とれたて野菜をその場で調理、温室の中で食事できる究極の地産地消レストラン「De Kas」

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

「地産地消」や「身土不二(しんどふじ)」という言葉がある。微妙な違いこそあれ、ざっくり言うと二つとも「健康のためには、その土地で採れた食べ物を食べるように心がけよう」という先人たちの教えを表した言葉だ。
この言葉は、近年マクロビオティックの普及などでだんだん知られるようになったものなので、ご存知の方も多いのではないのだろうか。

2001年にオランダのアムステルダムでオープンしたレストラン「De Kas」(デ・カス)は、究極の地産地消レストランとして予約の取れない人気店になった。なんと、野菜を育てている温室の中にレストランがあるのだ。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

この店、実は店名もそのままオランダ語で「温室」という意味なのだ。オーナーシェフであるヘルト・ヤン・ハーヘマン氏(Gert-Jan Hageman)はもともと別のお店で人気シェフとして活躍していたのだが、過労で休養していた時期がある。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

その休養中に野菜作りに目覚めたというハーヘマン氏。更に築70年以上で廃屋状態だったこの温室に偶然出合ったことから「De Kas」の構想を思いつく。友人たちや家族の協力を得て温室を改造し、2001年に「De Kas」はオープンを迎えた。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

温室で採れる野菜やハーブは、新鮮なままその日のレストランのメニューに使われる。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

それだけでは満足できず、アムステルダム近郊に自分たちの農場も作ってしまったという。自給できない食材も、なるべく地元の農家や酪農家から仕入れることを心掛けているそうだ。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

食材にはこだわりを持っているので、その日のメニューはたった一種類のみ。シェフが当日の食材をベストなスタイルでサーブしてくれるのだとか。ベジタリアン・メニューにも対応してくれる気配りもあり、「De Kas」は誰からも愛されるレストランとして人気が広がっていった。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

おいしいメニューだけでなく、温室の中という特異な環境も人気の理由のひとつ。高さ8メートルもあるガラス天井の温室のレストランは開放感抜群。昼は太陽の光を、夜は月を見ながらディナーを堪能できる。

Via: retaildesignblog.net
Via: retaildesignblog.net

とれたての野菜を食べられるだけでなく、その野菜が作られた環境で食事ができるなんて、これ以上の地産地消はないだろう。人気があるのも頷ける。

Via:
retaildesignblog.net
restaurantdekas.nl