Camp Meeker Cabinは、アメリカ・コロラド州アレンズパークのミーカー山の麓に建つ、Renée del Gaudio Architectureが手がけたゼロカーボンの小屋だ。施工はCoburn Development、竣工は2026年。
この谷には、一世紀近くにわたって通い続けてきた家族がいる。その複数の世代がひとつ屋根の下に集まるための場所として、この家は生まれた。風景と歴史の両方に根を下ろしながら、同時に先を見ている。つくり手は、この地域における次の世紀のキャビンデザインのモデルを示そうとしている。
ミーカー山の麓で家族の時間を受け継ぐ
建っているのは、ミーカー山の足もとだ。山を仰ぐ谷に、家族は世代を超えて足を運んできた。
一世紀近いという時間は、ひとりの人生よりも長い。祖父母が歩いた道を孫が歩き、同じ山を見上げる。そうした記憶の積み重なりが、この場所には染み込んでいるのだろう。
だからこの家は、新しく何かを始めるための建物というより、すでにある時間を受け止める器に近い。風景と歴史に錨を下ろす、という建築家の言葉には、その思いがにじんでいる。
面積は2100平方フィート。いわゆるタイニーハウスよりはゆとりがあるが、複数の世代が集う山の家として、落ち着いた佇まいを保っている。
ゼロカーボンの小屋が描く次の世紀
この家のもうひとつの柱は、ゼロカーボンであることだ。山の麓に建てる以上、その風景を次の世代に手渡すことまで含めて考えなければならない。
これまでの時間を大切にするなら、これからの時間にも責任を持つ。Camp Meekerが地域のキャビンデザインの次のモデルを目指すという姿勢は、家族の歴史を受け継ぐことと、環境への配慮を切り離さずに捉えている。
ひとつの家族のための建物が、そのまま地域の未来の小屋のあり方を問いかける。個人の暮らしと土地全体の行く末が、ここではまっすぐにつながっている。
多くの手が重なって生まれた山の家
リード建築家はRenée del Gaudio。施工をCoburn Development、構造をCorrelate Structural、設備設計をNo CO Solutionsが担った。
インテリアはHunter Woodworkingによるもの。製品にはArrigoni WoodsやStuvのものが用いられている。写真はDavid Lauerが撮影した。
一軒の家の背後には、これだけの専門家の仕事がある。家族の長い時間を受け止める場所だからこそ、多くの手を重ねてつくられたのだろう。
長く通い続ける場所があること。そこに世代を超えて集えること。それ自体が、ひとつの豊かさなのだと、この家は教えてくれる。
日本にも、山や里に代々受け継がれてきた家や、家族が季節ごとに帰る場所がある。受け継いだものを大切にしながら、次の世代が暮らす未来の環境まで思いやる。Camp Meekerのあり方は、私たちが小さな家や自分の居場所を考えるときにも、静かなヒントになりそうだ。
Camp Meeker Cabinのデータ
- 物件名:Camp Meeker Cabin
- ビルダー:Coburn Development
- 設計:Renée del Gaudio Architecture
- 国:アメリカ
- 地域:コロラド州アレンズパーク
- 面積:2100 ft²
- 完成:2026
- 写真:David Lauer
Camp Meeker Cabinのよくある質問
Q. Camp Meeker Cabinはどこにある?
A. アメリカ・コロラド州アレンズパーク、ミーカー山の麓に建っている。
Q. Camp Meeker Cabinの広さは?
A. 面積は2100平方フィートだ。
Q. 設計と施工は誰が手がけた?
A. 設計はRenée del Gaudio Architecture(リード建築家はRenée del Gaudio)、施工はCoburn Developmentが担当した。
via: https://www.archdaily.com/1042199/camp-meeker-cabin-renee-del-gaudio-architecture
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