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タイニーハウス、最前線

【海外事例】床面積ではなく、体験のために。オーストラリア発のオフグリッドなトレーラーハウス「SHAK」

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2026.10.13

SHAKは、オーストラリア・ゴールドコーストを拠点とするRemoved Tiny Homesが、ヴィクトリア州グラムピアンズの森に手がけたオフグリッドのトレーラーハウスだ。2025年のTiny House Industry Awardsで「ベストウィークエンダー」に選ばれた。

Removed Tiny Homesには、Byron BayやCabaritaといった定番モデルがある。けれどSHAKは、ひとつの場所と施主の思いに合わせてつくられた一点ものだ。つくり手はこの家を「ただのタイニーハウスではない。床面積ではなく体験のために設計したとき、何ができるかを示すもの」と語っている。

ベストウィークエンダーに選ばれたトレーラーハウス

まず目をひくのは、その佇まいだ。黒っぽいタテ張りの外壁に、角ばった段状の屋根ライン。ぐるりと回り込む木のデッキが、建物を森のなかにそっと据えている。

小さな家というより、ひとつの建築作品のような存在感がある。週末を過ごすための家として業界から評価されたのも、この佇まいゆえだろう。

しかも電線は一本も見当たらない。SHAKは完全なオフグリッドで、自給自足で暮らせるようにつくられている。

石と真鍮と木、ワインが流れるキッチン

室内は、ほの暗く落ち着いた色合いでまとめられている。タンのレザーソファと、造り付けのグリーンのベルベットの窓辺。重ねた窓と高窓が、外のユーカリの木々を絵のように切り取る。

真鍮のペンダントライトと、木のフローティング棚が、深い色の空間にぬくもりを足している。腰を下ろすと、自然と視線が外の景色へ向かうリビングだ。

キッチンには、ダークな石の天板と木のキャビネット、黒いヘリンボーンタイルの壁、真鍮の水栓、IHコンロが並ぶ。そしてシンクの横には、ワインが注げる蛇口がある。小さなキッチンというより、上質なバーのような設えだ。

リビングの端には黒い薪ストーブ。オフグリッドの暮らしを、火のあたたかさで支えている。木の引き戸を閉めれば、その奥の寝室と仕切ることができる。

森へひらく浴室と、天窓の寝室

この家の見せ場は、バスルームだろう。木張りの天井から真鍮のレインシャワーがふたつ下がり、ダークな大理石タイルのダブルシャワーを照らす。

床から天井までのガラスの扉は、そのまま森へ向かって開く。ガラスの扉を開ければ、シャワーの向こうには木々しかない。毎日の湯浴みが、森のなかの小さな儀式に変わる。

寝室は、バスルームの奥にひっそりと収まっている。木のスラット天井に大きな天窓があり、昼の光が部屋いっぱいに落ちてくる。オリーブグリーンのリネンをまとったクイーンベッドが、静かな休息を約束してくれる。

寝室とバスルームのガラス扉をひらけば、室内はそのままデッキへ、そして森へと続いていく。内と外の境目は、ほとんど消えてしまう。

広さを競うのではなく、そこで過ごす時間の質を磨く。SHAKは、トレーラーハウスという限られた器のなかで、それをとことん突き詰めた一棟だ。

縁側から庭を眺め、湯に浸かって季節を感じる。そんな暮らしの楽しみ方を知る私たちにとっても、この森の小屋はどこか懐かしく響くかもしれない。

SHAKのデータ

  • 物件名:SHAK
  • ビルダー:Removed Tiny Homes
  • 国:オーストラリア
  • 地域:グラムピアンズ(ヴィクトリア州)、ゴールドコーストを拠点
  • 完成:2025
  • 写真:Removed Tiny Homes

SHAKのよくある質問

Q. SHAKはどこのビルダーがつくったトレーラーハウス?
A. オーストラリア・ゴールドコーストを拠点とするRemoved Tiny Homesが、カスタムプログラムで手がけた一点ものだ。

Q. SHAKはどこにある?
A. オーストラリア・ヴィクトリア州のグラムピアンズに、オフグリッドの週末用リトリートとして建てられている。

Q. SHAKの受賞歴は?
A. 2025年のTiny House Industry Awardsで「Best Weekender(ベストウィークエンダー)」を受賞している。

via: https://tinyhousetalk.com/removed-shak-off-grid-luxury-retreat

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