ブラジルの斜面に建つ、半分傾いた家「Half-Slope House」

via: Archdaily
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自然の中でシンプルに暮らすツリーハウスでの生活は、多くの人にとって憧れであるように思う。実践にあたり念頭にいれるべきことのひとつは、都市にはない、むきだしの自然とどう付き合うか、という点だ。

せっかく自然に近い場所に家を建てても、そのためにもともとあった自然を破壊したり、外部から遮断された居住空間を作ってしまっては元も子もない。現存する自然を尊重しながら、その美しさと特徴を最大限に活用した家づくりがしたい。

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そこで今回紹介するのは、ブラジル最大の都市サンパウロに登場した、この「Half-Slope House(半分傾いた家)」である。その名の通り、もともと傾斜のある高台に、斜めに張り付くようにデザインされた家だ。もちろんツリーハウスやタイニーハウスとは規模が違うが、周囲の自然に溶け込むデザインを実現させたという点で、この「Half-Slope House」から学ぶことは多いのではないだろうか。

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通常、斜面のある土地に家を立てる場合は、斜面下の地表にあわせて土を削るか、或いは斜面上の地表まで土台をもちあげる。しかしそうすると、家と周囲との間に地表差が生まれてしまうため、広い庭の確保がむずかしくなってくる。しかし、都会から離れた自然の中に建つ家にとって、外部空間は内部と同じくらい重要だ。

そこで、デザインを担当したDenis Joelsons + Gabriela Baraúna Uchidaは、家の内部に高低差を設けることによって、外部空間への出入りをスムーズにすることに成功した。キッチンとリビングルームがある一階のスペースと外部を隔てるのは、天井から床までの大きな窓のみ。内部にいながら外部にいるような、豊かな空間を味わえる。

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内部と外部の境界線がぼやけ、周囲の自然をいつでも楽しめる「Half-Slope House」は、その土地の特徴にうまく寄り添ったデザインがすばらしい。都会から離れた暮らしを計画している人は、参考にしてみてはいかがだろうか。

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