
まるで家具を置くように、サウナそのものを風景の中に「設える」ことができたなら。
そんな発想を具現化したのが、ポーランド発・Tyyni Studioによる「Tyyni Sauna Collection」だ。完成品のまま現場に届けられ、基礎工事を必要としないこの小さな空間は、設置場所を選ばず、自然と調和する新たな屋外空間の可能性を示している。
素材と構造に込められた設計思想
このサウナは、建築家Piotr Gniewekが設計を担当し、フィンランドのEhta Group Oyによって施工された。構造には90mm厚のクロスラミネーテッドティンバー(CLT)を採用しており、断熱性・耐久性ともに申し分ない。素材には針葉樹系の柔らかな木材を使用し、見た目のあたたかさと手触りの心地よさが共存する。

ミニマルな空間と風景との対話
空間はサウナ室、リラックススペース、更衣室、シャワールームで構成されており、限られた面積の中で快適性と動線の良さを両立している。
特に注目すべきは、ミラー仕上げの大きな開口部。鏡面ガラスは外の自然を反射し、建物の輪郭をあいまいにすることで、まるで風景の一部のように静かにたたずむ。冬には一面の雪原を映し出し、サウナ体験に幻想的な深みを与えてくれる。

「穏やかさ」をかたちにするディテール
Tyyniの設計思想には、フィンランドの自然と呼吸を合わせるような慎ましさがある。無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインの中に、温もりや静けさを感じられるのは、細部への徹底したこだわりゆえだ。
壁面の木目の方向、ガラスの角度、照明の色温度に至るまで、すべてが「穏やかさ(=Tyyni)」という名にふさわしい空間をつくり出している。
軽やかに、そして環境にやさしく
設置に基礎工事を要さないことは、持ち運びやすさや土地選びの自由度だけでなく、環境負荷の低減にもつながる。ライフスタイルの変化や季節に応じて、場所を移動することすら可能だ。

サウナという“場”の再定義
Tyyni Sauna Collectionは、モバイル性と審美性、そして深い文化的文脈を併せ持つ、新しい“場”としてのサウナのあり方を示している。伝統を尊重しながらも、未来の暮らしに優しく寄り添う、そんなサウナだ。
via:
dwell.com
designboom.com
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Tyyni Sauna Collectionは、モバイル性と審美性、そして深い文化的文脈を併せ持つ、新しい“場”としてのサウナのあり方を示している。