鏡とルーフガーデンで、庭に溶け込むスタジオ「Garden Studio」
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国土が狭く人口密度が高いオランダの首都アムステルダムは、日本同様に住宅事情が決して良くない。広い家と広い庭を持つことは、かなりの贅沢だ。
アムステルダム在住のマーテンさんとロリさん(Maarten and Lori Lens-FitzGerald)の一家は、手狭になった家を建て増ししたいと考えていた。しかしそれは、まだ新しいキッチンを壊すことになり、せっかくあった庭をつぶすことを意味していた。そんな悩める二人にデザイン会社が提示したのは、予想を超えたアイディアだった。
![Via: archdaily.com](https://i2.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2016/01/garden_studio1.jpg?resize=620%2C413&ssl=1)
![Via: archdaily.com](https://i1.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2016/01/garden_studio3.jpg?resize=620%2C392&ssl=1)
そのアイデアとは、家に新たなスペースを増築するのではなく、庭の片隅に独立したガーデン・スタジオを建てること。もともと古い物置があったスペースなら、手入れされた庭の芝を壊す必要もない。しかもスタジオの屋根と壁面にグリーンを植えることで、庭の緑化をさらに進めた。上から眺めると、まるで花壇があるようにも見える。
![Via: archdaily.com](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2016/01/garden_studio4.jpg?resize=620%2C413&ssl=1)
入口のテラス部分と建物の側面に鏡のようなミラー素材パネルを使うことで、庭を広く見せる視覚効果もある。これなら、庭の広さが2倍に感じられそうだ。
![Via: archdaily.com](https://i1.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2016/01/garden_studio5.jpg?resize=620%2C449&ssl=1)
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この建物の内部は2つに分かれていて、向かって左のミラーパネル側は物置、右がマーテンさんの仕事部屋兼ゲストルームとなっている。仕事で夜遅くまで電話会議をする機会も多いというマーテンさん。独立した仕事部屋なら、まだ幼い息子さんを気にせず熱弁をふるえるだろう。
![Via: archdaily.com](https://i0.wp.com/yadokari.net/wp-content/uploads/2016/01/garden_studio7.jpg?resize=620%2C500&ssl=1)
壁面に窓はないが、天窓があることと出入り口をガラス仕様にしたことで、9㎡の狭い部屋でも圧迫感は感じられない。目の前に床と同じ素材のウッドデッキが続いていることで広がりを感じられ、ここでも視覚のマジックにだまされてしまう。ちなみに物置部分は11㎡程度あるので、このガーデン・スタジオの全体の建物は20㎡程度ということになる。
狭くても居心地が良さそうなガーデン・スタジオ。こんな場所があると入り浸りたくなってしまいそうだ。
狭さや古さ、そしてその土地のルールなど、あなたの住まう場所にある何かに窮屈さを感じることだってあるかもしれない。
それでも、今あるものやできることに目を向けて、ちょっと視点を変えてみたら。
あなたの理想の住まいを実現できる手段が、見つかるかもしれません。