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タイニーハウス、最前線

【海外事例】森に浮かぶ、ひと部屋の隠れ家。アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」

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2026.09.30

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 1/8

via: dwell.com

Blakely Cabinは、アメリカ・ワシントン州ブレイクリー島で、建築事務所Wittman Estesが設計し、East / West Custom Buildersが施工した小屋だ。サリッシュ海に浮かぶサンフアン諸島の森の中、海を見渡す斜面に、高床のゲストハウスとしてひっそりと建っている。

つくり手が見つめていたのは、森の中に小さな家を建てるという古くからの営みだ。ソローのウォールデンの小屋、そしてル・コルビュジエが1952年に建てたカバノン。その系譜に連なるように、この小屋はひとつのオープンなスタジオとして構想された。

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 2/8

via: dwell.com

岩と大樹のあいだに浮かぶ小屋

建っているのは、氷河が運んできた大きな迷子石と、育ちきったダグラスファーのあいだだ。以前この場所にあった掘っ立て小屋を建て替えるかたちで、同じく小さなフットプリントに収めている。

小屋は細い脚に支えられ、うねる地面の上に宙吊りになったように建つ。テーマは「浮遊感」。急な海岸線の繊細な岩場の生態系に、できるだけ触れないための選択でもある。

アプローチは、森の中を縫うように続く吊り下げ式の金属の通路だ。木々のあいだを歩いて入口にたどり着くと、視界はサッチャー湾へとひらける。到着そのものが、ひとつの体験として設計されている。

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 3/8

via: dwell.com

海を渡ってきた、小さな骨組み

離島の急斜面には、建設機械を運び込むのも難しい。そこで設計チームは、モジュール建築の伝統に倣い、多くの部材をエヴェレットにある施工者のヤードでプレファブ化した。

グリッド状に組まれた構造用の鉄骨フレームが、木造のボリュームを支える。フレームははしけで運びやすいように設計され、海を渡ったのち、最小限の点基礎の上に吊り上げて据えられた。

外装は、ブレイクリー島の近くの木から製材したウエスタンレッドシダー。塗装で覆わず、自然に風化させていく。島の木が島の風雨を受けて色を変えていく、その時間ごと引き受ける外壁だ。

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 4/8

via: dwell.com

四季とともにひらき、閉じる室内

16×20フィートの室内には、小さなキッチン、マーフィーベッド、バスルーム、そして2段ベッドを置いたロフトが収まる。キッチンはロフトの下に潜り込むように配され、限られた容積を無駄なく使っている。

北西の角にあるバスルームには、ガラスとガラスを突き合わせたコーナー窓があり、森の中をのぞき込むように過ごせる。室内は地元産のシダーとファー、漆喰のバスルームの壁、半透明のカーテンで構成され、どこか儚げでやわらかな印象だ。

ハードウッドのデッキは内から外へと途切れずに続き、大きなマルチスライドドアが海の眺めを切り取る。暖かい季節には扉と床から天井までのガラスが内外の境界を溶かし、暮らしはオープンエアのテラスへと広がっていく。メインの居間とベッドは東に向き、朝の光を迎え入れる。

風の強い寒い季節には、室内から外を眺める過ごし方に変わる。バーチ合板の温もりと暖炉が、家族が集う避難所をつくる。吊り下げ式の薪暖炉は360度回転し、室内でも屋外でも使える。建築家は移動式のファイヤーカートと道具もデザインし、それらは角度のついた鉄の収納スペースにすっきりと収まる。

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 5/8

via: dwell.com

ひと部屋だけの小屋でも、季節に合わせて扉をひらき、閉じるだけで、暮らしの表情はこれほど変わる。夏は外へ、冬は火のそばへ。四季とともに住まいの使い方を変えてきた日本の感覚にも、どこか通じるものがある。

森に負担をかけず、島の木をまとい、時間とともに風景に溶けていく。小さく建てることは、場所への敬意の表し方でもあるのだろう。

Blakely Cabinのデータ

  • 物件名:Blakely Cabin
  • ビルダー:East / West Custom Builders
  • 設計:Wittman Estes
  • 国:アメリカ
  • 地域:ワシントン州 ブレイクリー島
  • 面積:400 square feet
  • サイズ:16-by-20-foot
  • 写真:Andrew Pogue

Blakely Cabinのよくある質問

Q. Blakely Cabinの広さは?
A. フットプリントは400平方フィートで、16×20フィートのコンパクトなボリュームに、小さなキッチン、マーフィーベッド、バスルーム、2段ベッドのロフトが収まっている。

Q. Blakely Cabinの設計者とビルダーは?
A. 設計は建築事務所Wittman Estes、施工はEast / West Custom Buildersが担当している。

Q. Blakely Cabinはどこにある?
A. アメリカ・ワシントン州のブレイクリー島にある。サリッシュ海に浮かぶサンフアン諸島の森の中で、海を見渡せる斜面に建っている。

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 6/8

via: dwell.com

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 7/8

via: dwell.com

アメリカ・ワシントン州の森に浮かぶ高床の小屋「Blakely Cabin」の写真 8/8

via: dwell.com

via: https://www.dwell.com/article/blakely-cabin-wittman-estes-remote-forest-retreat-b11e65e0

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