスはトレーラーハウスの一種です。モバイルハウスは、トレーラーハウスやキャンピングカー、軽トラックにのせる小屋などを含む「移動できる住まい」の広い呼び方です。YADOKARIが企画・製造・販売しているのは、このうちのトレーラーハウスです。

サイズ・重さの目安

トレーラーハウスは公道を走るため、大きさに上限があります。車検を取得するタイプでは、幅2.5m・高さ3.8m・長さ12m以内が基本です。幅2.5mの中で、どれだけ広く感じる内装にできるかが設計の腕の見せどころです。

MIGRA 標準モデルの外観
長さの目安 床面積の目安 向いている使い方
3〜4m(小型) 約4〜9㎡ 書斎・小さな店舗・受付。重さ750kg以下なら牽引免許が不要なモデルもある
6m(20ft) 約13〜14㎡ 事務所・店舗・1〜2名の宿泊
7.2m 約15〜16㎡ 2〜4名の宿泊・住まい
9m前後 約19〜22㎡ ファミリーの宿泊・住まい・広めの事務所

重さは大きさと設備によって大きく変わり、水回り付きの6〜9mクラスでは数トンになります。搬入できる道の幅や地盤にも関わるため、購入前に確認しましょう(設置できる場所と法律)。

トレーラーハウスはいくら?価格の相場(サイズ・仕様別)

新車のトレーラーハウスは、小型で約400万円〜、水回り付きの6〜9mクラスで約730万〜930万円前後が目安です(税別)。内装や設備にこだわると1,000万円を超えることもあります。

タイプ 広さの目安 価格の目安(税別)
牽引免許不要の小型(例:ROADIE mini) 約4.5㎡ 約430万円〜
店舗向けスケルトン(内装なし) 約9㎡ 約400万円〜
6m(20ft)水回り付き 約13〜14㎡ 約730万〜770万円
7.2m(例:Tinys INSPIRATION 7.2m) 約15.6㎡ 約770万円〜
9m前後(例:MIGRA、Tinys INSPIRATION 9m) 約19〜22㎡ 約890万〜900万円〜
シャーシ(台車)のみ 20ft 約175万円〜

※ YADOKARIの販売中の商品をもとにした目安です(2026年10月時点・税別)。仕様・在庫によって変わります。最新の価格は商品一覧をご覧ください。

価格が変わるポイント

  • 大きさ:長さ・床面積が大きいほど、材料と製作の手間が増えて高くなります。
  • 水回りの有無:トイレ・シャワー・キッチンを付けると、設備と配管の分だけ上がります。水回りなしのスケルトンは割安です。
  • 断熱・窓:寒冷地仕様の断熱や、大きなはめ殺し窓・複層ガラスは快適さを上げる一方で、価格も上がります。
  • 内装の仕上げ:無垢材や造作家具など、こだわるほど価格が上がります。
  • 新車か中古か・在庫車か受注生産か:在庫車はすぐに納品でき、受注生産は自由度が高い分、時間と費用がかかります。

建物を建てる場合と比べると、トレーラーハウスは基礎工事や建築確認申請の費用がかからない分、総額を抑えやすいのが特徴です。一方で、同じ広さの住宅と比べて1㎡あたりの単価は高くなることもあるため、「早く・身軽に・必要な広さだけ」をつくりたい場合に向いています。

100万円台で買えますか?

新車で100万円台のトレーラーハウス(部屋付き)は、ほとんどありません。予算を抑えたい場合は、中古を探す、内装なしのスケルトンを買って自分で仕上げる、シャーシだけ買って上物をつくる、レンタルで試すといった方法があります。中古は小型で150万〜300万円程度から見つかることがあります。

100万円以下の中古は、部屋の付いたものではほとんど見かけません。YADOKARIで扱っている中古は300万円(ROADIE mini)から、新品のシャーシ(台車)だけでも175万円です(税別・2026年10月時点)。100万円以下で売られているものを検討するときは、車検の有無、シャーシのさび、雨漏り、水回りの傷みを特に念入りに確かめてください(中古で買うときの注意点)。

内装を仕上げる前の、合板張りのスケルトントレーラーの室内

本体以外にかかる費用

トレーラーハウスは本体価格のほかに、運搬・設置・インフラ接続などで、少なくとも100万円前後を見ておく必要があります。土地の状態や距離によって大きく変わるため、必ず事前に見積もりを取りましょう。

木の外壁のスケルトントレーラーの外観
費用 目安 内容
車検取得 10万〜20万円 公道を走るための登録・検査
運搬・設置(牽引) 10万〜100万円 距離・道路状況・搬入の難しさで変わる
土地の整地 15万円〜 傾きや柔らかい地盤を整える
給排水の接続 20万〜40万円〜 上下水道・浄化槽への接続
給湯器の設置 20万円〜 シャワー・キッチンのお湯
電気の接続 10万円〜 電力会社との契約・引き込み工事

※ 費用は一般的な目安(税別)です。実際の金額は、現地の状況を確認したうえでの見積もりでご確認ください。

試算例:本体770万円(7.2m・水回り付き)+運搬設置30万円+車検15万円+整地15万円+給排水30万円+給湯器20万円+電気10万円 = 約890万円(税別・あくまで一例です)。

費用が大きく変わりやすいのは、運搬・設置と給排水の接続です。運搬は、工場や在庫のある場所から設置場所までの距離と、大型車が入れる道かどうかで決まります。給排水は、敷地内に上下水道が来ているか、浄化槽を新しく設置する必要があるかで大きく変わります。土地を選ぶ段階で、これらを確認しておくと予算のずれを防げます。

また、宿泊施設や店舗として使う場合は、デッキや外構、看板、家具・家電、許可を取るための設備(消防設備など)の費用も別にかかります。

内装・間取り・水回り

トレーラーハウスの内装は、木の質感を生かしたものから、ホテルのような上質な仕上げまで自由につくれます。限られた幅2.5mの中で、大きな窓・高い天井・ロフト・作り付けの収納を組み合わせて、実際の面積より広く感じる空間にするのが基本です。

大きな窓のあるトレーラーハウスの室内

YADOKARIのトレーラーハウスでは、壁や天井に木を使い、外の景色を取り込む大きな窓を設けたモデルを多く手がけています。宿泊施設として使う場合は、窓の向きや位置を設置場所の景色に合わせて決めることで、「その場所でしか味わえない体験」をつくれます。家具は作り付けにすると、限られた空間を無駄なく使えます。

間取りの例

  • 6m・宿泊(1〜2名):ベッド+小さなリビング+シャワー・トイレ
  • 7.2m・宿泊(2〜4名):ダブルベッドと2段ベッド+水回り。カップルからファミリーまで対応
  • 9m・住まい:キッチン付きリビング+寝室(ロフト)+独立した洗面・シャワー・トイレ
  • 店舗・事務所:水回りを小さくまとめ、カウンターや作業スペースを広く取る

水回り(トイレ・シャワー・キッチン)

シャワー・トイレ付きのモデルが多く、シャワーブースが主流です。トイレと洗面台が一体の3点ユニットや、独立洗面台を備えた間取りもできます。長く住む・別荘として使う場合は湯船を、宿泊施設や事務所ではリビングを広く取り、水回りをコンパクトにする傾向があります。

用途別の使い方

トレーラーハウスは、置き場所と中身を変えるだけで、さまざまな用途に使えます。

用途 向いている理由 くわしく
住居・別荘・セカンドハウス 建てるより早く、移住や暮らしの変化に合わせて動かせる トレーラーハウスで理想の老後を
宿泊施設・グランピング 建物が建てにくい景色の良い場所にも置ける。小さく始めて台数を増やせる 宿泊施設を開業するには?/トレーラーホテルのオーナー募集
事務所・オフィス 短い期間で減価償却でき、移転にも対応しやすい 事務所・オフィスに導入するメリット
店舗・カフェ・サロン 初期費用を抑えて出店でき、撤退や移転もしやすい 飲食店を開業するメリット/美容室×トレーラーハウス
仮設住宅・防災 平時は宿泊施設や事務所として使い、災害時は被災地へ運んで暮らしを支える(平有両用) トレーラーハウスの仮設住宅
イベント・展示 期間限定の空間をすぐにつくれる 活用事例を見る

トレーラーハウスに住むには?

トレーラーハウスを住まいにすることはできます。セカンドハウスや別荘として使う方、親の家の敷地に置いて「離れ」として使う方、地方への移住の最初の住まいにする方などがいます。キッチン・シャワー・トイレがそろったモデルなら、普通の住まいと同じように暮らせます。

住宅の庭に置かれた、家族のためのタイニーハウス

住まいにするために押さえておきたいのは、次の4つです。

  1. 置ける土地があること:自分の土地か、借りた土地が必要です。設置の条件は次の章で説明します。
  2. 水道・電気・ガスなどを引けること:上下水道や浄化槽、電気の引き込み工事が必要です。どれも工具なしで外せる方法でつなぐのが条件です。
  3. 住民登録ができるか確認すること:生活の拠点として住民票を置けるかは、市区町村の判断になります。事前に役所に相談しましょう。
  4. 暑さ・寒さへの備え:寒い地域では断熱を強めた寒冷地仕様、暑い地域では日射対策や空調の計画が大切です。

トレーラーハウスはどこに置ける?設置できる場所と法律

「車両」の条件を満たせば建築確認は原則不要で、市街化調整区域に置ける場合もあります。一方で、農地にはそのままでは置けず(農地転用の許可が必要)、宿泊施設や飲食店として使うなら旅館業法などの許可が別に必要です。

トレーラーハウスは車両として扱われるため、建物が建てにくい場所にも置ける可能性があります。ただし、どこでも自由に置けるわけではありません。

住宅のすぐそばの庭に設置した、木の外壁のトレーラーハウス

法律・土地の用途の確認

  • 建築確認申請:「車両」の条件を満たしていれば原則不要です。満たさないと建築物とみなされます。
  • 市街化調整区域:建物が建てられない地域でも、車両として設置できる場合があります。ただし自治体ごとに扱いが違うため、必ず事前に相談します。
  • 農地:原則として、そのままでは設置できません。農地転用の許可が必要です。
  • 宿泊施設・飲食店として使う場合:旅館業法や食品衛生法など、用途ごとの許可が別に必要です。保健所の要件を満たせば許可を取得でき、YADOKARIでも多くの実績があります。

土地の条件(搬入・設置)

  • 搬入経路:道路の幅は4m以上が目安です(曲がり角などで5m以上必要な場合もあります)。木や電線などの障害物がないことも確認します。
  • 高低差:設置場所の高低差は20cm以内が目安です。
  • 地盤:やわらかい土のままでは設置できません。コンクリートや砂利などで安定した地盤を用意します。

土地の条件を満たしていないと、搬入できない・追加の工事費がかかるといったことになります。YADOKARIでは、現地の確認から許認可の相談まで一緒に進めています。

設置でつまずきやすいポイント(YADOKARIで実際にあったこと)

YADOKARIがこれまでに納品したトレーラーハウスの記録から、設置のときに実際に起きたことと、その対策をまとめました。

  • 搬入の道で、木の枝・地面の盛り上がり・坂に当たる:敷地の図面と写真だけで決めると、当日に枝が当たる、入口の盛り上がりで車体が傾く、坂で車体の下を擦る、といったことが起きます。事前の現地調査で、道の幅だけでなく、高さ(枝・電線)と傾きも測ります。曲がり角は、トレーラーが通る線を事前に確かめ、通れない場所には無理に入れません。
  • 置き場所の奥行き・横幅が足りない:本体の大きさぎりぎりの場所だと、牽引する車が動く余裕がなく、最後は人の力で押し込むことになります。車体を支える脚を横に張り出す場合は、その幅(数十cm)も見ておきます。
  • 地面がやわらかい・段差がある:やわらかい地面のままだと、ジャッキの下の板が沈んだり割れたりします。砂利を敷いてしっかり締め固め、設置する場所の高さの差も事前に測ります。
  • ジャッキの選び方と止め方:風で曲がりにくい形のジャッキを使い、ジャッキアップのときは必ず輪止めをします。ジャッキを地面にボルトで固定すると「すぐ動かせる状態」ではないとみなされることがあるため、固定の方法は自治体の扱いに合わせます。
  • 排水があふれる・「ポコポコ」と音がする:配管の通気がとれていないと起きます。設置のときの配管の手順に通気を入れています。
  • 電気の条件(電圧・契約の大きさ):100Vしかない場所に200Vのエアコンが付いていた、といった食い違いを防ぐため、現地の電気の条件を最初に確かめて仕様に入れます。
  • 牽引する車との相性:引き取りや移設のときに、牽引する車の接続部品(コネクターのピン数・ヒッチボールの大きさ)が合わないと引けません。図面に規格を書いて、運ぶ業者にも伝えます。

設置のときは、車体の四隅にジャッキを立てて、高さと水平を合わせます。地面がやわらかいと沈むため、下に敷く板や地盤づくりも大切です。

台車の角にジャッキを立てて、高さと水平を合わせているところ

山の緑を背に置かれた、深い緑色の木の外壁のトレーラーハウス

出典:農林水産省「農業振興地域制度及び農地転用許可制度」/厚生労働省「旅館業法について」

車検は必要?車検・牽引・移動の方法

公道を走れるトレーラーハウスには車検があります。シャーシと上物をまとめて受ける一体型(水回り付き)は2年ごと、シャーシだけで受ける分離型は初回2年・その後は毎年です。車両総重量が750kgを超えるものは牽引免許が必要なため、移動は専門の業者に任せるのが一般的です。

車検の種類

トレーラーハウスには、車検を取って公道を走れるタイプと、車検を取らない「特殊車両」タイプがあります。

車でけん引して設置場所へ運ばれるトレーラーハウス
種類 内容 車検の頻度
一体型車検 シャーシと上物をまとめて車検を取る。上物をのせたまま更新できる 初回2年、以降2年ごと(水回り付きの場合)
分離型車検 シャーシだけ車検を取り、上物は積み荷として扱う。更新時は上物を一時的に外す 初回2年、以降1年ごと
特殊車両 車検を取らず、移動のたびに基準緩和認定と特殊車両通行許可を取る なし(移動のたびに申請)

特殊車両タイプは手続きが多く、自治体によっては建築物とみなされることもあります。YADOKARIのトレーラーハウスは、車検付きで納品しています(サウナトレーラーを除く)。

牽引と移動

車両総重量が750kgを超えるトレーラーハウスを牽引するには、牽引免許と、牽引する力のある車が必要です。多くの場合は、専門の業者に運搬・設置を任せます。移動のたびに費用がかかるため、頻繁に動かすよりも「必要なときに動かせる」ことに価値があると考えるとよいでしょう。

実際の牽引の様子です。トレーラーハウスは、牽引する車につないで公道を走り、設置する場所まで運びます。

トレーラーハウスを車で牽引して動かしているところ

下の動画は、2026年9月に、YADOKARIが運営する宿泊施設「YADOKARI VILLAGE 北軽井沢」へ、新しい棟「あはひの離れ」を牽引して搬入したときの様子です。「あはひの離れ」は、2棟のトレーラーハウスをウッドデッキでつないだ1室限定の離れで、2026年10月にオープンしました。

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出典:道路運送車両法(車検)/道路交通法(牽引免許)(e-Gov 法令検索)

税金はかかる?固定資産税・自動車税・減価償却と節税

車両として扱われるトレーラーハウスは、建物としての固定資産税がかからない代わりに、ナンバーを付けて登録している場合は自動車税がかかります。新規登録のときと車検のたびに、自動車重量税もかかります(買うときにかかっていた環境性能割は、2026年3月31日で廃止されました)。

厩舎の前に置かれた、木の外壁と黒い窓のトレーラーハウス
  • 固定資産税:車両の条件を満たしていれば、建物としての固定資産税はかかりません。建築物とみなされた場合は対象になります。ナンバーのない状態で事業に使う場合は、償却資産として申告が必要になることがあります。
  • 自動車税・重量税:ナンバーを付けて登録している場合、毎年・車検ごとにかかります。
  • 減価償却(法人・個人事業):車両として扱う場合、法定耐用年数は建物(22〜50年程度)よりずっと短い区分になることが多く、早く経費にできます。何年になるかは使い方によって変わります。
  • 運搬・設置の費用:購入時の運搬・据え付けの費用は、一般に本体と合わせて資産に計上し、減価償却します。移設や撤去の費用は、その年の経費になる場合があります。

たとえば法人がトレーラーハウスを事務所として導入した場合、同じ金額の建物(耐用年数が長い)に比べて、早い時期に経費として計上できるため、初めの数年の税負担を抑えやすくなります。ただし、耐用年数の区分や利益の出方によって効果が変わるため、導入前に顧問税理士へ相談しましょう。

税金の扱いは使い方や自治体によって変わることがあります。くわしくは税理士や自治体に確認してください。

出典:国税庁「No.2100 減価償却のあらまし」/減価償却資産の耐用年数等に関する省令(e-Gov 法令検索)/総務省「固定資産税」

耐用年数(何年住める?)

税法上の耐用年数は、減価償却のための期間で、実際の寿命ではありません。適切に手入れをすれば、税法上の耐用年数を大きく超えて使い続けることができます(実際に使える年数は、設置環境や手入れの状況によって変わります)。YADOKARIのトレーラーハウスは、外壁・屋根・建具に建物と同じ素材を使っており、塩害対策の亜鉛メッキ仕上げのシャーシや、断熱を強めた寒冷地仕様のモデルもあります。

住宅の横に設置した、木と黒の外壁のトレーラーハウス

メリット・デメリットと後悔しないためのチェックリスト

トレーラーハウスの良さは「早く・身軽に・場所を選ばずに」空間をつくれることです。一方で、後悔の声として多いのは「置ける土地の条件を確認していなかった」「本体以外の費用が思ったより高かった」「冬の寒さ・夏の暑さへの備えが足りなかった」の3つです。メリットとデメリットを並べて確認しておきましょう。

デッキ付きの黒いトレーラーハウス。景色の良い場所にも置いて使える
メリット デメリット
建築確認申請や固定資産税が原則不要 置ける土地と、水道・電気の確保が必要
基礎工事が不要で、短い期間で設置できる 移動には運搬費と手間がかかる
使い方が変わっても移動・転用・売却しやすい 自治体ごとのルールに合わせる必要がある
事業用なら減価償却が早い 幅2.5mなどサイズに上限があり、収納や動線に工夫がいる
災害時に被災地へ運んで使える 断熱・空調の計画が住宅以上に大切

購入前のチェックリスト

  • 設置する土地は決まっているか(用途地域・農地かどうか・搬入経路・地盤)
  • 水道・電気・排水をどう引くか、見積もりを取ったか
  • 使い道に必要な許可(旅館業・飲食店営業など)を確認したか
  • 本体以外の費用を含めた総額で予算を組んだか
  • 寒さ・暑さへの対策は十分か
  • 将来、移動・売却する可能性はあるか

購入の流れ

  1. 相談:使い道・設置場所・予算をお聞きします(オンライン相談も可能)。
  2. 見学:展示場で実物を見て、広さや質感を確かめます。
  3. 土地の確認・プラン決め:搬入経路やインフラを確認し、サイズ・間取り・仕様を決めます。
  4. 見積もり・契約:本体と、運搬・設置・接続を含めた総額を確認します。
  5. 製作・車検取得:在庫車は短期間で、受注生産はおおむね数か月で納品します。
  6. 運搬・設置・接続:現地に運び、水道・電気などをつないで使い始めます。

宿泊施設や店舗として使う場合は、プランを決める段階で保健所や消防署への相談を並行して進めると、開業までの時間を短くできます。YADOKARIでは、許認可や資金計画、運営方法のご相談も受けています。

相鉄線の高架下に展示しているYADOKARIのトレーラーハウス(星川展示場)

納品の日は、牽引する車で現地まで運び、切り返しながら決めた位置に入れます。狭い場所では、運転の技術と、事前の経路の確認が欠かせません。

納品の様子:9mのトレーラーハウスを、牽引する車で切り返しながら倉庫に入れるところ(ドローン撮影・4倍速)

中古で買うときの注意点

中古のトレーラーハウスは、初期費用を抑えられるのが魅力です。一方で、シャーシのさび・雨漏り・水回りの傷み・車検の有無は必ず確認しましょう。設置予定地のルールに合うかも、新車と同じように確認が必要です。

水回り付きトレーラーハウスの外観

YADOKARIのトレーラーハウス(モデルと価格)

YADOKARIは、トレーラーハウスを自社で企画・製造し、販売から運搬・設置の手配、レンタル、中古の売買まで手がけています。2023年以降だけで300台以上の販売契約をいただいています(2026年10月時点)。この記事の「価格の相場」も、ここで紹介する販売中のモデルをもとにしています。

モデル 広さ 価格(税別) 向いている使い方
Tinys INSPIRATION 7.2m 約15.6㎡ 770万円 宿泊施設・事務所
Tinys INSPIRATION 9m 約22.1㎡ 900万円
(レンタル:週10万円)
宿泊施設・事務所・住まい
MIGRA(木造) 約19.2㎡ 890万円 宿泊施設・住まい
6mオリジナル(水回り付き) 約13㎡ 730万〜770万円 宿泊施設・住まい
店舗用スケルトン(他社製・内装なし) 約8.9㎡ 398万円 店舗・事務所
ROADIE mini(牽引免許不要) 約4.5㎡ 300万円(中古) 店舗・事務所・書斎
シャーシ YLW600(20ft) ― 175万円(受注生産) 上物を自分でつくる

※ 2026年10月時点で販売・レンタル中のモデルです(税別)。在庫・仕様によって変わります。本体のほかに、運搬・設置・接続の費用がかかります(本体以外にかかる費用)。最新の在庫と価格は商品一覧をご覧ください。

YADOKARIに相談できること

  • 新車を買う:在庫車(即納可能なトレーラーハウス一覧)はすぐに納品でき、受注生産では大きさ・間取り・内装を相談しながら決められます。
  • 借りて試す:週単位のレンタルで、イベントや期間限定の店舗・事務所として使えます。
  • 中古を買う・売る:中古専門サイト「TRAILER HOUSE SECOND HAND」で、中古の購入と売却の相談ができます。
  • 宿泊施設のオーナーになる:YADOKARIが運営する宿泊施設のトレーラーハウスを持つ「オーナー制度」があります。
  • 実物を見る:横浜・星川の展示場で、平日(月〜金曜日)に個別見学ができます(無料・要予約)。

YADOKARIの導入事例

海辺のグランピング施設に並ぶTinys INSPIRATION

Tinys INSPIRATION|グランピング施設

福岡の運送会社・西小倉運輸様の新規事業として、海辺のグランピング施設に「Tinys INSPIRATION」を10台導入いただきました。海に向けた大きなはめ殺し窓で絶景を切り取り、ダブルベッドと2段ベッドの2タイプでカップルからファミリーまで泊まれる仕様です。

Tinys INSPIRATION&STORK|イベント

トヨタ・モビリティ基金主催「Mobility for ALL 2023」に採択された、株式会社ヘラルボニー様のモバイル式センサリールームの実証実験で、トレーラーハウスをご利用いただきました。

ROADIE mini|駄菓子屋くれよん

本社の敷地内に置いたROADIE miniで、子どもたちが運営する駄菓子屋さんが生まれました。まちの人や子どもたちが集まる憩いの場、そして学びの場になっています。

よくある質問

山が見える窓辺にソファを置いた室内
トレーラーハウスを置くのに、建築確認申請は必要ですか?

「随時かつ任意に移動できる」条件を満たし、車両として扱われる場合は不要です。条件を満たさないと建築物とみなされ、申請が必要になります。

固定資産税はかかりますか?

車両として扱われる条件を満たし、建物(家屋)に当たらない場合は、建物としての固定資産税はかかりません。代わりに、ナンバーを付けて登録している場合は自動車税がかかり、新規登録のときと車検のたびに自動車重量税がかかります(買うときにかかっていた環境性能割は、2026年3月31日で廃止されました)。ナンバーのない状態で事業に使う場合は、償却資産として申告が必要になることがあります。扱いは市区町村の判断によります。

トレーラーハウスに住めますか?住民票は置けますか?

住むことはできます。住民票を置けるかは市区町村の判断になるため、事前に役所に確認してください。

市街化調整区域や農地にも置けますか?

市街化調整区域は、車両として設置できる場合がありますが、自治体ごとに扱いが違います。農地は原則として農地転用の許可が必要です。

誰でも運べますか?

車両総重量が750kgを超えるものは牽引免許が必要です。牽引する力のある車も必要なため、多くの場合は専門業者が運搬します。

本体以外にいくらかかりますか?

運搬・設置、車検、整地、給排水・電気の接続などで、少なくとも100万円前後を見込んでおくと安心です。土地の状態によって大きく変わります。

宿泊施設や飲食店として営業できますか?

保健所の要件を満たせば可能で、YADOKARIでも許可を取得した実績が多数あります。用途ごとの許可が別に必要です。

何年住めますか?

税法上の耐用年数は減価償却のための期間で、実際に使える年数ではありません。外壁・屋根の手入れや、シャーシ(台車)・車検の点検を続ければ、税法上の年数を大きく超えて使い続けられます(設置する環境や手入れによって変わります)。くわしくは耐用年数とトレーラーハウスは何年住める?をご覧ください。

100万円台で買えますか?

部屋の付いた新車が100万円台で買えることは、ほぼありません。YADOKARIの新車では、内装のないスケルトンで約400万円〜(税別・2026年10月時点)です。予算を抑えるなら、シャーシ(台車)だけを買って上物を用意する、中古を探す、レンタルで試す、といった方法があります。くわしくは価格相場の記事をご覧ください。

お風呂やトイレは付けられますか?

付けられます。トイレ・シャワー・キッチンの付いたモデルがあり、新車で約730万〜930万円前後〜(6〜9mクラス・税別・2026年10月時点)が目安です。使うには給排水・電気の接続工事が別に必要です。くわしくは内装・間取り・水回りをご覧ください。

レンタルや中古もありますか?

あります。イベントや期間限定の利用にはレンタル、予算を抑えたい場合は中古も選べます。

トレーラーハウスの重さはどのくらいですか?

大きさと設備によって変わります。YADOKARIのシャーシ(台車)は、部屋をのせた総重量を3,500kg(3.5トン)までとしてつくっていて(シャーシ YNR-600など)、水回り付きの6〜9mクラスは数トンになります。小型のROADIE miniは全体で750kg以下のため、牽引免許がなくても普通免許で牽引できます。くわしくはサイズ・重さの目安をご覧ください。

トレーラーハウスにはどんな種類がありますか?

大きく3つの分け方があります。1つ目は車検の取り方で、シャーシと部屋をまとめて受ける一体型、シャーシだけで受ける分離型、車検を取らない特殊車両があります。2つ目は大きさで、牽引免許の要らない750kg以下の小型から、長さ9m前後の大型まであります。3つ目は中身で、水回り付き・内装のないスケルトン・サウナなど、使い道に合わせたものがあります。くわしくは車検の種類とサイズ・重さの目安をご覧ください。

維持費はどのくらいかかりますか?

毎年かかるのは、ナンバーを付けている場合の自動車税と、電気・水道などの使用料、土地を借りている場合の地代です。ほかに、車検(一体型は2年ごと、分離型は毎年)と自賠責保険、外壁・屋根の塗り直しやシャーシのさび止めなどの手入れの費用がかかります。金額は大きさ・使い方・地域で変わるため、購入前に見積もりで確かめてください。くわしくは税金と車検をご覧ください。

内装は自分でつくれますか?

つくれます。内装のないスケルトン(YADOKARIの新車で約400万円〜・税別・2026年10月時点)を買って、壁や床、家具を自分で仕上げる方法があります。ただし、電気・給排水の工事は専門の業者に任せてください。重さや大きさが変わる改造は車検に関わるため、始める前に相談するのがおすすめです。くわしくは内装・間取り・水回りをご覧ください。

ここで取り上げていない質問は、トレーラーハウスのよくある質問50で、価格・設置場所・法律・税金・維持費などの分類ごとに答えています。

まとめ:まずは実物を見て、相談してみませんか

夕暮れに明かりが灯るトレーラーハウスの宿泊棟

トレーラーハウスは、車両として扱えることで、建物より早く・身軽に空間をつくれる選択肢です。一方で、置く土地の条件や自治体のルール、本体以外の費用など、事前に確かめておくことがいくつもあります。

YADOKARIでは、商品選びから土地の確認、許認可、運搬・設置、宿泊施設の運営まで、まとめてご相談いただけます。まずは展示場で実物を見るところから始めてみてください。

さわだいっせい

この記事の監修者

さわだいっせいYADOKARI株式会社 代表取締役

YADOKARI株式会社 代表取締役。創業以来14年にわたり、「動く住まいと暮らしの可能性を広げる」をテーマに、タイニーハウス・トレーラーハウスの企画・販売から、宿泊施設「YADOKARI VILLAGE」の開発・運営、災害時の仮設住宅の取り組み、メディア「YADOKARI.net」の運営まで、数多くのプロジェクトを最前線で推進。トレーラーハウスの導入を考える個人・企業・自治体の相談にも、自ら向き合っている。

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