
スイス・ピッツ・ルンギンの自然美に触発され、スポーツブランド「On」が手掛けた「オン・マウンテンハット」。このタイニーハウスはブランドの新商品の誕生のきっかけとなった風景を、多くの人々と分かち合うために作られた。標高約8,200フィート(約2,500メートル)の山間に建てられ、静かなアルプスの湖のほとりにたたずむこの空間は、徒歩でしかアクセスできない特別な場所だ。

最低限のムダのないデザインで自然との共存を目指す
2019年に建築家ティーロ・アレックス・ブルンナーが設計したこのタイニーハウスは、自然との共存をテーマに設計されている。広さは204平方フィート(約19平方メートル)で、内部はほぼすべて合板で仕上げられている。壁、床、天井、さらにシンプルなテーブルに至るまで統一された素材を使用しており、温かみと調和が感じられるデザインだ。

自給自足を実現したゼロウェイストな暮らし
オン・マウンテンハットは自給自足型のエネルギーと水資源システムを採用している。屋根に設置されたソーラーパネルが電力をまかない、雨水を収集して浄化する仕組みを導入。さらに、近くの山の清流の水も利用することで、完全なゼロウェイスト(廃棄物ゼロ)を目指している。一時的な利用を目的に、解体することを前提につくられたこのタイニーハウスは、解体後には一切の痕跡を残さない設計が施されているという。


特別な体験を提供するブランド「On」の取り組み
このタイニーハウスは、Onの小売パートナーや従業員向けのコンペティションで選ばれた人のみに宿泊の機会が提供される場所だ。さらに、このキャビンはブランド初の防水ハイキングシューズ「Cloudrock Waterproof」の発売を記念して建設された。美しいアルプスの自然を称えるだけでなく、その自然から得たインスピレーションを共有する場としての役割も果たしている。

タイニーハウスだからこそ実現できる「自然の中での豊かな暮らし」
タイニーハウスのトレンドが広がる中、このオン・マウンテンハットは「ミニマリズム」「自然との調和」「持続可能性」というテーマを追求した究極の事例だ。遠くスイスのアルプスで誕生したこのタイニーハウスは、企業が夢見る社会、そして大切にしているインスピレーションを顧客と共に分かち合う多くの企業に、新しいインスピレーションを与え、挑戦を後押ししてくれるはずである。

via:
archdaily.com
dezeen.com
on.com
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ブランド初の防水ハイキングシューズ「Cloudrock Waterproof」の発売を記念して建設され、自然から得たインスピレーションを共有する場としての役割も果たしている。