
静寂が広がるタイ・チェンマイ県メーリム地区に佇む「Wood and Mountain Cabin」。このタイニーハウスは、地元の職人の手によって設計された持続可能でユニークな木造建築で、訪れる人々に静かな隠れ家としての体験を提供している。木材をふんだんに使用した温かみのあるデザインが特徴となり、自然の中でのシンプルな暮らしを提案している。

山々を一望できるテラスつき。木と鉄で構成されたミニマルな設計
このタイニーハウスは、建築家のPatcharada Inplang氏、Thongchai Chansamak氏、Nat Tangchonlatip氏による建築スタジオ「Sher Maker」によって設計された。広さ100㎡のこの小さな空間には、ベッドルーム、バスルーム、リビングルーム、パントリー、テラスが備えられ、木の壁で囲まれたプライベートな空間を提供する。一方で、山々を一望できるテラスは開放的な雰囲気を演出している。

地元の素材に日本の技術を加えて。リサイクル木材を活用した建築
この住まいの外壁はチェンマイ周辺で調達したリサイクル木材を使用しており、地元の素材を活かしたデザインが特徴だ。木材は焼き加工を施され、耐候性を高めつつ独特な風合いを持たせている。この焼き加工は、日本の伝統的な木材保存技術「焼杉(Shou-sugi ban)」から着想を得ており、建物全体に持続可能性と文化的背景が反映されている。

色合いや質感のばらつき。手作業だからこそのあたたかみを
設計と施工は、地元の職人の技術に焦点を当てて行われた。建物の基本構造はシンプルな鉄骨フレームで支えられており、その上に木製の壁を組み合わせている。職人たちは木材を選別し、表面を研磨し、焼き加工を施すことで、新たな生命を吹き込んでいる。各木材の色合いや質感のばらつきは、人の手による温かみを象徴している。

チェンマイの自然と共生するデザイン
このタイニーハウスは周囲の自然と調和するように設計されており、地元で調達した素材を使用することで環境負荷を最小限に抑えている。テラスから望む山々の風景は、静かな時間を過ごすための特別な場所となっている。ミニマルでありながらも、必要なものが揃ったムダのない空間は、旅行者にも最適な空間となっており、自然の中でのシンプルな暮らしを楽しむことができる。

持続可能な未来を見据えた建築
「Wood and Mountain Cabin」は、リサイクル素材の活用や地元職人の技術を活かした設計により、持続可能で文化的背景のある建築を提案している。このタイニーハウスは、地元の素材と職人技を尊重しながら、自然との共生を目指すタイニーハウスの新たな形を提示している。訪れる人々に自然の中での豊かな体験を提供するこのタイニーハウスは、持続可能な建築の可能性を広げる重要なプロジェクトだといえる。
via:
archdaily.com
architizer.com
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木材は焼き加工を施され、耐候性を高めつつ独特な風合いを持たせている。この焼き加工は、日本の伝統的な木材保存技術「焼杉(Shou-sugi ban)」から着想を得たものだ。