【イベントレポート】未来サンカク会議 〜地域事業創造は”掛け算”で遊ぶ?〜 〈仕事終わり、飲み会前誰もがサンカクできる実験場〉

2023年6月8日(木)に横浜にあるYADOKARIの共同オフィス・qlaytion galleryで開催された「未来サンカク会議 」。

第1回目となる今回は、ゲストにJR東日本スタートアップ株式会社の佐々木純氏をお迎えし、「地域事業創造は”掛け算”で遊ぶ?」をテーマにトークセッションとサンカクワークショップを行いました。はじめまして同士の方も多い中、至る所で笑い声が聞こえる和やかなムードで開催されたイベントの様子をお届けします!
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第3回目「△(リザルトパラダイム)の社会を▽(プロセスパラダイム)にする?ゲスト:影山知明さん」は9月22日(金)19:30〜。現地参加、オンライン参加ともにまだ若干名のお申し込みが可能ですので、この機会にぜひご参加ください!
詳細・お申し込みはこちら!▼
https://peatix.com/event/3693759/view
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未来サンカク会議とは「暮らし」「生き方」「コミュニティ」「まちづくり」といった分野で新しい価値を探求してきたYADOKARI・はじまり商店街と、当日集まった参加者の方と共に、領域を超えて未来を創っていく、誰もが “サンカク” できるオープンな実験場です。

コロナ禍を経て暮らしや働き方が大きく変わり、パラダイム・シフトが進む昨今。一つの組織だけでは解決できない社会課題が山積する時代に、企業単体でのイノベーションを超え、共に新しい価値を創り出す”オープンイノベーション”という手法は欠かせないものとなっています。

特に地域と密着して課題解決を目指す事業においては、領域を超えてどのように繋がり、それぞれの願いをどのように共有して、掛け合わせながら”共創”していくかが鍵となる…!という事で、参加された皆さんと一緒にトークセッション+共創ワークショップを通じて今回のテーマについて探求しました!

冒頭のアイスブレイクでは、近くにいる方とご挨拶!簡単な自己紹介からはじまり、「未来サンカク会議 」”サンカク”のきっかけ、時間を忘れて熱中することについてそれぞれお話しました。


雰囲気が和んだタイミングで続いてはトークセッションの始まりです!初回となる今回のゲストはJR東日本スタートアップ株式会社の佐々木純氏。

地域に密着した鉄道会社の機能を持つスタートアップ支援企業として、地域資源を活かした事業創造支援を続けてきた佐々木氏と「地域共創」のこれからについて、”掛け算”を一つのヒントにお話いただきました。

鉄道ネットワークや駅、SuicaなどのサービスといったJR東日本グループの持つアセットと、スタートアップ企業のアイディアや技術をつなぎ、設立から5年弱で50件以上もの事業を創造しているJR東日本スタートアップ株式会社。トーク中は、JR東日本スタートアップ株式会社の主な事業を参考に、4つの視点で更に深掘り。

「掛け算」 鉄道会社の持つアセットとスタートアップ企業の化学反応
「越境」    領域を超えた繋がりや共創
「遊び」    斬新な切り口と地域との関係性構築
「創造」    社会に実装することへの困難や面白さ

新たな気付きに大きく頷く方や、メモを取って熱心に聞く方も。トークの終わりには、ファシリテーターのYADOKARI・はじまり商店街メンバー、参加者の方からも質問が飛び交いました。そうして、前半のトークセッションの熱気冷めやらぬまま、後半のサンカクワークショップに移ります。

後半に行われた”サンカクワークショップ”では、グループに別れて「地域事業創造は”掛け算”で遊ぶ?」をテーマに、2050年のぶっとび企画案をロールプレイで考えていきます。

まずは、一人ひとりが【スタンスカード】【職業・属性カード】をランダムに選び取り、どんなキャラクターを演じるかを決めていきます。「ひたすらロジカルな/子ども」「ひねくれた/農家」「せっかちな/ギャル」「とにかく明るい/デベロッパー」などと面白い掛け算がここにも。


それぞれの立場を演じながら、25年後の日本がどんな社会になっているのか、ポストイットに書き出していきます。四半世紀後の社会では、何が当たり前でどんな制度や技術が生まれ、どんな課題やアイディアがあるのか、多様な視点から意見が飛び交いました。

しばらくすると、各グループに「広大な遊休地が現れた!」「人口減少が止まらない!」といった地域で解決したい問題が投下されます。それぞれが持つ強みやアイディアを掛け算しながら、その課題の解決につながるぶっとび企画を出し合います。

自由な発想と新たな視点に近づく時間は対話と探求の連続。普段とは違う自分の立場でアイディエーションを行うので、企画が育まれる背景もユーモア溢れるものでした。

全てのグループがぶっとび企画を発表し終え、最後は「サンカクアワード」!ゲストの佐々木さんが一番グッときた企画を選出し、コメントをいただきました。

イベントの最後には飲み物を片手に交流の時間。”サンカクワークショップ” 終わりですっかり温まった場の雰囲気。仕事終わり、少しだけ肩書きから離れ、ぷはーと重力に身を任せる少し前。めまぐるしいスピードで変化していく予測不可能な時代を共に面白がり、会社や組織という枠を超えて、未来を創造していくまさに “ネオ残業” でした。

今回”サンカク”いただいたみなさん、ありがとうございました!
また次回のサンカク会議でお会いしましょう!

 

次回のサンカク会議は、9月21日(金)に開催!

今回は、ゲストにクルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主の影山知明さんをお迎えして、多様性の中でお互いを活かしあうような”▽(プロセスパラダイム)な社会”をテーマに、トークセッションとワークショップを行うイベントを開催します!

組織やシステムの目的のために人間が手段化される△(リザルトパラダイム)な社会から、一人ひとりがのびのびと自分を発揮し、互いにいかし、いかされる▽(プロセスパラダイム)な社会へひっくり返すことを掲げ、東京都国分寺市を舞台にさまざまな実践をされている影山さん。
“お金”でありメッセージカードでもある地域通貨「ぶんじ」や、みんなで持ち寄ってつくる安心と冒険が同居するまちの寮「ぶんじ寮」をはじめ、これからの社会のあり方に気づきと勇気を与えてくれるような取り組みを軸にお話いただきます。

そして、YADOKARIやはじまり商店街が取り組む、人や暮らしを起点にまちに沁み出していくような場づくりの事業もご紹介しながら、まちに広がる循環や関係性づくりについて集まった皆さんと考えていきたいと思います。

お金や経営、まちづくり、働き方や暮らし方の「あたりまえ」を疑ってみる時間に。
みなさまのご参加を、お待ちしています!

詳細・お申し込みはこちらから!
https://peatix.com/event/3693759/view