意外と地味!?な旅先でのお仕事

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バックパッカーワーキング、二回目の記事となりました。

前回の記事で「旅をしよう、仕事もしよう。」をテーマにすると書いたのですが、具体的に旅先で仕事をするイメージってしづらいと思います。そこで、今回は旅先でどのように仕事をしていたのかを書いていこうと思います。

さて、早速仕事をどのようにしていたかを説明したいのですが、その前に、まず事前情報として、僕のしてきた旅の案内からしていきます。

ルートは上海からヨーロッパを目指すユーラシア大陸横断の旅で、移動手段は飛行機・バス・電車など公共交通機関を利用していました。泊まる場所はたいてい現地の安宿で、仕事も主に宿でこなしていました。

 

「旅をする、仕事もする。」ってどんな生活?


事前情報は軽めに済ませて、仕事の内容を説明していきます。
作業時間は基本的に自由です。仕事の量は3日に一度のブログ更新と、3ヶ月に一度の雑誌の記事書きでしたので、日々の仕事時間は一日数時間でした。

日中は旅先の街を観光し、ブログに使う写真などを撮影、同時に文章のネタになりそうな事をメモしておきます。観光も楽しんでいましたが、日々記事のネタを探したり写真を撮影していたので、常に頭の片隅に記事を書く事がちらついている状態です。

そのメモを使って、夜は宿で文章を書いたり、移動中のバスや列車の中で原稿を書きためました。雑誌の原稿を書くときはそれだけでは時間が足らないので、2~3日宿にこもって、原稿に添付する写真の加工や整理をしたり、何度も原稿を見直してまとめたりしています。

「旅をしながら仕事をする。」というと聞こえは良いのですが、実際にやっている事は個人事業主さんと変わりありません。日によっては宿のラウンジで一日中パソコンと向き合う日が何度もありました。

僕はまだ仕事量が少なかったのですが、日本の企業から仕事を受注しながら旅をしているデザイナーさんは、ずっと宿にこもって仕事をしたり、取引先と連絡を取ったりと、日本にいるのと変わらない稼働時間だったようです。
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仕事をどうやって獲得するか?収入は?


さて、僕の場合はライターだったわけですが、その仕事をどうやって獲得したのか?

基本的には企画書を書いて、企業に営業をかけて獲得していきました。企画に協力してくれそうな企業や、面白がってくれそうな出版社さんにメールと企画書を送り、お返事をいただけた企業にはご挨拶に向かい、運良くいくつかの企業様がご協力していただける形となりました。

営業に行く前に参考にしたのは、はあちゅうさんというブロガーの「わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?」という本。

数多くの企業スポンサーを獲得し、資金ゼロで世界一周を実現させてしまった経緯が書かれている本なのですが、営業のやり方や、企画書の完成品のイメージ、旅行中にこなすスポンサーからのミッションの様子など、持ち込み営業のイメージを掴むのに役立ちました。この本の中で、「朝から晩まで文章を書いたり写真を撮ったり、移動中も企業からのミッションに追われ、旅を楽しむという状況ではなかった。」という事が書かれていたため、あんまり仕事に追われるのも嫌だなぁと思い、僕はスポンサーを3社獲得した時点で営業は止める事に。そのせいで、収入は三ヶ月に一度、5万円ほどの原稿料と、総額で20万円ほどの自転車や服、自転車用ヘルメットやバッグなどの物品の提供をいただけたくらいで、仕事というには少ない収入だったのですが・・・。
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バックパッカーができる仕事と必要な収入


旅をしながらできる仕事として、ライター、デザイナー、フォトグラファー、などの専門職、または個人輸入代行、Skypeを使った個人コンサルや英会話教室など、ネットを介して場所を問わずやれる物が考えられます。

他に海外で仕事をする方法として、「現地でスキーやダイビングのインストラクターをする。」「ワーキングホリデーを利用してアルバイトをする。」など、雇用される方法も有りますが、どこかにとどまる必要が有るので、移動し続けたい人はフリーランスになる必要があるのではないでしょうか。

自活するだけの収入を得るには、日本での準備が必要です。仕事を任せてくれる取引先を作ったり、ビジネスを軌道に乗せてからでないと、旅をしながら自活するのは難しいのではないでしょうか。

自活可能な収入の目安として、海外では日本より物価の安い国も多く有るので、収入の目安としては月15万円も有れば、ほとんどの国で旅行資金の目減りが無く暮らせると思います。

インド、エジプト、ネパールなど、物価の安い国では移動費や宿泊費、食費などすべてコミコミで月10万も有れば十分です。それだけ日本の生活コストは高いのですが、この件についてはまた別の記事で詳しく解説していこうと思います。

前述したように、僕の場合、収入はほぼ無いに等しい状態で、資金は日本で貯めていった物を切り崩して使っていましたが、仕事をする狙いがライターとしてのキャリアを作る事だったので、なんとか目標は達成していました。

ちなみにユーラシア横断の旅の時点でライターとしてのキャリアはほぼゼロ。実績も何も無かった状態で、仕事を任せてくださった出版社と企業様には感謝しています。
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食う寝るところに「住むところ」、次回のテーマは『宿』です


ざっとここまで急ぎ足で書いてきてしまいましたが、旅をしながら仕事をするイメージは掴めましたでしょうか?

次回は「住む事」、旅先での仕事場かつ家となる『宿』について書いていこうと思います。