トレーラーハウスに住むことはできます。住民票は、住む場所の市区町村に転入届を出して移します(引っ越してから14日以内)。郵便は、表札と郵便受けを付ければその住所に届きます。電気・水道・排水は、工具なしで外せる方法でつなぎ、設置の前に容量や排水先を確かめておきます。
この記事では、トレーラーハウスの企画・製造・販売を手がけるYADOKARIが、トレーラーハウスを住まいにするときの住民票・郵便・電気・水道などの手続きと準備、住む前に確かめておきたいことを、順番にまとめました。
3行でわかるトレーラーハウスの住まい
- 住民票:住む場所の市区町村に転入届を出す。受け付けられるかの判断は市区町村が行うので、事前に相談する
- 郵便:表札と郵便受けを付ける。前の住所からは、日本郵便の転居届で1年間無料で転送される
- 電気・水道:電圧・契約の大きさ、上下水道か浄化槽かを設置の前に確かめる。つなぎ方は工具なしで外せる方法にする
トレーラーハウスに住むことはできる?
できます。キッチン・シャワー・トイレがそろったモデルなら、普通の住まいと同じように暮らせます。親の家の敷地に置いて「離れ」にする、地方へ移住するときの最初の住まいにする、別荘として使うなど、住み方はさまざまです。
YADOKARIの事例には、自宅の庭にトレーラーハウスを置いて、おばあ様の住まいにしたご家族(自宅のお庭に誕生したおばあ様のお家)や、山を一望する場所に置いた別荘(山を一望する別荘)があります。
ただし、住まいにするには、置ける土地があること、車両として扱われる条件を保つこと、住民票や電気・水道の手続きをすることが必要です。順番に見ていきます。
住民票は移せる?
住む場所の市区町村に転入届を出して移します。住民基本台帳法では、引っ越してきた人は、住み始めた日から14日以内に、新しい住所の市区町村に転入届を出すことになっています。トレーラーハウスに住む場合も、生活の拠点がそこにあるなら、手続きは同じです。
ただし、その場所を住所として受け付けるかどうかは、市区町村が実際の暮らしの状況を見て判断します。トレーラーハウスに住むことはまだ珍しいため、窓口によっては確認に時間がかかることがあります。次のことを、引っ越す前に役所に相談しておくと安心です。
- トレーラーハウスを置く土地の住所(住居表示や地番)
- そこで毎日の生活をすること(寝泊まり・食事・水回りがそろっていること)
- 土地を使う権利があること(自分の土地か、借りている土地か)
- 同じ敷地に家族の家がある場合は、別の世帯として届けるか
出典:住民基本台帳法(e-Gov 法令検索)。最終的な判断は住む予定の市区町村が行います。
郵便は届く?
届きます。郵便は住所に配達されるので、トレーラーハウスの入口の近くに表札と郵便受けを付け、配達する人にわかるようにしておきましょう。同じ敷地に家族の家がある場合は、どちらに住んでいる人の郵便かがわかるよう、表札を分けておくと迷われません。
前の住所に届く郵便は、日本郵便に転居届を出せば、届け出た日から1年間、新しい住所へ無料で転送してもらえます。転居届は、郵便局の窓口のほか、インターネットの「e転居」でも出せます。登録までに数日かかるため、早めに出しておきましょう。
出典:日本郵便「転居・転送サービス」
電気・水道・排水はどうつなぐ?
どれも、工具を使わずに外せる方法でつなぐのが条件です。トレーラーハウスが建物ではなく車両として扱われるには、「随時かつ任意に移動できる」状態を保つ必要があり、水道や電気が固定された配管・配線になっていないことも、その目安の一つです。
| ライフライン |
やること |
事前に確かめること |
| 電気 |
電力会社と契約し、引き込みの工事をする |
電圧(100V/200V)と契約の大きさ。エアコンなどの機器と合っているか |
| 水道 |
敷地の水道からトレーラーハウスまで給水管をつなぐ |
敷地に水道が来ているか。寒い地域では凍結対策 |
| 排水 |
下水道か浄化槽につなぐ |
下水道があるか。ない場合は浄化槽の設置と届出 |
| ガス・給湯 |
プロパンガスや電気の給湯器を付ける |
給湯器の置き場所と燃料 |
| 通信 |
光回線やモバイル回線を引く |
その場所で使える回線とつなぎ方 |
費用の目安は、給排水の接続が20万〜40万円〜、給湯器の設置が20万円〜、電気の接続が10万円〜です(税別・一般的な目安。本体以外にかかる費用)。敷地に上下水道が来ているか、浄化槽を新しく置く必要があるかで、費用は大きく変わります。浄化槽を新しく置く場合は、浄化槽法にもとづく届出などが必要です。
YADOKARIで実際にあったこと
- 電気の条件の食い違い:100Vしかない場所に200Vのエアコンを付けて納品してしまい、急いで交換した例がありました。いまは現地の電気の条件を最初に確かめて、仕様に入れています。
- 排水の通気:配管の通気がとれておらず、排水があふれたり、シャワーやトイレで「ポコポコ」と音がしたりした例がありました。いまは設置のときの配管の手順に通気を入れています。
出典:浄化槽法(e-Gov 法令検索)/神奈川県建築行政連絡協議会「車両を利用した工作物の取扱い」(PDF)
住む前に確かめておきたいことは?
「置ける土地か」「税金はどうなるか」「季節の暑さ・寒さに耐えられるか」の3つです。住民票や電気・水道の手続きより前に、ここを確かめておきましょう。
- 置ける土地か:市街化調整区域や農地など、土地によっては置けない・許可が要る場合があります(トレーラーハウスはどこに置ける?設置場所と法律)。
- 税金:車両として扱われる場合は、建物としての固定資産税はかからず、自動車税などがかかります。扱いは市区町村の判断によります(トレーラーハウスの税金まとめ)。
- 暑さ・寒さ:寒い地域では断熱を強めた寒冷地仕様、暑い地域では日差しへの備えと空調の計画が大切です。
- 広さと収納:幅は2.5m前後に限られるため、持ち物の量と暮らし方を見直しておくと、住み始めてからの不便を減らせます(トレーラーハウスを自宅にする前に知っておきたいデメリット)。
よくある質問
トレーラーハウスに住民票は置けますか?
住む場所の市区町村に転入届を出して移します。その場所を住所として受け付けるかは市区町村が判断するため、引っ越す前に役所に相談してください。
転入届はいつまでに出せばいいですか?
住民基本台帳法では、住み始めた日から14日以内に出すことになっています。
郵便や宅配便は届きますか?
届きます。入口の近くに表札と郵便受けを付けておきましょう。前の住所の郵便は、日本郵便の転居届で1年間無料で転送されます。
下水道がない土地でも住めますか?
浄化槽を置けば住めます。浄化槽の設置には届出などが必要で、費用もかかるため、土地を選ぶ段階で確かめてください。
親の家の敷地に置いて住めますか?
置けます。YADOKARIでも、自宅の庭に置いて家族の住まいにした事例があります。電気や水道を母屋から分けるか、別に引くかも、事前に決めておきましょう。
まとめ:住まいにするなら、手続きと接続を先に確かめる
トレーラーハウスに住むには、置ける土地を選び、住民票の転入届と郵便の準備をし、電気・水道・排水を工具なしで外せる方法でつなぐことが必要です。住民票の扱いは市区町村の判断になるため、引っ越す前に相談しておきましょう。
YADOKARIでは、住まいに向いたモデル選びから、土地の確認、運搬・設置・接続まで、まとめてご相談いただけます。まずは展示場で、実物の広さを体感してみてください。