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タイニーハウス、最前線

【海外事例】テントのように、大地にそっと置く。オーストラリアの羊牧場に建つA型の小屋「Permanent Camping 3 (PC3)」

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2026.10.13

Permanent Camping 3(PC3)は、Casey Brown Architectureがオーストラリア・ニューサウスウェールズ州オレンジに手がけた、A型フレームのスチールの小屋だ。オレンジの中心部からほど近く、いまも羊が飼われている牧場の中に、2棟のキャビンが並んでいる。

これはマジーのPC1、ベリーのPC2に続くシリーズ作品にあたる。同じ系譜にありながら、その土地の地形や気候、そして少しずつ深まってきた「最小限に暮らす」という考えに、あらためて向き合ってつくられた。

テントの輪郭をもつA型の小屋

まず目を引くのは、鋭く切り立ったA型のシルエットだ。スチールでできた三角の形は、どこかテントを思わせる。

2棟のキャビンは、ゆるやかに波打つ牧場の地形の上に、軽く置かれるように建っている。土地を大きく削って据えるのではなく、そっと身を寄せるような佇まいだ。

その姿は実用的でありながら、彫刻のようでもある。無駄のなさ、気候への備え、そして日常から離れたいという願い。いくつもの条件が重なって、この形に行き着いたのだろう。

羊牧場で過ごす、短い隠れ家の時間

この場所は、稼働中の羊牧場に設けられた短期滞在のブティック宿泊施設だ。滞在する人は、牧場の日々の営みのすぐそばで時間を過ごすことになる。

キャビンに求められたのは、静かに考えごとができること、まわりの環境と関われること。そして、地に足がついていながら、ふだんの生活から少しだけ浮かび上がったような守られ方だ。

街の中心からそう遠くないという近さも、この宿の性格をよく表している。遠くへ行かなくても、日常の外側に出られる。そんな距離感が、ここにはある。

PC1からPC3へ、重ねてきた設計

Permanent Campingのシリーズは、マジーのPC1から始まり、ベリーのPC2を経て、オレンジのPC3へと続いてきた。

このキャビンは、長い時間をかけて設計を繰り返し、少しずつ磨いてきた末の成果だという。一度で完成させるのではなく、つくっては考え、また次の土地で試す。その積み重ねが、この小さな形に宿っている。

それでもPC3は、過去作の焼き直しではない。オレンジという場所、その気候に応えた、独自の答えとして立っている。

キャンプのような身軽さを、恒久的な建物として残す。Permanent Campingという名前には、そんな少し矛盾した願いが込められているように思える。

日本にも、山あいに小さな庵を結び、自然のそばで静かに過ごす文化がある。広さや設備より、土地とどう向き合うか。この小屋は、その問いを三角の形でそっと差し出している。

Permanent Camping 3 (PC3)のデータ

  • 物件名:Permanent Camping 3 (PC3)
  • 設計:Casey Brown Architecture
  • 国:オーストラリア
  • 地域:ニューサウスウェールズ州オレンジ
  • 写真:Zella Casey Brown

Permanent Camping 3 (PC3)のよくある質問

Q. Permanent Camping 3はどこにある?
A. オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の地方都市オレンジの中心部からほど近い場所にある。稼働中の羊牧場の中に建っている。

Q. 設計したのは誰?
A. Casey Brown Architectureだ。マジーのPC1、ベリーのPC2に続くシリーズ作品にあたる。

Q. どんな建物?
A. テントを思わせる鋭いA型フレームのスチール製キャビン2棟で、短期滞在のブティック宿泊施設として使われている。

via: https://www.archdaily.com/1042203/permanent-camping-3-casey-brown-architecture

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