伝統を知り、新しい解釈で建てる家「House No.7」

House4
スコットランドの北部に位置するタイリー島は、イギリスで一番日照時間が長い場所です。
今回紹介する家は、この島の海岸沿いに立っています。

設計者はロンドンの設計事務所 Denizen Worksに勤めるMurray Kerr。この家は元々、彼の両親が買い取ったものでした。
しかし買い取った当時は崩壊寸前。とても生活できる状態ではありませんでした。
そこでなんとか生活スペースを確保するために、ボロボロだった元々の家にプラスして新しく住宅を二棟建てることになりました。

House-No.7-by-Denizen-Works_dezeen_ss_6
リノベーションのテーマは、この地方の「伝統的なコテージ」と「農作業用の小屋」。白と黒でシックで、いかにも「タイリー島らしい」コテージに比べて、新築の「小屋」のほうはかなりスタイリッシュで洗練されたデザインです。こんな異質なものを建てて、景色に馴染むか心配になってしまうぐらいです。

asas
asasas
しかし、景観に調和させるために「小屋」には工夫が随所になされているのです。屋根のフォルムを柔らかくしたり、煙突をつけたり、元々の石造りの家を改築した時に余った石を基礎に使ったり。その工夫のおかげでこの家はすっぽりと景色に収まっています。
新しいものと古いものが混ざり合いながらも、スコットランドの風景に馴染んだ素敵な住宅です。

House-No.7-by-Denizen-Works_dezeen_ss_8
House-No.7-by-Denizen-Works_dezeen_ss_5
Via:
dezeen.com