第4回:縁側カフェが増加中、自宅の縁側をカフェとして活用する|縁側のある生活

縁側カフェ 大沢
未来住まい方会議をご覧の皆様、こんにちは。縁側好きが高じて「縁側のある生活」についてコラムを執筆することになりました成瀬です。
今回は4回目ということで、縁側を利用して町の活性化につなげている静岡県大沢村の「縁側カフェ」と、自宅が文化財としても指定されている「縁側カフェ」の紹介をします。

静岡県で注目されている縁側カフェ

静岡県にある「縁側カフェ」が人気ということで、静岡駅から車で1時間ほどのところにある大沢村に行ってきました。
全方位を霧深い山と茶畑に囲まれた、戸数23のちいさな集落です。

縁側カフェといわれると、古民家を改装したところでおしゃれな食べ物とか出てくるのかな?と想像していたのですが、ここは月に2回(第2,第4日曜日)各家庭の縁側でカフェをするんです。
去年から始まった取り組みらしいのですが、参加している家も多く、静岡県のTV、新聞はほぼ取り上げているみたいで有名な村になりました。

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どの家も茶畑があり、自分のところで作ったお茶を出してくれるので、各家庭ごとに味が違っていてそれもまた面白い。
行った時は8月だったので、お漬け物や畑で取れたとうもろこし、きゅうりなど出してくれたり、
磯辺焼きや柏餅などなど3〜4品出していただき、それでお値段なんと300円…!(安っ!)

安いからついついいろんなところを回るのですが、大抵3軒目くらいでお腹いっぱいになります。

縁側カフェ 大沢
縁側カフェ 大沢
縁側カフェ 大沢
各家庭で出てくるお茶や野菜、手作りお菓子が美味しいというのもありますが、ここの人たちがコンテンツとなっているのが強みと感じました。
温かく迎えてくれるのでまた行きたいと思えて、町がファン化されています。

よく喋るおばあちゃんもいれば、まったりしているおばあちゃんもいたり、とにかく食べ〜!って言ってとうもろこしを2つもくれるおじいちゃんがいたり、話していて飽きないし、とにかくまったりできる。
縁側が憩いの場、交流の場になっているいい例でした。

住所:静岡県静岡市葵区玉川地区大沢
 

文化財に指定されている家を縁側カフェとしてオープン

縁側カフェ 昭和の家

縁側カフェ 昭和の家
築75年の家で、現在も自宅として住まわれています。
最初、ここが空き家になってしまって誰か親戚の方がオーナーとなって引き受けてカフェなどをはじめたのかと思ったのですが、そうではなく昨年有形文化財に指定され(家が文化財ってすごくないですか?)
今年の8月からカフェをオープンしたそうです。

中に入って奥に案内してもらうと、目の前に飛び込んできた縁側は…。

縁側カフェ 昭和の家
なが〜い立派な縁側!

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お庭も広くて、春は庭に枝垂れ桜が咲くとか。
庭に桜があるだけでも驚くのに、枝垂れ桜…、早くも来年の春が待ち遠しいですね。

オープン前に写真撮影などをして、あとはまったりここで本を読んだりして過ごしました。
私が来た後も、読書をするお客さんたち。みんなそれぞれの時間を過ごしており、いい雰囲気でした。

平日の火、水、木、金のみの営業で11:30~18:00まで。
土日はイベントスペースとしてお貸ししているようです。

住所:足立区西保木間2-5-10
最寄り駅 東武鉄道伊勢崎線「竹ノ塚駅」徒歩15分

どちらも自宅を有効に活用し、縁側の良さ、縁側のある生活を実感できる家でした。