ロスアンゼルスのランドスケープを望む、作家の仕事場「Black Box」

Via:a-n-x.com
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ロスアンゼルス近郊の丘の中腹にBlack Boxという愛称のスタジオがある。スタジオの主は、テクノロジー作家兼コラムニスト。周囲のランドスケープを視界におさめながら、彼が熟考し執筆に集中できる、静かな隠れ家的仕事場だ。

作家が住む邸宅の背後の丘に、この18.5㎡のスタジオはつくられた。黒くミニマルな立方体上部も、建物へと続く階段も木々で覆い囲まれているので、遠くからはスタジオはまるで木々の葉の中に浮かんでいるかのように現れて見える。

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急斜面の階段を上りきれば、ちょっとした屋外の入り口スペースがあり、息を整えながらすばらしい眺望に対面できる。建物側面の巨大なスライド式のガラスドアが、ほぼ透明にスタジオ入り口のコーナーをつくっているのにも驚かされる。そしてスタジオの位置と到着までのこの一連の流れは、家での時間と仕事の時間をうまく切り分けるようにデザインがされている。

このスタジオの一番の魅力は、部屋のガラス窓からのパノラマ的眺望だ。窓は建物正面に陣取っていて、継ぎ目なしに床と天井と一体化している。そして眼下には、広大なグリフィスパークと有名な観光地でもあるグリフィス天文台をおさめているのだ。

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設計したのは、地元LAに拠点を構えるAaron Neubert Archtect(ANX)。「ランドスケープの上空にとどまる、シンプルで彫刻的な姿をつくることに興味がありました」とANXのメンバーは語る。「シンプルな箱に刻まれた特大のガラス窓は、日中は移り変わる空の様相を写し、夜間は建物を明るく浮かび上がらせます。そして室内からの壮観な眺めも提供するという、おもしろい能力を持っています」。

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室内スペースもすべて、眺望に焦点を当てるようにミニマリスト風に設計されている。木製のデスクと椅子といった最低限の家具が設置され、白い壁と天井は淡青の床によって引き立たせるなど、眺望から気を散らさないような工夫が施されている。

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特大ガラス窓を前にひとたび仕事を始めたら、空中に浮かぶようなBlack Boxごと、作家の創造力も上空を自由に浮遊していくに違いない。

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