【海外事例】シアトル発のタイニーハウス、物置の概念を一新する移動可能で自給自足型の未来住居

via: design-milk.com

シアトルで、従来のバックヤードシェッド(裏庭の物置)の概念を進化させ、移動可能な住居として新しいデザインが提案されている。その名も「DW(Dwelling on Wheels/車輪の上の住まい)」。220平方フィートの広さを持ち、現代的で自給自足の要素を取り入れたこの住居は、コンパクトながらも家としての機能性を十分に備え、どこにでも移動可能だ。

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DWは、クラシックな切妻屋根の形状で、外観も家らしい親しみやすさを持つ。その特徴的なデザインには、大きな窓が随所に配置され、自然光を最大限に取り入れる設計が施されている。特に廊下の突き当たりに設置された床から天井までの窓は、外の景色を楽しみながら、開放感を感じさせてくれる。前方にはデッキがあり、椅子と小さなテーブルを配置すれば、自然と触れ合いながらリラックスした時間を過ごすことができる。

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外装にはダークカラーの低メンテナンス素材を使用し、屋根にはバッテリー付きのソーラーアレイを設置。これにより、電力の自給自足が可能となり、オフグリッドでの生活も実現する。冬場でも快適に過ごせるように、暖房用の薪ストーブと電気壁ヒーターが備え付けられており、寒冷地でも問題なく生活できるという高性能ぶりだ。

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内部は、明るいバーチ材のプレハブ合板と、持続可能なリノリウムの床材を使用。これらの素材は、環境への負荷を減らすだけでなく、住む人に心地よい空間を提供する。寝室には、クイーンサイズのベッドとシングルベッドの二段ベッドが配置され、効率的な空間利用がなされている。収納スペースも十分に確保されており、コンパクトな空間でも快適に生活することができそうだ。

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また、DWは高強度断熱パネルで構築されており、暖房効果を高めるとともに、外部の温度に左右されにくい設計になっている。水タンクやコンポストトイレの設置も可能で、オフグリッド生活をサポートする機能が充実しているのもうれしい魅力だ。基本価格129,000ドルから販売されており、内部のレイアウトは自由にカスタマイズ可能。オフィスとして利用したり、年間を通じて住むための家としても設計を変更することができる。リードタイムは通常4〜10ヶ月で、注文から納品までの期間も考慮に入れる必要がある。

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DWは、単なる移動可能な家ではない。短期滞在やリモートワークの拠点として、またオフグリッド生活を実現したい人々にとって理想的な住居となる。さらに、ADU(付属住居ユニット)として家族や親戚を近くに住まわせるための選択肢としても活用できる。現代的でサステナブルなライフスタイルを追求する人々とって、また、自給自足で自由な暮らしを手に入れたい方にとって、魅力的な選択肢となることだろう。

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